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草間彌生さんを偲んで

前衛芸術家として世界中に多くの感動を与えてくれた草間彌生さんが亡くなりました。97歳でした。

水玉や網目模様をモチーフにした唯一無二の作品群は、見る人の心を一瞬で引き込み、強く魅了してやみません。私自身もこれまでさまざまな場所で彼女の作品に出会い、その圧倒的なエネルギーに刺激を受けてきました。

ここに、私がこれまで実際に訪れ、目にしてきた草間作品の思い出を振り返り、感謝と哀悼の意を表したいと思います。


1.直島

 一度直島に行ってみたいと思い旅行した際に、島内の様々なアートの中で出会ったのが、赤や黄色のかぼちゃたち。アートの島として世界的に知られる香川県・直島。海に突き出た桟橋の先端に鎮座する『黄色の南瓜』や、内部に入って光と影の表情を楽しめる『赤かぼちゃ』など、島内には草間彌生さんの代表的な野外彫刻が点在しています。

瀬戸内海の穏やかな青い海と空、そして彼女の象徴でもある鮮やかな水玉模様のコントラストは、一度見たら忘れられないほどの強い印象を残します。自然の風景とアートが見事に融合した空間で、彼女の作品が持つ生命力の強さを肌で実感した瞬間でした。

宮浦港にある『赤かぼちゃ』
宮浦港にある『赤かぼちゃ』
昼の『黄色の南瓜』
昼の『黄色の南瓜』
ライトアップされた夜の『黄色の南瓜』
ライトアップされた夜の『黄色の南瓜』

2.松本市美術館

 草間彌生さんの生誕の地である長野県松本市。その地に立つ松本市美術館は、まさに彼女のアートの原点ともいえる場所です。松本といえば松本城や開智学校など見どころが多数ありますが、以前旅行で訪れた際にこちらの美術館にも立ち寄りました。

敷地に足を踏み入れた瞬間から、野外展示にある巨大なチューリップの彫刻『幻の華』が訪れる人を鮮やかに迎えてくれます。建物の外壁や水玉模様の自動販売機、ベンチに至るまで施設全体が草間ワールドに包まれており、彼女が故郷に残した深い愛と表現への強い情熱を感じ取ることができました。

美術館正面
美術館正面
前庭にて
前庭にて
自販機にも
自販機にも

3.サンフランシスコ(SFMOMA)

 2024年夏にサンフランシスコを訪れた際、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)へ足を運びました。偶然にも館内では、北カリフォルニア初となる彼女のソロ個展『Yayoi Kusama: Infinite Love(無限の愛)』が開催されており、国境や文化を超えて世界中から訪れた人々が草間作品に魅了されている様子を目の当たりにしました。

会場には代表作『LOVE IS CALLING』に加え、最新の鏡の部屋『Dreaming of Earth's Sphericity, I Would Offer My Love(地球の丸みに夢を見て、私の愛を捧げたい)』などが展示され、空間全体で無限の世界を体感する作品群は圧巻の一言。遠く離れた異国の地であらためて彼女の世界的影響力と、時代を超えて人々を惹きつけ続けるアートの力を実感した貴重な体験となりました。

展示コーナー入口
展示コーナー入口
草間彌生さんの紹介パネル
草間彌生さんの紹介パネル
かぼちゃの立体作品(Aspiring to Pumpkin's Love, the Love in My Heart)
かぼちゃの立体作品(Aspiring to Pumpkin's Love, the Love in My Heart)
展示エリアの様子(鏡の部屋)
展示エリアの様子(鏡の部屋)

※当時の様子は下記の記事にもまとめています

4.あとがき

 私がこれまで実際に訪れることができたのは、直島、松本、そしてサンフランシスコという限られた場所だけでした。世界中に点在する彼女の作品群から見れば、ほんの一部に過ぎません。

ですが、どの場所で出会った作品も一目で草間彌生さんとわかる強い存在感を放ち、今でも鮮明に心に残っています。

実は、私が普段から愛用しているマウスパッドも、松本市美術館で購入した彼女の作品をモチーフにしたデザインのものです。日常のふとした瞬間にも彼女のアートに触れ、その圧倒的なエネルギーをもらいながら日々を過ごしています。

愛用中のマウスパッド
愛用中のマウスパッド

生涯をかけて情熱を燃やし続け、私たちに世界の見方を広げてくれた草間彌生さん。これからもまだ訪れたことのない場所へ足を運び、彼女が世界に遺してくれた素晴らしい作品たちに会いに行きたいと思っています。

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