世田谷八幡宮 世田谷の杜に、春の足音と土の匂いを探して
3月半ばの世田谷は、
冬の鋭さが少しずつ解け、
湿り気を帯びた春の風が吹き始めていました。
赤い鳥居をくぐり、
境内にある土俵の静けさに目を向けると、
ここがかつて奉納相撲で賑わった場所であることを、
肌で感じるような気がします。

源義家が勝利を感謝して創建したという、
遠い時代の勝負の記憶。
それを受け止めてきた古い木々が、
今はただ静かに揺れている。
その対比が心地よくて、
ゆっくりと深く呼吸をしてから手を合わせました。
書き終えたばかりの御朱印を受け取ると、
墨の香りが、
今の穏やかな時間と重なった気がします。

正式名称:世田谷八幡宮
所在地:東京都世田谷区宮坂1-26-3
主祭神:誉田別命(応神天皇)
訪問日の空:薄雲の隙間から春の光がこぼれる、柔らかな午後

