『レディ・オア・ノット』感想|グロいのに爆笑&ラストは超爽快!ポンコツ富豪とボロボロ花嫁の最高な命懸けかくれんぼ
【はじめに】
続編『レディ・オア・ノット2』のプレミア試写会に、昔からファンの聖飢魔II・デーモン閣下とダミアン浜田陛下が登場していたのを見て、気になったので鑑賞しようと思います。相変わらずトークが上手い悪魔ですね笑
「そういえば前作を観ていないな」と思い、まずはこちらから観てみました。
【一言感想】
恐怖とブラックユーモアが絶妙に交錯し、最後には思わずガッツポーズしたくなる、極上のカタルシスを秘めた痛快コメディ・ホラー!
同じ洋館でのホラーといえばゼイ・ウィル・キル・ユーもありますね。こちらはシリアス寄りですが。note書き始めた直後なので拙いですが、よければご覧ください。
【基本情報】
監督: マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット
出演: サマラ・ウィービング、アダム・ブロディ、
マーク・オブライエン、ヘンリー・ツェニー、
アンドラ・マクドナルド公開年: 2019年(日本公開:2020年)
95分/アメリカ
原題または英題:Ready or Not
※血飛沫や痛々しい描写が含まれるため、グロテスクな表現が極端に苦手な方は注意が必要ですが、コメディ要素が強いためホラー初心者にも比較的おすすめしやすい内容です。
【あらすじ(ネタバレなし)】
長年の思いを実らせ、大富豪ル・ドマス家の一員となった心優しい女性グレース。豪華絢爛な洋館で執り行われた結婚式の夜、彼女は一族の慣わしである「ミッドナイト・ゲーム」に参加することになる。
案内されたカード引きでグレースが引いたのは、まさかの「かくれんぼ」。
単なる微笑ましい家族のゲームかと思いきや、夜が更けると同時に一族全員がクロスボウや銃、斧を手にグレースの捜索を開始する。
そう、それは一族の繁栄を維持するため、夜明けまでに新婦を悪魔への生贄として捧げる命懸けの殺人ゲームだった。
訳も分からぬまま、純白のウェディングドレスを身にまとったグレースの、生き残りをかけた地獄の夜が幕を開ける――。
【4軸深掘りレビュー】
ストーリー:真面目にやるからこそ滑稽!「ポンコツ富豪」が生み出すブラックな笑い
物語の構造は極めてシンプルです。「夜明けまで館から逃げ切れ」。まるで目の詰まった迷路の中に放り込まれたネズミのような絶望的な状況からスタートします。
しかし、本作の真骨頂は「恐怖」と「笑い」のベクトルが絶妙に交差しあう点にあります。
殺人ゲームを仕掛ける富豪一家は、至って真面目かつ必死です。
しかし、代々受け継がれてきた「完璧なはずの一族」も、いざ人を殺そうとすると操作ミスや勘違いを連発する。
この「命懸けのシリアスな状況で、恐ろしいはずの人間が絶妙にポンコツ」というアンバランスさが、高級レストランでビシッと決めたギャルソンが派手に料理をひっくり返すような、独特のブラックユーモアを生み出しています。
また、富や権力を持つ者が「伝統だから」「家を守るためだから」と自分たちの異常な行動を正当化する姿には、現代社会における特権階級への痛烈な皮肉が込められており、シナリオの裏に潜む風刺精神も実に見事です。
映像:クラシックな絵画調から一転、血飛沫が舞う豪快なライティング
舞台となる古い洋館は、序盤、暖色系の柔らかく重厚な照明で彩られ、まるで格式高いクラシック映画のような佇まいを見せます。
館そのものからヤギ小屋や外にまでフィールドが広がります。その落差が非常に印象に残ります。
特筆すべきは血飛沫の表現です。生々しくグロテスクな描写でありながら、どこかポップで豪快。
まるで完熟したトマトが弾け飛ぶかのような景気の良さがあり、観客の「うわっ」という悲鳴を瞬時に「クスッ」という笑いへと変換させてしまいます。
ウェディングドレスが泥と血に塗れ、徐々に戦う女の「戦闘服」へと変貌を遂げていくビジュアルのプロセスは、視覚的にも大きな快感を与えてくれます。
音楽:王道オーケストラと不協和音が織りなす大げさで完璧な世界観
音楽は非常に豪華で、重厚なオーケストラが惜しげもなく投入されています。
重厚なストリングスと管楽器の響きが、富豪一家の持つ厳かな歴史と緊張感を劇的に煽り立てます。
一方で、殺戮の手がグレースに迫る場面では、金属的な擦れ音や不協和音が巧みに挿入され、観客の不安を掻き立てます。
この大げさなまでにクラシカルな劇伴があるからこそ、劇中で起きるシュールな失敗劇とのギャップが引き立ち、作品全体のコメディラインをより強固なものに昇華させているのです。
演技:絶叫から覚醒へ!サマラ・ウィービングの圧倒的な存在感
主演のサマラ・ウィービングの演技には誰もが圧倒されるはずです。
最初は可憐で幸せに満ちあふれていた花嫁が、理不尽な恐怖に晒され、絶望し、そしてついに「ふざけるな!」と開き直ってブチギレる。
その感情のグラデーションを、全身全霊のパフォーマンスで表現しています。
とりわけ、彼女の「叫び声」の凄まじさは必聴です。単なる悲鳴ではなく、怒り、生への執着、そして狂気が混ざり合った魂の咆哮であり、字幕版でその生声を聞く価値が十二分にあります。
一族側のキャラクターたちも、一人ひとりの人間性が狂気とポンコツさの間で揺れ動いており、全員が強烈な個性を放っています。
【おすすめ度&こんな人におすすめ】
おすすめ度:★★★★☆(4.5 / 5.0)
こんな人におすすめ
スカッと爽快な気分を味わいたい人
ブラックユーモア溢れる映画が好きな人
強くて泥臭いヒロインの覚醒劇が見たい人
ホラーは苦手だけど、笑える要素があれば挑戦してみたい人
【まとめ】
『レディ・オア・ノット』は、「コメディ・ホラー」というジャンルの魅力をこれでもかと詰め込んだ傑作でした。
理不尽な状況に追い込まれながらも、ボロボロになりながら泥臭く立ち向かう主人公の姿。
そして、怖さとグロさを突き抜けた先に待っているあのラストシーンの達成感は、日常のストレスを一気に吹き飛ばしてくれるほどのパワーを持っています。
観終わった後、絶対に「観てよかった!」とスッキリした笑顔になれる本作。
あなたは結婚式の夜に「かくれんぼ」を挑まれたら、夜明けまで生き残る自信がありますか?ぜひコメント欄で教えてくださいね!
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