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映画『黒蜥蜴』

映画『黒蜥蜴』をNHKBSプレミアムシネマ枠で観ました。
美輪明宏さんの追悼番組でした。


一度観ただけなので、作品について深く掘り下げることはしませんが、なるべくネタバレなしで、箇条書き風に感じたことを書いてみたいと思います。


ズバリ、この映画は美輪明宏を見せる(魅せる)ための映画!

『黒蜥蜴』原作はご存知江戸川乱歩です。
戯曲化したのはあの三島由紀夫。

黒蜥蜴は、美を追い求め、欲しいものを手に入れるためには手段を選ばない、冷酷で妖艶な女盗賊です。
舞台では、水谷八重子さんがヒロインを演じたそうですが、その後、美輪明宏(丸山明宏)の舞台が伝説的な大ヒットとなりました。
1968年に深作欣二監督が映画化したのが本作です。


三島由紀夫も特別出演し、肉体美を披露しています。


原作は昔読んだような気もしますが、記憶は曖昧です。 只今青空文庫で再読中です。

少しご紹介すると、

「ブラボーを叫び…」
長友もびっくりです。


冒頭のクリスマスの夜の乱痴気騒ぎの場面です。

映画でもこのシーンは大きな見せ場として描かれています。
ここで黒いドレスに身を包んだ黒蜥蜴が登場します。
凄みのある美しさに圧倒されます。

江戸川乱歩らしい淫靡さと1960年代のサイケな雰囲気が毒々しいまでに表現されています。

明智小五郎は天知茂じゃない!

テレビ朝日の土曜ワイド劇場『江戸川乱歩の美女シリーズ』は再放送で観ました。
必ず裸体が出てくるので、大人向けのドラマです。

初代明智小五郎は天知茂さんでした。
天知茂さんの苦味走った中年の魅力は、原作の明智小五郎のイメージとは違うのかもしれませんが、明智小五郎=天知茂としてわたしの中で定着していました。

したがって、映画で明智役を演じている木村功さんがとても地味で大人しく感じられました。


木村功さん


木村功さんは黒澤映画にも多数出演され、広島市出身ということもあり、とても好きな俳優さんなのですが、美輪さんの黒蜥蜴と張り合うにはちょっと真面目すぎて、弱い印象でした。
飽くまでも個人の感想です。

テレビドラマでは、天知茂さんが『ミッション : インポッシブル』のトム・クルーズばりに、顔にぴったり張り付いたマスクを剥ぎ取るというのが、終盤の見せ場になっていますが、映画ではこのシーンはありませんでした。

いずれにしても、エログロな世界観は共通していて、2時間ドラマの原点はこの映画にある!と確信しました。

松尾きっこさんが令嬢役!

松岡きっこさんといえば谷隼人さん。
おしどり夫婦としてよくお二人でテレビに出演されていました。

本作では宝石商の娘で黒蜥蜴一味に誘拐される役どころです。
演技をしている姿は初めて拝見しましたが、エキゾチックでフレッシュでキラキラしていて…
美輪明宏さんとは正反対の魅力が輝いていました。

黒蜥蜴の愛車は黒いロールスロイス!

黒蜥蜴が劇中で乗っているのは黒いロールスロイス。

余談になりますが、娘は以前世田谷区のコンビニ前で、ピンクのロールスロイスに乗っている美輪さんを二度目撃しています。
(本当にロールスロイスだったかは謎です)

以上、あまり本筋とは関係ないのことを感じたままに述べてしまいました。


この作品では、追う者と追われる者が惹かれ合うという、昔からよくある普遍的なテーマが描かれています。

冒険、浪漫、怪奇趣味の乱歩ワールド、耽美的で退廃的な物語の世界を体現することができるのは美輪明宏さん以外にはいないと思わせてくれる映画でした。



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