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大学受験、知らない受験生に言われた言葉は悪口か否か

こんにちは、仮置きの人です。
今日もどうでもいい話をします。

それは私がまだ、十代の受験生だった頃です。


初めての大学受験、二次試験の日

日本大学芸術学部演劇学科脚本コース。私はそこを受験しました。
そして運良く一次に受かり、二次試験のためにスーツケースを担いで日大へ向かいました。
受験が終わったら友人と泊まりで遊ぶ予定があったからです。

二次試験では、実技試験として小論文の提出がまず課されました。
黒板に書かれた書き出しから始まる文章を書きなさい、というものです。

私は方舟に乗せる動物たちを集める二人の話を書きました。


二次面接は集団面接

……だった気がする。
というもの、十代の頃で記憶が曖昧だからです。
何を聞かれたか覚えていないし、自分が何を答えたかも覚えていない。

ただ、課題で書いた文章を見て「君は創作的だね」と言われたことだけは覚えています。
まあ結局落ちたので、その評価が良いものではなかったということですが。

本題はここから。帰り道のこと。


同じ受験生に声をかけられる

面接が終わり、スーツケースを引きずって帰ろうとしていたところ、同じ面接グループであっただろう男子に声をかけられました。

「お疲れ様でした、スーツケース持ちましょうか?」と。

随分と親切な人だなあ、と思いながら、私は彼の言葉に甘えました。
駅まで一緒に行くことになり、同じコースを受ける受験生としていろいろ話をした…気がします。

気がします、というのはこれもよく覚えていないからですが、スーツケースを持ってもらっている以上、私の性格から無言ではなかったはず、という推測です。

そこで、普段どんな本を読んでいるか、という話になった時、彼は私に言いました。

「田山花袋とか似合いそうですよね」

私は瞬間的に思いました。

悪口か?と。

田山花袋の代表作といえば、蒲団。
そう、あのうすら気持ち悪い小説です。(異論は認めます)

「いや……あんまり読まないですね……」と曖昧に返す私に対し、彼は更なる追い討ちを仕掛けてきます。

「あと、団鬼六とか!」


悪口か?
今度こそ悪口か?と私は思いました。

しかし彼の顔や口調からは悪意を感じませんでした。

団鬼六といえば、SM小説の大家です。

田山花袋と団鬼六が似合う女。
私は彼の目からどう見えていたのでしょう。

「そっちも読まないですね……」と無難な言葉を返し、私は彼の読む本の方へ話題を転換させ、駅までスーツケースを持ってもらったのでした。


十年以上経った今も、わからない

結果的に私は日大を落ち、名前を書けば入れるFランに行ったわけですが、彼が受かったかどうかはわかりません。

ただ、同じ学科の受験生というだけで、見知らぬ女のスーツケースを持ってくれた親切な彼が、受かっていたらいいなとは思います。

そして同時に考えるのです。
あれはどういう意図での発言だったんだ…?と。


田山花袋と団鬼六。
それが似合いそうと言われて、私はどう反応すれば良かったのでしょう。
今でも、高度な悪口を言われたのではと邪推しています。

まあ、その後私は(爆速で辞めたとはいえ)SM嬢をやったので団鬼六の方はちょっと当たっていたのかもしれません。

しかし、田山花袋に関しては十年以上経った今もまだ、納得していません。


本当に、どういう意味だったのでしょうか。

わかる方は、教えてください。

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