秋の風

長い昼寝から目が覚めると昼間に晴れていた田舎の空には、ピンクがかった夕焼けが広がっていた。
トイレに行くと、中には小窓からひんやりと冷たくていい匂いのする秋の風が広がっていた。
思わず部屋の大きな窓を開けると、秋の虫が耳障りよく鳴いていた。
ひんやり冷たくていい匂いのする秋の風を浴びて、幸せってきっとこういうことをいうのかなと思って、人生でこの季節にこの匂いを嗅げさえすればいいやと思って、わたしはこの先どこにも行かれないんじゃないかと不安になった。

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