人間の自我は『バカ殿』というアバターに過ぎぬ

『ポイントその1。人間のままでは次元を把握することは不可能です。なぜなら、人間の思考=自我とは、魂の本体ではなく今世だけのアバターだからです』

「なに……!? アバターだと……!?」

殿は絶句した。隣で桑野が補足する。

「つまりですね、殿。あなたが毎日楽しんでおられる『バカ殿』という存在そのものが、魂という本体がかぶっている着ぐるみ(アバター)のようなものだということです。白塗りメイクやチョンマゲ、豪華な着物……それらはすべて今世限りの設定に過ぎません」

「な、なんと! では、殿が毎回アホなことをするのも、すべて『バカ殿アバターの思考』が勝手にやっていることなのか!?」

「左様にございます。自我(思考)というアバターの頭の中でどれほど『5次元とはどんな場所じゃろう?』とイメージし、調べたところで、それは永遠にアバターの脳内妄想(イメージ)の域を出ないのです。人間のまま、思考のままでは、真の次元を把握することは絶対にできません」


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