2026.5.30
あ、ゴミ捨てるの忘れた、と帰路で玄関が見えた辺りで気付いた。仕方ないか、今日は朝の洗濯も諦めたくらいだったし、バタバタの外出だった。
今日はやりたいことがたくさんな1日だった。明日までの写真展に行っておきたい。本屋に行ってエッセイを買い漁りたい。昨日公開した映画も観に行きたい。図書館に予約本を取りに行きたい。でも、17時から推しが大会に出るから、早く帰ってきたい。だからといって、時間に追われて本屋や写真展を見て回りたくない。それを満たすには、朝のうちに映画を観に行っておくのが良さそうだ。
6時前に目が覚めて、シャワーを浴びてから仕度する予定だった。映画は15分かかる映画館に8時からの回で観るか、隣駅だが本屋と写真展とは反対方向の映画館で8時半からの回で観るか、どちらかだな、と前日調べた時間割を眺める。一旦前者を捨てるつもりで焦らず支度しようと思っていたら、意外と仕度が早めに終わった。これなら8時の回に行ける!と思って、慌てて鞄をひっつかんで家を出る。こうして週に1回しかない資源プラをゴミに出し損ねてしまった。
お陰で映画には間に合い、散々考察されていた展開ではあったものの、それでもやっぱり期待されていたアツい展開に気持ちは高まって、大満足で映画館を後にした。これまで3部作見てきたけれど、一番晴れやかで楽しい気持ちのまま終われた気がする。パンフレットを買うか散々に迷って、ショップを徘徊する怪しい女になってしまった。結局、この後買うエッセイのことを思って、買わなかった。ちょっとだけ心残りもあるが、今回の映画、もう1回くらい見てもいいかなと思っているので、その時にでもまた迷えばよい。
本屋と写真展のある美術館が開くまで少し時間があったので、目についたパン屋へ駆け込んだ。小腹が空いていたのと、取り急ぎ映画の感想を手帳に記しておきたかった。これは赦しの物語だ、と書き記すまでずっと頭に残って響いていた。
パン屋の右隣の席では、カップルらしい男女がなにやら大きな荷物を脇において、あっため直してもらったパンをカトラリーで食べていた。切り分けたパンを分け合ったりしている。彼氏の方がなにやら、しきりに仕事の話をしていて、「自分が仕事をしすぎるのも良くないと思うんだけどさ~」というような、自信満々な発言を漏らしていた。気になってちらりと見てみると、どうやら大学生のカップルのようで、仕事と呼んでいるのは学生委員か何かのことらしい。ははぁ、なるほど。青くてしゃかりきだなぁ、と思った。私も学生時代には少しだけ、学祭の裏方をやったり、サークルで機材の搬入出とセッティングをやったりした思い出がある。だけど、楽しさとやりがいだけで動けていたあれは、今毎日うんうん悩みながら向き合っているこれとは、全然異なる代物である。でも、そんなことをあのカップルは知らないんだな、まだ。はー、若いってそういうことなんだな。これは歳を重ねないと気付けない。
時間になって、まず写真展へ向かった。星空写真家、KAGAYAさんの「天空の歌」。KAGAYAさんの展示会を訪れるのは、今回で2度目である。前回も同じ美術館で開催されていて、何年前だったか、足を運んだのだ。当時見た覚えのある写真もあれば、新しい作品もたくさん増えていて、見ごたえは十分だった。なにより、パネルに出力されてライトに照らされた写真は、それ自体が発光しているかのような煌めきを秘めていた。写真なのに、パネルなのに、どれもとても眩しい。こんなにも綺麗に見た景色を切り取れるのなら、良いカメラのひとつやふたつ欲しいぞ!という気持ちが、ふつふつと湧いてきた。まずは、良いカメラのついた最新機種のスマホに機種変更するところからだが。時間をかけてゆっくり回り、グッズショップで思ったより買い物をして、本屋へ向かった。
思ったよりグッズを買ったので、欲しかった本以外を欲しくなるのが怖くて、とりあえず目星をつけていたエッセイだけを買うことにした。棚をうろうろして、何冊か抜き取って、そのうちいくつかを戻したけれど、それなりの金額になってしまった。お昼ご飯は家で食べなくては、という自制心を胸に、電車のホームへ向かった。
最寄り駅そばの図書館に、ほんの一瞬だけ立ち寄って本を受け取り、商店街の店々の誘惑に打ち勝ちながら、帰宅する。ここで、あ、となったわけだ。
帰宅後は簡単に昼食を食べて、本を読みつつまどろんだ。今日は日差しが強く暑いけれど、強くて涼しい風が開いた窓から吹き込んでくる。心地良い昼寝日和だった。
16時頃には目が覚めて、無事に17時から推しの大会をぼんやり見守っている。エンジョイ大会なので、チームのボイスチャットも和気あいあいとした空気だ。楽しそうに遊ぶ好きな人を見ているのは、私にとっても楽しい時間である。
