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🔰ビゞネスを本圓に知るための䌚蚈基瀎📊第2講-䌚蚈ずは䜕か――数字で䌚瀟を説明する仕組み


【䌚蚈は、難しい蚈算をする仕事なのか】

ミカ「䌚蚈ず聞くず、電卓をものすごい速さでたたく人を想像したす」
教授「速さを競うなら、電卓本人が優勝する」
ミカ「人間は参加する前から敗北ですか」
教授「䌚蚈で重芁なのは、蚈算の速さではない。数字を䜿っお、䌚瀟で䜕が起きたのかを説明するこずだ」
ミカ「数字で䌚瀟を説明するのですか」
教授「そうだ。䌚瀟がどれだけ売り、䜕にお金を䜿い、䜕を持ち、いくら借り、最終的にどれだけ利益を埗たのか。それを䞀定のルヌルで䌝える仕組みが䌚蚈だ」

䌚蚈ずいう蚀葉から、足し算や匕き算、仕蚳、決算曞などを思い浮かべる人は倚いでしょう。

しかし、䌚蚈の本質は蚈算ではありたせん。

䌚蚈ずは、䌚瀟の経枈掻動を数字によっお蚘録・敎理し、その結果を関係者に説明する仕組みです。

䌚瀟の䞭では、毎日さたざたな出来事が起きおいたす。

商品を販売する。材料を仕入れる。埓業員に絊料を支払う。銀行からお金を借りる。機械を賌入する。埗意先から代金を回収する。

こうした出来事を、そのたた文章だけで説明しようずするず倧倉です。

そこで䌚蚈は、䌚瀟で起きた出来事を金額に眮き換え、決められた方法で敎理したす。

぀たり䌚蚈は、䌚瀟の掻動を数字ずいう共通蚀語ぞ翻蚳する仕組みなのです。

【簿蚘ず䌚蚈は、䜕が違うのか】

ミカ「第1講では、簿蚘はビゞネスを数字に翻蚳する蚀語だず孊びたした。䌚蚈も同じではありたせんか」
教授「簿蚘は、䌚瀟で起きた出来事を正しく蚘録する技術だ。䌚蚈は、その蚘録をたずめお、䌚瀟の状態や成瞟を説明する仕組みだ」
ミカ「簿蚘が蚘録係で、䌚蚈が説明係ですか」
教授「おおむねそうだ。簿蚘が蚀葉を集め、䌚蚈が文章を䜜るず考えおもよい」
ミカ「蚀葉が間違っおいたら、文章もおかしくなりたすね」
教授「だから簿蚘は、䌚蚈の土台になる」

簿蚘ず䌚蚈は、密接に関係しおいたすが、完党に同じものではありたせん。

簿蚘は、取匕を仕蚳し、垳簿ぞ蚘録するための技術です。

䌚蚈は、その蚘録を集蚈し、決算曞などにたずめ、䌚瀟の状態や経営成瞟を䌝えるための、より広い仕組みです。

䟋えば、商品を100䞇円で掛け販売したずしたす。

簿蚘では、売掛金が100䞇円増え、売䞊が100䞇円発生したこずを蚘録したす。

䌚蚈では、その蚘録をほかの取匕ず合わせお集蚈し、

売䞊は党郚でいくらだったのか
費甚を差し匕くず利益はいくら残ったのか
ただ回収しおいない売掛金はいくらあるのか

ずいう情報にたずめたす。

䞀件の取匕を正しく蚘録するのが簿蚘であり、倚数の蚘録から䌚瀟党䜓を説明するのが䌚蚈です。

ミカ「簿蚘だけでは、䌚瀟党䜓の姿はただ芋えないのですね」
教授「䞀枚のレシヌトだけを芋おも、䌚瀟が儲かっおいるかどうかは分からないだろう」
ミカ「昌食が豪華だったこずくらいは分かりたす」
教授「それが䌚議費ずしお劥圓だったかは、たた別の講矩にしよう」

【なぜ数字で説明する必芁があるのか】

䌚瀟の掻動は、目で芋ただけでは正確に分かりたせん。

工堎が忙しく動いおいおも、利益が出おいるずは限りたせん。店舗に倚くのお客が来おいおも、倧幅な倀匕きによっお赀字になっおいるかもしれたせん。

預金が増えおいおも、その原因が売䞊ではなく、銀行からの借入れである可胜性がありたす。

反察に、預金が枛っおいおも、将来の生産に必芁な機械を賌入したためであれば、単玔に経営が悪化したずはいえたせん。

ミカ「䌚瀟が忙しそうなら、経営は順調ではないのですか」
教授「忙しいこずず儲かっおいるこずは、よく䌌た服を着おいるが別人だ」
ミカ「䌚瀟では、時々入れ替わっおいるのですか」
教授「残念ながら、瀟長が決算曞を芋るたで気づかないこずがある」

䌚瀟の倖芳や掻気だけでは、その䌚瀟の実態を刀断できたせん。

そこで必芁になるのが䌚蚈です。

䌚蚈は、䌚瀟の掻動を数字ずしお敎理するこずで、

どれだけ皌いだのか
䜕に費甚を䜿ったのか
どれだけ利益が残ったのか
どのような財産を持っおいるのか
どれだけの支払矩務があるのか

を明らかにしたす。

数字だけですべおが分かるわけではありたせん。しかし、数字がなければ、䌚瀟に぀いおの説明が感想や印象に偏っおしたいたす。

「最近は忙しい」「泚文は倚い」「䜕ずなく順調だ」ずいう蚀葉だけでは、経営刀断の根拠ずしお䞍十分です。

䌚蚈は、「䜕ずなく」を「いくら」に眮き換える仕組みでもあるのです。

【同じ1,000䞇円でも意味はたったく違う】

ミカ「䌚瀟の預金が1,000䞇円増えたら、䌚蚈ではどのように説明するのですか」
教授「たず、なぜ増えたのかを調べる」
ミカ「増えたこずだけでは足りたせんか」
教授「商品を売っお増えたのか、銀行から借りお増えたのか、株䞻から出資を受けお増えたのかによっお、意味がたったく違う」
ミカ「預金通垳では、どれも残高が1,000䞇円増えたす」
教授「通垳は金額を教えおくれるが、その金額が䌚瀟にずっお䜕者なのかたでは説明しおくれない」

商品を1,000䞇円で販売しお入金された堎合には、預金の増加ずずもに、売䞊が発生したす。

銀行から1,000䞇円を借りた堎合には、預金が増える䞀方で、返枈しなければならない借入金も増えたす。

株䞻から1,000䞇円の出資を受けた堎合には、預金ずずもに、䌚瀟の元手ずなる玔資産が増えたす。

どの堎合も預金は1,000䞇円増えたす。しかし、䌚瀟に䞎える意味は倧きく異なりたす。

䌚蚈は、金額だけを蚘録するのではありたせん。

その金額が、どのような原因によっお発生し、䌚瀟の䜕を倉化させたのかを敎理したす。

同じ数字でも、その背景が違えば意味も違いたす。

䌚蚈ずは、数字を䞊べる仕事ではなく、数字に正しい意味を䞎える仕事なのです。

【䌚蚈は誰に䌚瀟を説明するのか】

ミカ「䌚蚈が䌚瀟を説明する仕組みなら、誰に説明するのでしょうか」
教授「たず経営者自身だ。そしお株䞻、銀行、取匕先、埓業員、皎務眲など、䌚瀟に関係する倚くの人だ」
ミカ「䌚瀟は、ずいぶん倚くの人から芋られおいるのですね」
教授「䌚瀟が決算曞を芋なくおも、銀行は決算曞を芋る」
ミカ「自分が芋ない成瞟衚を、他人が熱心に読んでいるようなものですね」
教授「しかも融資の刀断たでされる。読たない本人が䞀番のんびりしおいるこずもある」

䌚蚈情報を必芁ずする人は、䞀人ではありたせん。

経営者は、䌚瀟が儲かっおいるか、資金は足りおいるか、今埌どこぞ投資すべきかを刀断するために䌚蚈を䜿いたす。

株䞻や出資者は、自分が出資した䌚瀟がどれだけ利益を䞊げ、どのような財政状態にあるのかを確認したす。

銀行は、融資したお金を返枈できる䌚瀟かどうかを刀断したす。

取匕先は、安心しお取匕を続けられる䌚瀟かどうかを考えたす。

皎務眲は、申告された所埗や皎額が適正かどうかを確認したす。

それぞれ立堎は違いたすが、䌚瀟に぀いお刀断するために、共通しお数字を必芁ずしおいたす。

だから䌚蚈には、誰が䜜っおも䞀定の意味になるように、共通のルヌルが必芁なのです。

【なぜ䌚蚈にはルヌルがあるのか】

ミカ「䌚瀟が自分を説明するなら、奜きな方法で決算曞を䜜っおもよいのではありたせんか」
教授「それでは、利益を倧きく芋せたい䌚瀟ず、小さく芋せたい䌚瀟が、それぞれ郜合のよい蚈算を始める」
ミカ「䌚瀟ごずに独自ルヌルですか」
教授「野球で、こちらのチヌムだけ四回で詊合終了ず蚀い出すようなものだ」
ミカ「負けそうになったら、䞉塁ぞ走っおもよいこずにする䌚瀟も出そうです」
教授「だから、比范や刀断ができるように共通のルヌルが必芁になる」

䌚蚈には、売䞊をい぀蚈䞊するのか、資産をいくらで評䟡するのか、機械の賌入代金を䜕幎間で費甚にするのかなど、さたざたなルヌルがありたす。

ルヌルがなければ、同じ取匕でも䌚瀟によっおたったく違う凊理が行われ、決算曞を比范できなくなりたす。

䟋えば、500䞇円の機械を賌入した䌚瀟が、賌入した幎に党額を費甚ずするのか、数幎間に分けお費甚ずするのかによっお、その幎の利益は倧きく倉わりたす。

商品がただ売れおいないのに売䞊を蚈䞊できるなら、䌚瀟は郜合のよい時期に利益を䜜れおしたいたす。

回収できそうにない売掛金を、い぀たでも満額回収できるものずしお衚瀺すれば、䌚瀟の財産を実際より倧きく芋せるこずになりたす。

こうした違いをできるだけ少なくし、䌚瀟間や幎床間で比范できる情報を䜜るために、䌚蚈基準や䌚瀟法などのルヌルが蚭けられおいたす。

䌚蚈のルヌルは、数字に信頌性ず比范可胜性を持たせるためにあるのです。

【䌚瀟の成瞟ず状態は別々に説明する】

ミカ「䌚瀟を説明するには、利益だけを芋ればよいのですか」
教授「利益は重芁だが、それだけでは足りない」
ミカ「売䞊も芋たすか」
教授「それも必芁だ。しかし、䌚瀟が䜕を持ち、いくら借りおいるかも芋なければならない」
ミカ「成瞟がよくおも、借金だらけかもしれないずいうこずですか」
教授「詊隓で満点を取った孊生が、財垃の䞭たで満員ずは限らない」

䌚蚈では、䌚瀟を䞀぀の数字だけで説明したせん。

代衚的な決算曞である損益蚈算曞は、䞀定期間の䌚瀟の経営成瞟を衚したす。

どれだけ売䞊を䞊げ、どれだけ費甚を䜿い、その結果ずしおいくら利益たたは損倱が生じたのかを瀺したす。

䞀方、貞借察照衚は、決算日時点における䌚瀟の財政状態を衚したす。

珟金、預金、売掛金、商品、建物などの資産をどれだけ持っおいるのか。借入金や買掛金などの負債がどれだけあるのか。そしお、資産から負債を差し匕いた玔資産がどれだけあるのかを瀺したす。

損益蚈算曞が䌚瀟の䞀定期間の「成瞟」を衚すものだずすれば、貞借察照衚は決算日時点の「状態」を衚すものです。

さらに、珟金がどのような理由で増枛したのかを説明するものずしお、キャッシュ・フロヌ蚈算曞がありたす。

䌚瀟を理解するには、少なくずも次の䞉぀の芖点が必芁です。

どれだけ利益を䞊げたのか
どのような財産ず負債を持っおいるのか
珟金がどのような理由で増枛したのか

利益だけ、預金残高だけ、売䞊だけを芋おも、䌚瀟の党䜓像は分かりたせん。

【利益が出おいおも、お金がないこずがある】

ミカ「利益が出おいる䌚瀟なら、珟金も増えおいるはずですよね」
教授「その売䞊代金をただ回収しおいなければ、利益は出おも珟金は増えない」
ミカ「売掛金ですね」
教授「さらに、商品を倧量に仕入れたり、借入金を返枈したり、機械を賌入したりすれば、珟金は枛る」
ミカ「黒字なのに、預金口座が寂しくなるこずもあるのですか」
教授「決算曞では笑っおいるのに、銀行口座では泣いおいる䌚瀟もある」

䟋えば、䌚瀟が商品を1,000䞇円で販売し、その商品の仕入原䟡が700䞇円だったずしたす。

単玔に考えれば、300䞇円の利益が生じたす。

しかし、販売代金1,000䞇円をただ受け取っおいなければ、売掛金が増えただけで、預金は増えおいたせん。

その䞀方で、仕入先ぞの700䞇円を先に支払わなければならないこずもありたす。

この堎合、䌚蚈䞊は利益が出おいおも、資金繰りは苊しくなる可胜性がありたす。

䌚蚈は、このような利益ず珟金の違いも説明したす。

利益は、䞀定期間の収益から費甚を差し匕いお蚈算したす。珟金の増枛は、入金ず出金によっお決たりたす。

䞡者は関係しおいたすが、同じものではありたせん。

この違いを理解するこずは、ビゞネスを知るうえで非垞に重芁です。

【䌚蚈は終わらない䌚瀟を期間で区切る】

ミカ「䌚瀟は毎日営業を続けおいたす。それなのに、なぜ䞀幎ごずに決算するのですか」
教授「䌚瀟が完党に終わるたで埅っおいたら、経営者も銀行も結果を知るのが遅すぎるからだ」
ミカ「䌚瀟を解散しおから、『実は十幎前から赀字でした』ず分かっおも困りたすね」
教授「䌚蚈は、続いおいる䌚瀟の掻動を䞀定期間ごずに区切り、途䞭経過を報告する」

䌚瀟は、通垞、䞀幎で掻動を終えるわけではありたせん。

蚭立埌、䜕幎、䜕十幎ず事業を続けおいきたす。

しかし、䌚瀟が最埌に解散するたで利益を蚈算しなければ、途䞭の経営状態が分かりたせん。

そこで䌚蚈では、䌚瀟の継続する掻動を䞀幎などの䞀定期間に区切りたす。この区切られた期間を䌚蚈期間ずいいたす。

䌚蚈期間ごずに、その期間に察応する売䞊ず費甚を集蚈し、利益を蚈算したす。

ここで倧切なのは、単にその期間に珟金を受け取ったか、支払ったかだけではないずいうこずです。

その期間に行った仕事による売䞊なのか。その売䞊を埗るために必芁ずなった費甚なのかを考えたす。

䌚蚈は、䌚瀟ずいう長い映画を䞀幎ごずの堎面に区切り、各堎面の成瞟を報告しおいるのです。

ミカ「決算曞は、䌚瀟ずいう長線映画の幎次報告ですか」
教授「そうだ。ただし、予告線だけ掟手で本線が赀字ずいう䌚瀟もある」
ミカ「売䞊だけを宣䌝しおいる䌚瀟でしょうか」
教授「鋭くなっおきたね」

【䌚蚈の数字は絶察的な真実なのか】

ミカ「共通ルヌルで䜜られた䌚蚈の数字なら、すべお絶察に正しいのですね」
教授「正確に蚘録するこずは重芁だが、䌚蚈には芋積りや刀断も含たれる」
ミカ「数字なのに、刀断が入るのですか」
教授「機械を䜕幎間䜿うか、売掛金のうちいくら回収できない可胜性があるか、圚庫の䟡倀が䞋がっおいないか。将来に関係するものは、完党には確定できない」
ミカ「決算曞は氎晶玉ではないのですね」
教授「氎晶玉よりは根拠があるが、未来から請求曞を取り寄せるこずはできない」

䌚蚈の数字には、客芳的な事実だけでなく、䞀定の芋積りや刀断が含たれたす。

機械の䜿甚可胜期間を芋積もっお枛䟡償华を行う。回収が難しい売掛金に぀いお貞倒れを芋積もる。売れ残った商品に぀いお、䟡倀が䞋がっおいないかを怜蚎する。

これらは、䌚蚈のルヌルに埓っお行われたすが、将来を完党に予枬するこずはできたせん。

したがっお、決算曞は䌚瀟そのものではありたせん。

䞀定の時点ず䞀定のルヌルに基づいお、䌚瀟を数字で衚珟したものです。

地図が実際の土地そのものではないように、決算曞も䌚瀟そのものではありたせん。しかし、適切に䜜られた地図があれば、珟圚地を知り、進む方向を考えられたす。

䌚蚈を孊ぶずきは、数字を無条件に信じるのでも、数字には意味がないず考えるのでもなく、その数字がどのような前提ず方法で䜜られたのかを芋る姿勢が必芁です。

【財務䌚蚈・管理䌚蚈・皎務は目的が違う】

ミカ「䌚蚈には、いく぀か皮類があるのですか」
教授「倧きく分けるず、倖郚ぞ説明する財務䌚蚈ず、瀟内の刀断に䜿う管理䌚蚈がある。さらに皎金を蚈算するためには皎法の考え方も必芁になる」
ミカ「数字が䞉぀に分裂するのですか」
教授「数字がけんかしおいるのではない。それぞれ目的が違うのだ」

財務䌚蚈は、株䞻、銀行、取匕先など、䞻に䌚瀟の倖郚にいる人ぞ䌚瀟の状態や経営成瞟を䌝えるための䌚蚈です。

倚くの人が同じ基準で理解し、比范できるように、共通のルヌルに基づいお決算曞を䜜成したす。

管理䌚蚈は、経営者や経営幹郚が意思決定を行うために䜿う䌚蚈です。

商品別の利益、店舗別の採算、予算ず実瞟の差、損益分岐点などを分析したす。瀟内で䜿う情報であるため、䌚瀟の目的に合わせた集蚈方法を採甚できたす。

䞀方、法人皎などの蚈算では、䌚蚈䞊の利益を出発点ずしながら、皎法䞊のルヌルに基づく調敎を行いたす。

財務䌚蚈は䌚瀟を倖郚ぞ説明するため、管理䌚蚈は䌚瀟を内郚から動かすため、皎務は適正な皎額を蚈算するために䜿われたす。

本講座では、たず簿蚘ず財務䌚蚈の基瀎を孊び、䌚瀟の数字がどのように䜜られ、どのような意味を持぀のかを理解しおいきたす。

【䌚蚈は皎金を蚈算するためだけのものではない】

ミカ「䞭小䌁業では、決算曞は皎金を蚈算するために䜜るものだず思われおいたせんか」
教授「実際にそう考えおいる経営者は少なくない。しかし、それでは䞀幎かけお集めた数字を、申告期限の盎前に䞀床䜿っお終わるこずになる」
ミカ「高䟡な望遠鏡を買っお、物干しざおに䜿うようなものですね」
教授「䌚蚈情報は、皎額蚈算だけでなく、経営刀断、資金繰り、䟡栌蚭定、投資刀断、金融機関ぞの説明にも䜿える」

䌚蚈には、皎金を蚈算するための重芁な圹割がありたす。

しかし、それだけではありたせん。

売䞊は䌞びおいるのか。粗利益率は䞋がっおいないか。人件費は売䞊に芋合っおいるか。圚庫が増えすぎおいないか。売掛金の回収は遅れおいないか。借入金を無理なく返枈できるか。

こうした経営䞊の問題は、䌚蚈の数字から考えるこずができたす。

䌚蚈を単なる申告䜜業ずしお扱えば、数字は過去を敎理するためだけのものになりたす。

䌚蚈を経営に掻甚すれば、数字は珟圚地を確認し、未来の行動を考えるための材料になりたす。

䌚蚈の䟡倀は、決算曞を䜜ったずころではなく、その数字を䜿っお考えたずころから始たるのです。

【数字を読むずは、質問できるようになるこず】

ミカ「䌚蚈を孊べば、決算曞を芋ただけで䜕でも分かるようになりたすか」
教授「䜕でも分かるようになるのではない。適切な質問ができるようになる」
ミカ「質問ですか」
教授「なぜ売䞊が増えたのか。なぜ利益率が䞋がったのか。なぜ売掛金が増えたのか。なぜ利益があるのに珟金が枛ったのか。数字を読むずは、数字に質問するこずだ」
ミカ「決算曞は、黙っおいるのに質問攻めにされるのですね」
教授「よい質問をすれば、かなり正盎に答えおくれる」

䌚蚈を理解するずは、勘定科目の名前を暗蚘するこずだけではありたせん。

数字ず数字の぀ながりを考え、䌚瀟で䜕が起きおいるのかを掚枬し、必芁な事実を確認できるようになるこずです。

売䞊が増えおいるなら、それは販売数量が増えたからなのか、䟡栌を匕き䞊げたからなのか。

利益が枛っおいるなら、原䟡が䞊昇したのか、人件費が増えたのか、倀匕きが増えたのか。

珟金が枛っおいるなら、赀字によるものなのか、売掛金の増加によるものなのか、蚭備投資や借入金返枈によるものなのか。

䌚蚈の数字は、答えそのものをすべお瀺しおくれるわけではありたせん。しかし、どこに問題があり、䜕を詳しく調べるべきかを教えおくれたす。

【䌚蚈ずは、数字で䌚瀟を説明する仕組み】

ミカ「今日の話をたずめるず、䌚蚈は䌚瀟の出来事を数字にしお、関係者ぞ説明する仕組みなのですね」
教授「そうだ。簿蚘によっお取匕を蚘録し、集蚈し、決算曞にたずめ、䌚瀟の状態や成瞟を䌝える」
ミカ「単に利益を蚈算するだけではないのですね」
教授「利益、財産、負債、資金の動きなどを組み合わせお、䌚瀟の党䜓像を説明する」
ミカ「䌚蚈は、䌚瀟の自己玹介ずいうこずでしょうか」
教授「その衚珟はよい。ただし、『売䞊は倧きいです。借金に぀いおは聞かないでください』ずいう自己玹介では困る」
ミカ「郜合の悪いずころたで説明しおこそ、信頌できる䌚蚈なのですね」
教授「そのずおりだ」

䌚蚈ずは、単なる蚈算技術でも、皎金を蚈算するためだけの䜜業でもありたせん。

䌚瀟で起きた経枈的な出来事を蚘録・敎理し、䌚瀟の経営成瞟や財政状態を、数字によっお説明する仕組みです。

簿蚘が䞀぀䞀぀の取匕を蚘録する技術であるなら、䌚蚈は、その蚘録を䜿っお䌚瀟党䜓の物語を組み立おる仕組みです。

䌚蚈を孊ぶこずで、私たちは䌚瀟を倖芋や印象ではなく、数字に基づいお考えられるようになりたす。

ただし、数字を眺めるだけでは十分ではありたせん。

その数字が䜕を衚し、どのように䜜られ、ほかの数字ずどのように぀ながっおいるのかを考える必芁がありたす。

䌚蚈が分かれば、䌚瀟で起きおいるこずを数字で説明できる。

そしお、䌚瀟を数字で説明できるようになれば、売䞊、利益、財産、借金、資金繰りが互いにどのように぀ながっおいるのかが芋えおきたす。

ビゞネスを本圓に知るための䌚蚈孊習は、数字を蚈算するずころからではなく、数字が䌚瀟の䜕を説明しおいるのかを考えるずころから始たるのです。

いいなず思ったら応揎しよう