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【BUMP OF CHICKEN『ギルド』】

■“まともじゃない日々”を、まるごと抱きしめてくれた

こんにちは。
夕映 海音(ゆうばえ・かのん)です。

BUMP OF CHICKENの『ギルド』。
高校の頃からメロディが好きで、何度も聴いていた曲でした。
でも当時は、歌詞にそこまで深く共感したわけではありません。

高校時代の私は、友達にも恵まれ、放課後に笑い合える仲間がいて、
どこかに「居場所」があると自然に思えていた。
そんな私にとって、この曲は“少し難解でカッコいい曲”という印象でした。

けれど、社会に出て、
“普通”や“当たり前”に自分を合わせようとして
だんだん苦しくなっていくなかで、
久しぶりにこの曲を聴いたら――
言葉の一つひとつが、痛いほど心に刺さったんです。


■「隠してるから気付かれないんだよ」――痛みを見てくれる歌

その場しのぎで笑って 鏡の前で泣いて
当たり前だろう 隠してるから気付かれないんだよ

この部分を初めて本当の意味で理解したのは、
社会人になってからのことでした。

職場では感情を抑えて笑って、
帰宅してようやく、自分の気持ちに向き合う。
そんな日々がいつの間にか習慣になっていました。

誰にも見せていないのに、ちゃんと気づいてくれる。
そんな歌詞に出会ったとき、
“誰かに見つけてほしかった自分”が、
心の奥でそっと泣いたような気がしました。


■「美しくなくても、呼吸しているだけでいい」

美しくなんかなくて 優しくも出来なくて
それでも呼吸が続く事は許されるだろうか

優しくなれなかった日、
疲れて誰かの言葉に棘で返してしまった夜、
「こんなんじゃダメだ」と思って布団をかぶった朝――
そんな自分にも、この曲は
「それでも、生きていていい」と言ってくれる

できない日があっても、
完璧じゃなくても、
生きてるだけで“許されている”。

その感覚が、
何よりの救いでした。


■“汚れたっていい”という赦し

汚れたって受け止めろ 世界は自分のモンだ
構わないからその姿で生きるべきなんだよ

社会で「ちゃんとした大人」でいようとするほど、
心がどんどん締め付けられていく。
でもこの歌詞は、その仮面を外してもいいと教えてくれる。

“汚れてる自分”も、“理想どおりじゃない自分”も、
この世界に居ていい。
むしろそれこそが、自分の人生の証だと。

「生きていい」じゃなくて、「その姿で生きるべきだ」
――この強い肯定に、どれだけ救われたか分かりません。


■“まともじゃない日々”を、まともだと歌ってくれた

それも全て気が狂う程まともな日常

朝がしんどい日。
会話がうまくできない日。
周りに気を遣いすぎて、帰宅すると何もしたくなくなる夜。

そんな日々を、
「異常な日」じゃなく「気が狂うほどまともな日常」って歌ってくれること。
それだけで、心のなかにぽっと灯りがともる気がしました。

苦しいのは、“ちゃんと生きよう”としてる証拠なんだ
そう言われている気がしたんです。


■だから、私は言葉で寄り添いたい

『ギルド』が私にくれたものは、
「こうあるべき」から自分を解き放つ視点でした。

ちゃんとしていなくても、
優しくできなくても、
“呼吸しているだけで、許される”。
そんな言葉に出会えたことは、
私の人生のひとつの救いだったと思います。

この歌に支えられた私は、
今度は誰かの支えになるような言葉を届けたい。
そう思って、文章を書いています。


読んでくださって、ありがとうございます。
次回は、『ダイヤモンド』――過去の自分と再会する旅について綴ります。

また会いに来てくれたら嬉しいです。

夕映 海音(ゆうばえ・かのん)


📘 小説『幣舞橋のたもとで、君を待つ』も、よかったら覗いてみてください。

※本記事では、BUMP OF CHICKEN『ギルド』の歌詞を引用しています。
歌詞の著作権は BUMP OF CHICKEN および所属事務所・レーベルに帰属します。
出典:『ギルド』/作詞・作曲:藤原基央
© TOY'S FACTORY INC.


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