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【台風15号・最新】茨城県に観測史上初上陸 柏市付近から関東を横断

【台風15号・最新】茨城県に観測史上初の上陸 柏市付近を西南西へ、今夜は関東横断

台風15号「チャンホン」は、8月11日午後8時ごろ、茨城県南部に上陸しました。

茨城県に台風が上陸したのは、気象庁が上陸地点の統計を開始して以来、初めてです。

通常、日本に近づく台風は南や南西から北上することが多いのですが、今回は太平洋側から関東へ進み、そのまま西へ向かう異例のコースです。

いわば「東から西へ進む逆走台風」。

しかも、お盆の移動が本格化する時期と重なり、各地の交通や生活に影響が広がっています。

8月11日午後10時現在の台風15号

台風15号は午後10時現在、千葉県柏市付近にあり、時速約30キロで西南西へ進んでいます。

現在の勢力は次のとおりです。

・中心気圧:990ヘクトパスカル
・中心付近の最大風速:23メートル
・最大瞬間風速:35メートル
・進行方向:西南西
・速さ:時速30キロ

暴風域はありませんが、北側約500キロ、南側約330キロが風速15メートル以上の強風域に入っています。

「暴風域がないから大丈夫」と考えるのは危険です。

最大瞬間風速35メートルは、樹木が倒れたり、看板や屋根材が飛ばされたりする可能性がある強さです。日本気象協会・台風15号最新進路⁠

茨城県への上陸は観測史上初

台風15号は午後8時ごろ、茨城県南部に上陸しました。

茨城県への台風上陸は統計開始以来初めてで、今回の進路がいかに異例だったかが分かります。

上陸後は土浦市付近から柏市付近へ進み、今夜遅くにかけて埼玉県、東京都、山梨県方面を横断するとみられます。日本気象協会・茨城県上陸速報⁠

ただし、台風の中心が通過したからといって、すぐに安全になるわけではありません。

中心から離れた地域でも、発達した雨雲や強風が続く可能性があります。

12日は東海・北陸・近畿へ

今後、台風15号は速度を上げながら西へ進む見込みです。

予想では、12日午前3時ごろには岐阜県周辺、午前9時ごろには福井県敦賀市付近へ達するとみられます。

その後、12日午後には熱帯低気圧へ変わる予想です。

しかし、熱帯低気圧に変わることは「雨が止む」「安全になる」という意味ではありません。

台風が運び込んだ暖かく湿った空気の影響により、東北から西日本の広い範囲で、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降る可能性があります。

これから予想される雨量

8月11日午後6時から12日午後6時までの24時間に予想される雨量は、多いところで次のとおりです。

・関東甲信:180ミリ
・東北:150ミリ
・東海:120ミリ
・北陸:80ミリ
・近畿:80ミリ

さらに12日午後6時から13日午後6時までには、東海と近畿で150ミリ、東北で100ミリの雨が予想されています。

関東では低い土地の浸水や河川の増水・氾濫、東北では土砂災害への警戒が必要です。

西日本では大潮と台風の影響が重なるため、12日から13日にかけて高潮にも注意が必要です。日本気象協会・今後の大雨予想⁠

倒木や停電が相次ぐ

台風の接近・上陸に伴い、関東や東北では倒木や停電が相次いでいます。

東京電力によると、11日午後10時現在、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉の5県で約2万2310軒が停電しています。

このうち茨城県が約1万9680軒を占めています。FNN・停電情報⁠

JR宇都宮駅前では、高さ約10メートルの木が倒れました。けが人は確認されていません。

東北自動車道の下り線でも、栃木都賀ジャンクション付近で倒木が3車線すべてを塞ぎ、栃木都賀JCTから鹿沼ICの間が通行止めとなっています。

台風15号は数字上、猛烈な勢力の台風ではありません。

それでも、倒木、停電、鉄道の運転見合わせ、高速道路の通行止めが現実に発生しています。

台風の危険度は、中心気圧や「強い台風」という表現だけでは判断できないということです。

鉄道や空の便にも影響

JR常磐線では、茨城県内で発生した停電の影響により、土浦駅からいわき駅の上下線で運転を見合わせています。

11日午後10時現在、運転再開の見通しは立っていません。FNN・福島県内の影響⁠

空の便では、羽田・成田・仙台空港などを発着する便を中心に欠航が相次ぎました。

全日空と日本航空では、合わせて国内線64便が欠航し、約1万1900人に影響が出る見通しです。FNN・航空便への影響⁠

12日も機材繰りや前日の欠航の影響が残る可能性があります。

予約便が「運航予定」と表示されていても、空港へ向かう前に最新情報を確認した方がよさそうです。

私たちが今夜やるべきこと

これから台風が通過する地域では、不要不急の外出を控えてください。

特に危険なのは、雨や風が強くなってからの次の行動です。

・川や用水路を見に行く
・倒木や飛来物を自分で片付ける
・屋根やベランダに出る
・冠水した道路へ車で進入する
・地下道やアンダーパスを通行する

停電に備え、スマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておくことも大切です。

避難する場合は、雨風がピークを迎える前に移動する必要があります。

すでに外へ出ることが危険な状態なら、建物の2階以上や崖・斜面から離れた部屋へ移動する「垂直避難」も検討してください。

台風16号も発生

南鳥島近海では台風16号「ペイロー」も発生しています。

11日午後9時現在、中心気圧は996ヘクトパスカル、最大瞬間風速は30メートルです。

今後は日本のはるか東の海上を北上し、日本への直接的な影響はない見通しです。ウェザーニュース・台風情報⁠

まとめ

今回の台風15号は、茨城県に観測史上初めて上陸し、関東から西日本へ横断する異例の台風です。

12日午後には熱帯低気圧へ変わる予想ですが、危険がなくなるわけではありません。

むしろ、深夜から早朝にかけて状況が悪化すると、被害を確認しに外へ出たくなる時間帯と重なります。

雨や風が弱まったように感じても、倒木、切れた電線、冠水、土砂崩れなどの危険は残ります。

「台風が通過した」ではなく、「安全が確認されるまでが台風」です。

今夜は無理に移動せず、気象情報と自治体からの避難情報をこまめに確認してください。

※この記事は2026年8月11日午後10時45分現在の情報をもとに作成しています。台風の位置や警報、交通情報は短時間で変化します。

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