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絵本『わたしとなかよし』がそっと教えてくれること

大事なのは“じぶんを大切にできる心”

「この子にどんな力を育ててあげればいいですか?」
保護者の方から、そんな質問をいただくことがあります。

思いやり、集中力、コミュニケーション力…。
どれも大切だけれど、
子どもたちを毎日見ていると、
私がいちばん大事だと感じるのは
“自分で自分を大切にできる心” です。


 「自分を大切にできる子」は、戻ってこられる場所を持っている

自分を大切にできるというのは、
「これのままの私でいい」と思えること。

できない日があっても、
ちょっと荒れちゃった日があっても、
“そんな自分もまあいいか”と受けとめられること。

この感覚がある子は、
気持ちが揺れても、自分の心の中に
“戻ってこられる場所” を持っています。

それが、子どもを支える一番の力になります。


 園で感じる、小さな心の差

同じように失敗しても、
すぐに切り替えられる子もいれば、
しばらく自分を責めて動けなくなる子もいます。

その違いは、能力でも性格でもありません。

悲しい気持ちも、怒った気持ちも、寂しい気持ちも、
「ここにいていいよ」と思えるかどうか。

感情に居場所がある子は、折れにくい。
これは保育現場で強く感じることです。


 そんな大切な“土台”をそっと育ててくれる絵本

絵本:わたしとなかよし

その感覚を、子どもにも大人にもスッと届けてくれる絵本があります。
それが 『わたしとなかよし』(瑞雲舎) です。

この絵本の中で、主人公の女の子は、
うまくいく日も、いかない日も、
泣きたいときも、ふっと笑えるときも、
そのすべての自分とやさしく向き合っていきます。

この絵本が伝えてくれるのは、
「どんなときも、自分のいちばんの味方は自分だよ」
という、静かで力のあるメッセージです。

読むたびに、自分の中の小さな声が
「大丈夫、そのままでいいんだよ」と
そっとささやいてくれるようなあたたかさがあります。


大人の心にも届く理由

私は保護者懇談会でも、この絵本を読むことがあります。
ページをめくるたびに、お母さん・お父さんの表情が
ふっと緩むのを感じます。

子育て中の大人の心にも、
このメッセージは必要なんですよね。

実は私自身も、
疲れた日や、気持ちがざわっとするときに、
なんとなくこの本を開きたくなります。


おわりに

子どもがどんな未来を選ぶとしても、
その背中をそっと支えるのは
“自分を大切にできる心”

どんな自分も受けとめられる子は、
つまずいてもまた歩き出せます。

そしてこれは、
お母さん自身の心にも必要な力。

忙しい毎日のどこかで、
この絵本が、あなたの心にも
やさしい灯りをともし続けてくれますように。


■ 絵本情報

『わたしとなかよし』
作・絵:ナンシー・カールソン
訳:中川千尋
出版社:瑞雲舎
ISBN:978-4916016706
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/491601670X
楽天ブックス:https://item.rakuten.co.jp/bibelot/wn444/
出版社紹介ページ:https://zuiunsya.com/works/archives/26

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