“放っておいて”と“分かってほしい”の間で揺れる子どもと、どう関わればいいのか分からなくなるとき
何を言っても、うまく届かないと感じるとき
子どもの言葉を聞くと、
私の中では「どうにかしてほしい」と聞こえてしまうことがある。
本人はそんなつもりではないのかもしれない。
でも、苦しさや不安を感じ取ってしまって、つい何かしてあげなければと思ってしまう。
声をかければ
「ウザい」と言われ、
黙っていれば
「真剣に聞いてくれなかった」と言われる。
共感しようとしても、
その言葉が逆に距離を生んでしまうこともある。
私がかけた言葉は、
私の意図とは違う意味で受け取られ、
息子の言葉も、
本当の気持ちとは違う形で私の耳に届いてしまう。
会話をしているはずなのに、
お互い、別のものを聞いているような感覚になる。
この子の非言語の部分を感じ取ることの
難しさを痛感してしまう。
……どう関わればいいのか分からなくなる瞬間がある。
「信じて任せる」が難しく感じる理由
「信じて任せるのが大切」
そう聞くことは多い。
けれど現実には、
何も言わなければ冷たいようで、
言えば干渉しすぎのようで、
ちょうどいい距離が分からなくなる。
近づいても、離れても、
どこかで戸惑いが残る。
子どもが求めている安心のかたち
子どもが安心できるのは、
「コントロールされない」
「でも切られない」
この二つが同時に感じられるときなのかもしれない。
干渉されたくない。
でも、見捨てられたくない。
放っておいてほしい。
でも、無関心ではいてほしくない。
その間で、子どもは揺れている。
母親もまた、同じところで迷っている
助けたいけれど、支配したくはない。
信じたいけれど、不安になることもある。
子どもだけでなく、
関わる側の私たちもまた、
その間で迷いながら立っている。
「信じて任せる」とは、関係を手放さないこと
信じて任せることは、
何もしないことや、距離を置くことと同じではない。
相手を動かそうとせず、
でも、関係だけは切らさない。
言葉にするなら、
「どう関わればいいかわからないけど、
ここにいるよ。信じてるよ」
近づきすぎない。
でも、離れすぎない。
それくらいの温度で、
そばにい続けることなのかもしれない。
