マクロでもミクロでも。経済でも宇宙でも。「密はより密に。疎はより疎に。」の不思議
僕は大学のころ「地球環境防災学科」という学科に所属していた。
この学科では地震や火山のメカニズムを学ぶことができたり、自身の研究としては鉱物や堆積物の年代測定を通じて、宇宙地球科学を専攻していた。
前述の火山・岩石鉱物・地震もだが他にも水圏、気象や宇宙物理学なんかも学ぶことができるし、加えて理学要素と工学要素それぞれの研究をしている教授が入り乱れている、浅く広くの「地球」「環境」「防災」学科であった。
その中でも印象に残っている授業は「相対性理論」。
大学3年生のころに学科の選択科目で履修した際、最初に「相対性理論」の説明教材みたいなビデオを視聴した。(特殊も一般もやったかな、うろ覚え)
詳細な説明は授業で深掘りするのでまずはとっかかりとしてイメージを掴んでもらおう、というよくある入りだと思う。
そのビデオの、いってしまえばただの現象説明である一幕に、僕は現在も、そして宇宙理論に関わらずあらゆる事象に通用される基本的な考え方を学んだ。
それが、「既に密であるものはより密に、既に疎であるものはより疎になる」というものである。
昔習った話のため齟齬あった申し訳ないし、真に受けすぎないで欲しいが、ざっくり言うと
・宇宙はビッグバン後、常に密度の「ムラ」が存在している。
・質量(エネルギー)が大きいものは時空を歪ませるため、この歪みが大きいほど周りのものが引き寄せられていく。
・宇宙は膨張を続けているため、基本的には物質は時間が経つほど遠ざかる方向=密度が薄くなる方向である
このため、「今密であるものはより密になる方向となり、今疎であるものはさらに疎である方向となる」というダイナミズムがあるのだ。

広大な宇宙において、いわゆる「星」は密の部分、「宇宙空間」は疎の部分にに当てはまる。
「星」の考え方をもう少し拡張すると、地球という「惑星」は太陽系という「惑星系」の中の1つであり、この「惑星系」が無数に集まってできたものが「銀河系」である。
この考え方を聞いたとき、僕は「これあらゆることに当てはまるじゃん!」とハッとしたのを鮮明に覚えている。
詳細の理論は話さない(話せない)が、例えば超ミクロな視点。
空間には分子が存在し、原子が存在する。
これらが集まることで様々な物質が存在しているのだ。(水であったり、生物であったり)
こういったミクロな物質の密集具合によって、この地球には「物質」と「空間」が存在しているのだ。
これは明確に「密はより密に。疎はより疎に。」のイメージと一致している。
この考え、理系的思考だけに留まらないのが面白い点。
「富める者はより富む」
「独占している者はより独占することができる」
「都会はより人が増えていき、田舎はより減っていく」
「有名な人は何をやってもバズりやすいし、無名の人は埋もれやすい」
これらは全て「エネルギーの密度ムラ」という本質に集約される。
既にある大きなエネルギーが周囲を引き寄せていき、エネルギーが大きいほどその力は強固になる。
ビジネス各業界の大手がより資本を拡大しやすい、インフルエンサーが雪だるま式にインプレッションを増大させるというように。
しかし、物理学にはこの話に続きがある。
「密」になりすぎた星はどうなるか?
最終的には自らの巨大すぎる重力に耐えきれず潰れてしまい、光すら逃げ出せない「ブラックホール」になってしまうのだ。
富や名声を集めすぎた結果、スキャンダル等で自滅していく人たちを見るたび、妙に納得してしまうのはこの考えがあるからだろうか。
何事も一極集中は危険なのだ。
「密」であることは、常に強大なエネルギーの負荷に晒されることであり、「疎」であることは、しがらみのない自由を得ているともいえる。
僕のもう1つの持論はこうだ。
「世の中、全てバランスゲー」。
密にも疎にも極端に偏ることなく、常に広い視点で思考と行動を巡らせていきたいものである。
kazt
