ブラウザー ベースの簡易サイネージ実現
電源を入れたら勝手に Web ブラウザーが起動して指定したページをディスプレー/モニターに表示してほしい
お金と労力を割かずに実現する方法を ChatGPT 君と一緒に考えて実現できたので公開しておきます。
身も蓋のなく言えば、ここに書かれたことでヒントを得た上で、賢い生成 AI に対して、自分が望むわがままをぶつけて解決するのがよいと思います。もはやそういう時代です。(一方この記事はその生成 AI の餌となる…)
選ばれたのは Amazon Fire TV Stick 4K Max でした
対抗馬は以下でした。
Chromecast
Raspberry Pi Zero 2 W (重いサイトだとつらいかも?)
Raspberry Pi 5 + NVMe (電源がちょっとヘヴィ)
Intel N100 Mini PC (高い!けど汎用性はバッチリ)
ラズパイに明るくて抵抗ない人はそっちでもいいと思いますが、そんな人ならこのページに辿り着く前に実現できているとも思います。自分は、配線含めたお手軽さから Fire TV Stick / Chromecast の道を選びました。
自分は手元に Amazon Fire TV Stick 4K Max の有休品 (第一世代) が転がっていたからこの方法を選びましたが、平時に Fire TV Stick を定価で買うのはあまりお勧めしません。セールを待つか、中古を安く入手しましょう。
2026/6 追記:
2026/4 末から発売になっている Fire TV Stick HD ですが、なんと Fire OS から新しい Vega OS となり、今までとは別物になってしまいました!ですのでここで書いているテクニックは使えません!ご注意ください!!
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/2101941.html
前置きはさておき、やったこと
1. 初期セットアップ(Wi-Fi 登録まで)
HDMI に挿してモニターの USB 端子と接続(または付属 AC)。
画面指示に従い 言語 → Wi-Fi → Amazon アカウント を登録。
“業務用の専用アカウント” を作っておくと後の管理が楽です。
2. 開発者モードと「提供元不明アプリ」を有効化
設定 › My Fire TV › バージョン情報 でリモコンの決定ボタンを 7 回 連打 → Developer Options が出現。
(これが意外と苦戦。苦戦した割には、気がついたら開発者モードが有効になってて、よく分からないうちに成功)ADB Debugging と Install Unknown Apps を ON。
3. Fully Kiosk Browser をインストール
本当は AppStore で「Downloader」をインストールした上で、さらにそこからメインのアプリである Fully Kiosk をサイドロードするのが王道のようでしたが、現時点 (2025/8) ではうまく APK がダウンロードできず。ここが検索ベースでやった場合のハマりポイント。
以下 macOS でやった場合の手順ですが、Windows でも adb さえ入れればあとは同じ、はず。
APKをPCでダウンロード
Fully Kiosk の APK をPCで取得します。
https://www.fully-kiosk.com/en/#download-box
で Fully Kiosk Browser APK (EMM edition) をダウンロードしました。Google Play ではないのがポイントです。Fire TV のIPを確認
設定 > ネットワーク > 接続中のWi-Fi を選ぶと表示されます(例:192.168.1.23)。ADB(Android Platform Tools)をPCに用意
Mac:brew install android-platform-tools(Homebrew利用時)
もしくは Google 公式の platform-tools を解凍して使います。
ADBで接続 & インストール
adb connect 192.168.1.23
# Fire TV の画面に「許可しますか?」→「常に許可」を選ぶ
adb devices # 接続確認
adb install -r /path/to/fully.apk # インストール
Success と出ればOK。
エラー時
INSTALL_FAILED_UPDATE_INCOMPATIBLE
→ 旧版があるかも → パッケージ確認:adb shell pm list packages | grep fully
adb uninstall (上で出てきたパッケージ名)
adb install -r /path/to/fully.apk
PARSE ERROR
→ APKが壊れている/未完了。もう一度ダウンロードし直し。
4. Fully Kiosk Browser の基本設定
メニュー推奨設定
👉 Web content settings › Start URLあなたのサイネージ用 URL
👉 Device Management › Launch on BootON(再起動で自動起動) Fully Kiosk
👉 Other Settings › Keep Screen On › ON(スリープ防止)
バージョンによってメニューの名前や場所は変わるようです。それっぽいのを探してください。
"Launch on Boot" をオンにしても自動起動しないときは以下をするとうまくいくことがあります。
adb shell settings put global captive_portal_mode 0
adb shell appops set com.fullykiosk.emm SYSTEM_ALERT_WINDOW allow
adb shell cmd appops get com.fullykiosk.emm | grep -i alert5. Fire TV Stick での長時間表示
4 時間リモコンの操作がないと「視聴を続けますか?」という表示が出て、反応しないとメニューに戻されます。これを回避するには「設定」→「環境設定」→「データ使用量の監視」
Fire OS のスリープで長時間表示が消えると困る場合だけ実施。(任意)
# PC で adb connect <FireTVのIP>
adb shell settings put secure sleep_timeout 0ADB 経由で 0 を書けばスリープが無効になります。
6. 動作確認
いったん電源タップを OFF → ON。
20 秒前後 で Fully が立ち上がり、指定ページが全画面表示されれば成功です。
イマイチな点
起動時に一度 Fire TV Stick の画面がでるところ。
この記事について
Amazon のアソシエイトとして、かわとは適格販売により収入を得ています。
