暗くなる前に
私が到着した頃には、作業は進んでいました。
「校長先生! 水が漏れています」
と報告があり、3階に向かったのです。
水浸しになったのは、手洗い場付近です。
バケツを横に置き、雑巾で水を吸い取る人、
塵取りで水をすくう人なんかもいます。これだけ塵取りがあるということは、いろんな教室からかき集めてきたのでしょう。
どうやら、どこかの管から水が漏れているようです。
いくら水を吸い取っても、じわじわと床が濡れていくからです。
「さあ、困ったことになったな」
もうすでに、辺りは暗くなり始めています。
屋上に職員が向かいました。
バルブを閉めるためです。水の大元を、止めてしまうわけです。
彼は、なんと一発で、3階へ水を送るバルブを探し当てました。
すごいですよね。
そうこうしているうちに、業者の方の姿が見えました。
時間にして、10分くらいでしょうか。
無事に水は、止まりました。
そして私は、嬉しい気持ちで家路につきました。
無事に水道やトイレの水を使えるからだけではなく、
誰かの指示で動くのではなく、
わいわい、がやがやと……、職員同士でいろんなことを話しながら、
水を止めようとする、
姿があったからでしょう。
☆早朝から、落ち葉を掃いてくれていた職員の話です。よろしければ、ご覧になってください。
