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🌈ハッピーアワー🔯004 ブログを書いていたら、いちばん熱心な読者が自分だった


【最大の読者が近すぎた】

朝、オトキチがパソコンの前で、昨日書いたブログを読み返していた。
レイコ「また自分の記事を読んでるの?」
オトキチ「うむ。なかなか勉強になる」
レイコ「書いた本人でしょ」
オトキチ「だから驚いとるんじゃ。昨日のわしは、今日のわしが知らんことを知っとる」
レイコ「一晩で忘れただけじゃない?」
オトキチ「記憶力の話に矮小化するな。これは知識の再会じゃ」
レイコ「便利な言葉を作ったね」
オトキチは最近、ブログについて一つ気づいたらしい。
最初は誰かに読んでもらうつもりで書いていた。
ところが調べ、考え、文章にしているうちに、いちばん勉強しているのは自分だった。
レイコ「じゃあ読者がゼロでもいいの?」
オトキチ「ゼロは寂しい」
レイコ「急に正直」

【ブログで儲ける方法を売る】

レイコ「でも最近、『ブログを収益化しました』って記事、多いよね」
オトキチ「あるな。『月10万円稼ぎました』『有料記事で人生が変わりました』とか」
レイコ「すごいじゃない」
オトキチ「そこで、その人が何を書いて10万円稼いだのか読んでみる」
レイコ「うん」
オトキチ「すると、ブログで10万円稼ぐ方法を書いて10万円稼いどる」
レイコ「……それ、何を売ってるの?」
オトキチ「稼ぎ方じゃ」
レイコ「その稼ぎ方は?」
オトキチ「稼ぎ方を売る」
レイコ「永久機関?」
オトキチ「いや。永久課金じゃ」
レイコ「怒られるよ」
オトキチ「もちろん有料記事が悪いわけではない。役に立つ知識には値段が付いて当然じゃ」
レイコ「珍しく慎重だね」
オトキチ「ただな。金儲けの話ばかり読んでいると、ブログを書いているのか、ブログで儲ける話を書いているのか、だんだん分からなくなる」
レイコ「魚を釣るより『魚の釣り方講座の売り方講座』を売ってる感じ?」
オトキチ「お前、わしより毒が強いな」

【公開自習室という商売】

レイコ「じゃあ、おじいちゃんは何のために書いてるの?」
オトキチ「最近は公開自習室だと思っとる」
レイコ「公開自習室?」
オトキチ「分からんことを調べる。考える。文章にする。翌日また読む。間違っていたら直す」
レイコ「そこへ他人も入ってきて読める」
オトキチ「そういうことじゃ」
レイコ「でも売上ゼロだったら?」
オトキチ「一つ賢くなった」
レイコ「アクセスが少なかったら?」
オトキチ「もう一つ賢くなった」
レイコ「『スキ』が付かなかったら?」
オトキチ「……そこは少し寂しい」
レイコ「修行が足りないね」
オトキチ「人間じゃからな」
アクセス数も売上も、もちろんあればうれしい。
けれど、書くたびに知らなかったことを知り、曖昧だった考えが整理され、昨日より少しだけ自分の頭がよくなる。
それならブログは、収益が出る前からすでに何かを生んでいる。

【いちばん安定した読者】

レイコ「結局、おじいちゃんのブログの固定読者って誰なの?」
オトキチ「わしじゃ」
レイコ「一人確保」
オトキチ「しかも毎日来る」
レイコ「強い」
オトキチ「文句も言わず読む」
レイコ「さっき自分の記事に三つ赤字入れてたけど」
オトキチ「読者からの厳しい意見じゃ」
レイコ「本人です」
ブログで儲かるのも楽しい。
たくさんの人に読まれるのも楽しい。
でも、書くたびに自分が少し賢くなるなら、それも立派な利益なのかもしれない。
売上ゼロでも、昨日より一つ知っている。案外、それがいちばん長く残る儲けなのだ。
レイコ「で、今日の記事は何を書くの?」
オトキチ「ブログを書いたら自分が一番勉強していた、という話じゃ」
レイコ「今しゃべった話?」
オトキチ「うむ」
レイコ「じゃあ今日も読者一人は確定だね」
オトキチ「安定経営じゃ」

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