『雪のひとひら』#青ブラ文学部
「雪のひとひら」という言葉をタイトルあるいは本文中に使用・・・
*小文で参加させていただきます。 よろしくお願いします。😊
*雪のひとひら
雪のひとひらは
あやかしの魔法のように
一瞬の夢を見せてくれる
冬枯れの北国の道を歩く
孤独な少年の前に
ひらひらと舞い降りた
雪のひとひらが
優しい愛を感じさせてくれたり
戦場で倒れた兵士の目元に降りた
雪のひとひらが
恋人への願いを受け取ったり
殺し合う修羅の二人の間に舞い降りた
雪のひとひらが
ふたりの友情を想い起してくれたり
人生を終え逝く老人の前に舞い降りた
雪のひとひらが
生きてきた価値を教えてくれたり
別れを決意した瞬間に舞い降りた
雪のひとひらが
小さな間違いを教えてくれたり
恋人の間に舞い降りた
雪のひとひらが
永遠への夢を語ってくれたり
無造作に造られたままに放置された
雪だるまに ひらひらと舞い降りた
雪のひとひらが
雪だるまに心を持たせてくれたり
いつもいつも
気付かれさえしなくても
雪のひとひらは
どこにだって
愛を降りまいている
きっと
誰にも知られないままの
幼い天使のように・・・
【了】
