『お題指令』⑩ #せりふ三題噺 #消しゴム叫ぶ月見
▼今週のお題
■セリフ
「お下品ですよ」
■三題
・消しゴム
・叫ぶ
・月見
*はいはい、了解。指令は受け取ったぜ。🐺~✨
*予期せぬ出会いα2
( コードネーム・白狼 編 )
*特別出演・ボク & マスター
今回の指令・・・・セリフは『 お下品ですよ 』
三題は『 消しゴム 』『 叫ぶ 』『 月見 』。
いつもながらの意味不明の指令・・・任務を拒否した時点で
俺の身体に内蔵された《起爆カプセル》の
起爆スイッチが起動し瞬時に命が絶たれる・・・
どんな不満があろうと実行するしかない理不尽な任務。
・・・似た名前の ウルフはすでにカプセルを外したらしいが
そんな幸運は俺を見放している・・・いつも通りの任務だ。
☆☆☆☆☆
俺の名は 白狼。
とある空港に着くと同時に指令が来た。
休暇のつもりだったのに、やれやれ・・・だぜ!
本来はご法度だが、手帳にメモるのは俺の癖だ。
しかも筆記具は携帯の鉛筆・・・
書き損じを消すことが出来るからだ。
案の定・・・書き間違えて、《消しゴム》を取り出した。
だが、指から離れて落としてしまった・・・ドジだぜ!
落ちて・・・跳ねた先の手が 受け止めた?
「ボク でございます!」
?!・・・もしや、噂のボク!!
「とある市役所の市民課に在籍しております
ボクでございます!
本名は大越平 保(おおごしだいら たもつ)と申します。
宜しくお願い申し上げます!
さて、本題でございますが・・・
あなたも、かつての ボク 同様の 災い をお持ちですね?
こうして出会うことにも 偶然ではない定めを感じてございます。
・・・ちょうどよかった。 マスター!!」
変な ボク男に続いて、マスターだと? ・・・・もしや?!?
紳士然とした男が近づいてきた・・・☆
「・・・・おやおや、偶然は続くものですね?
今日の ボクさんとの再会も偶然でしたが・・・・」
マスターと呼ばれた男の手が胸元に伸び
反射的に動いた俺の手を・・・ボク?の手が抑えていた☆
「大丈夫です。危険物ではなく、
危険を取り除いてくださる 魔法のシェーカーですよ?」
その場で振られたシェーカーから、カラン… と、
俺の身体にあった筈の《起爆カプセル》が取り出されていた。
「・・・・どんな魔法を使いやがった?!」
「 お言葉が《 お下品ですよ 》?」
「あ・・・・お題のセリフだ?!」
ボク男の・・・満面の笑顔がウザい!?!💧
☆☆☆☆☆
呆然としている俺を残して、立ち去る二人・・・
ボク男が 何かを思い出したように近付いてきた?!
「・・・もう一つの内緒にされているあなたの秘密ですが
口外は致しません。ご安心ください。」
「・・・・?!」
「今夜は満月ですから・・・ボクも《月見》酒の予定がありますが
あなたもご準備なさった方がよさそうですね?
では、失礼いたします。ごきげんよう・・・・!」
ボク男・・・・は、俺のどこまで知ってるってんだ?
そもそも・・・・奴は何者なんだ?!
「 ボクでございます!!」
「?!?」💦
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
その街にあるマスターの Bar のカウンターに
ボク(大越平 保)が座り、
月見酒 にと、ウイスキーロックを注文した。
天窓から見える満月を観つつ・・・・
今日の、指令から解放された男のことを思っていた。
「・・・ボクでございます。
そろそろ彼が《叫ぶ》頃でしょうかね・・・・マスター?」
マスターは応えずに、謎の笑みで返した。
その夜・・・・
山の方角から発せられた謎の咆哮 が
街中に響き渡ったという・・・・☆
「 ァオオ・・・グアッ・・・
グァオオオオオオオーーーーーーン!!!!」
《指令完了》

*このお話はフィクションです。
#せりふ三題噺
#消しゴム叫ぶ月見
#ショートショート
#超短編小説
#掌編小説
#ボクでございます
