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感性と合理の融合〜ひとつのデザインができるまで〜

陶芸というと、どういうイメージでしょうか?

「これは違う!」と
ガシャーンと叩き割るイメージでしょうか。

留学先のデンマークで陶芸に出会って、2年が過ぎました。帰国後は自宅に窯を待ち、陶器のジュエリーを主に制作しています。

それなりに陶芸をやって分かったことは、感性だけではできない、ということ。


これは、感性と合理の融合なのです。



陶芸で、ひとつのデザインを仕上げていく過程。それは、おそろしいまでに合理的です。

というか、わたしは合理的に進めています。

わたしは、工学の博士号を待っており、前職はメーカーの研究開発職でした。

陶芸は、作って、終わり、ではないのです。

そもそも、作り方が分からない。

例えば、全面釉薬(ガラスコーティング)をかけるとか、ネモフィラの青のグラデーションとか。

調べてもわからない、陶芸の先生に聞いてもわからない。

どうやってやるか分からない、でもやりたい。

「あ!これは研究と一緒だ!」

と、すぐに思いました。


わからない。

そんなときは、研究のアプローチ。
研究のよう、でなく、「実際の研究」と全く同じプロセスです。

実験計画を書いて、求めるものを書いて、仮説を書いて、検証する。初めは、思いつく限りの方法を探します。

1回の実験につき、試作品を10個ほど作ります。これを、4回ほど繰り返します。

その結果、試作品の数がすごいことに…。

全部作り方が違う試作品。53個あった。

一緒に住んでいる母は、実験計画書と共に試作品が30個も50個も生みだされる様子に、若干いや、かなり引いています。

だって、思いついたものは試さないと!

こんなことをやっていると、制作には半年以上かかっちゃっています。


そして、実験結果も記録します。

おそらく私しか読めない

ここまでは、ゴリゴリに合理的。計画したことを粛々と進めています。
もちろん、製作中にハッと思いついて、追加するサンプルもあります。



ですが、合理的にやっていますが、それだけじゃない。

そもそも、自分が「求めるもの」がよく分かっていない。ネモフィラの可憐さを出したい、でもそれって?と、実際にはぼんやりしたまま始まります。

作っていくうちに、段々と求めるものが分かってくる。

どんどん方向性が決まってくる。

できたものが、いいのかわるいのか、自分の求めているものなのか。

これって、感性でもって決めていることかなと思います。

1回目 思いつく限りためす
2回目 色味の方向性が決まる
3回目 形が整う
4回目 色味の決定
最終案


陶芸制作では、
「これは違う!」
はあるんですが、ガシャーンとは叩き割りません。

ただ粛々と記録するのです。

実験結果、失敗。
次の方向性はこうする。

とね。

感性と合理の融合でしょうか。

研究者から陶芸作家という、バックグラウンドが特殊なので、こういう形に落ち着きました。



みなさんのイメージと合っていましたか?


お読みいただきありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう。

またねー!

あっ、記事にあるネモフィラは、完成した分を明日販売します。
半分ほど焼き直しが必要なので、イヤリングの販売は1つしかありません😭イヤリングは2週間ほどお待ちください!



【出店のお知らせ】
「陶器のジュエリーAtelier K」東銀座と京都に出店します。
店頭限定品もあるので、ぜひ見にきてください😊

アート&クラフト市
場所:東京スクエアガーデン 1階貫通通路
日付:6/28(土)
時間:11:00~17:00 

ツクルヒトタチ博
場所:京都文化博物館、ミュージアムギャラリー
日付:9/6(土), 7(日)
時間:10:00~17:00 

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