レジ袋4円でここまで嫌われる人、逆に才能あると思う
人の印象は、一瞬で決まる。
しかもそれが、毎日通うコンビニのレジだったらどうなるか。
たった一言が、気づけば小さなストレスとして積み重なっていく。
行きつけのコンビニに、どうしても苦手な女性店員がいる。
年齢はおそらく20代後半。
金髪に眼鏡。
今の時代、コンビニの身だしなみがある程度自由なのは分かる。
ただ正直に言うと、接客として整えている印象はあまりない。
むしろ、コンビニだから許されている範囲の身だしなみ、という感じだ。
(あくまで個人的な印象ではあるけれど)
そして問題は見た目ではない。
とにかく接客が無愛想だ。
いや、「無愛想」という言葉で済ませていいのか迷うレベル。
特に印象的なのが、レジ袋のやり取り。
レジ袋を頼むと、必ず言われる。
「レジ袋4円いただきますよ」
この一言。
声に抑揚はなく、感情もほとんど感じられない。
ただ事実だけを突きつけてくるような言い方だ。
もちろん、レジ袋が有料なのは分かっている。
もう何年も前からそうだし、誰でも知っていることだ。
しかもこちらは常連だ。
顔も覚えられているはずだと思う。
それでも毎回、初対面のような距離感で言われる。
「4円かかります」
分かっている。
本当に分かっている。
ただ、その言い方が妙に引っかかる。
支払う意思を確認されているような、
少しだけ責められているような、そんな空気がある。
たった4円の話なのに、
なぜか毎回、気持ちが少し削られる。
正直、クレームを入れたくなる瞬間もある。
でも話は単純ではない。
「そんな店に行かなければいい」
自分でもそう思う。
かなり思う。
ただ問題がある。
ナビスコのRITZが、その店にしか置いていない。
これがすべてだ。
人は4円では揺れないが、RITZには揺れる。
だから行く。
少し気が重いまま、それでも行く。
レジに並びながら、心の中で思う。
今日はいないでほしい
この願いは、なぜかよく外れる。
顔を上げると、そこにいる。
そして今日も同じ言葉がくる。
「レジ袋4円いただきますよ」
もう分かっている。
ここまでくると、ほとんど確信している。
この人とは、何かしらの因縁があるのではないかと。
前世レベルで。
それくらい、噛み合わない。
――と思っていたが、少し印象が変わったことがある。
新人の女性店員が入ったときだ。
別の男性店員が横について指導していた。
そのときの彼女は、普段と違っていた。
よく動いていた。
気を配っていた。
明らかに周りを見ていた。
「あれ、普通にいい人なのかもしれない」
一瞬そう思った。
少しだけ見直した。
ただ、それでも。
自分に対する「レジ袋4円」の言い方は変わらない。
まったく変わらない。
一切ブレない。
そこまで徹底できるのは、ある意味すごいとも思う。
結論としてはこうだ。
あの店員は、おそらく悪い人ではない。
ただ――
自分とは、決定的に相性が悪い。
そして今日もまた、RITZを買いに行く。
たった4円で、ほんの少しだけ気持ちを削られながら。
人間観察は、やっぱり面白い。

