真っ白なショベルカーが動いた日
――育児のために3Dプリンタを買った僕が、正解だと思えた瞬間
うちの子は、まだはっきりした単語は話しません。
「あー」とか「うー」とか、いわゆる喃語の時期です。
だから反応は、言葉よりも動きの方が分かりやすい。
最近は、「どんなおもちゃなら、ちゃんと触ってくれるか」
そればかり考えています。
育児に役立てたくて、3Dプリンタを買った
正直に言うと、
3Dプリンタは完全に育児に役立てるために買いました。
市販のおもちゃは、
・音が大きすぎたり
・パーツが細かかったり
・意外とすぐ飽きたり
「ちょうどいい」が、なかなか見つからない。
それなら、
自分で作れる環境を用意してしまおう
そう考えました。
MakerWorldで選んだのは「動くショベルカー」
使ったのは MakerWorld。
3Dプリンタ用のデータが公開されているサイトです。
今回作ったのは、
タイヤで走る ショベルカー。
選んだ理由はとてもシンプルで、
とにかく動くから。
タイヤが回る
アームが上下する
押すと前に進む
色は一色。
フィラメントも替えていないので、完成品は真っ白です。
作るのは、思ったよりずっと簡単だった
やったことは、ほぼこれだけ。
データをダウンロード
印刷ボタンを押す
あとは待つ
寝かしつけのあとにセットして、
朝起きたら完成。
DIYというより、
仕組みを用意したという感覚に近いです。
喃語の時期だからこそ、反応が分かりやすい
床に置くと、
無言で近づいてきて、押す。
進む。
また押す。
「うー」と声を出しながら、
それを何度も繰り返す。
笑ったわけでもないし、
意味のある言葉が出たわけでもない。
でも、
それが答えなんだと思いました。
「自分が触ったら動いた」
この体験は、かなり強いらしい。
白一色でも、達成感が違った理由
正直、見た目は地味です。
でも、
タイヤとアームが噛み合って、
ちゃんと動いた瞬間、
「あ、これはちゃんと“機械”だ」
と思えました。
色や完成度より、
動いたこと自体が達成感。
買ったおもちゃでは、
なかなか味わえない感覚でした。
育児のために買ったけど、救われたのは親かもしれない
知育効果がどうとか、
正直よく分かりません。
でも、
安全な形で
壊れても直せて
子どもが繰り返し触る
それだけで、十分でした。
もしかするとこれは、
育児のための道具であり、親の気持ちを整える道具
なのかもしれません。
最後に
真っ白で、音も出ないショベルカー。
でも、
ちゃんと動いたその瞬間、
「買ってよかった」と思えました。
育児に3Dプリンタなんて大げさ、
そう思われるかもしれません。
それでも、
一つ動くものが作れた
その事実だけで、今日は成功です。
