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― あの再会が、すべての始まりだった ―ドラマ『愛という名のもとに』   第5章崩壊の予兆 ― チュンを追い詰める現実

それは、突然ではなかった。

だが、確実に始まっていた。

倉橋修――チュンの中で、何かが静かに壊れ始めていた。

それは音を立てない崩壊だった。

だからこそ、誰にも気づかれなかった。

彼自身でさえ、その終わりの始まりを、まだはっきりとは理解していなかった。

証券会社の朝は早い。

まだ街が完全に目覚める前に、彼らはすでに戦いの準備をしている。

支店のドアを開けた瞬間、空気が重く感じられる。

誰もが、自分の数字を背負っていた。

それはノルマという名の重さだった。

「倉橋」

上司の声。

振り向く。

「今日、例の件、どうなってる?」

例の件。

それは、一人の顧客のことだった。

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