【読書記録59】ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』
今回読んだのは、ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』(新潮文庫)です。
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。……」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
かなり苦戦しながら読んだ作品。我ながら600頁もよく読んだと思う。
色んな意味でしんどい作品だった。
これまで何度か海外文学には挑戦しているけど、やっぱりなかなか慣れないなぁ。
巻末の解説等で何度か言われているけど、再読することで色々な伏線とか、気付きが得られるタイプの作品のような気がする。別の作品と併読して読むのに時間がかかってしまったのもあって、全然拾えなかったのが残念。
主人公が小児性愛者であること以前にあんまり性格がよろしくなくて、なかなか600頁もの旅路をお供するのには難がある人だった。というかでてくる人に気持ちのいい人がいなくて、全体的にどんよりした印象だったのが読むのが大変だった理由の1つかな。
本当に色々な読み方ができる小説だと思うけど、私はロリータ可愛そうだな、、ていう感情が一番のウェイトを占めてたかな。登場人物の中で一番感情移入しやすいのはロリータだったのもあるし、年単位で同じ異性と二人っきりっていうのは性的な交友があろうがなかろうがストレスが限界突破するのは想像に難くない。
一人の少女のためにすべてを投げ出して狂う男の人生譚であるこの物語だけど、これもまた1つの愛のかたちなのかもなと、最後の最後、ハンバートがロリータの幸せを願う記述で思った。
