50歳で1,000km走る - みちのく潮風トレイル30日間北上の旅 (day1)-
2025年8月4日(月)
福島第一原発から北に約50キロ、田園に囲まれた静かな城下町が、野馬追い祭りで有名な福島県相馬市。その中心部から東へ4キロ行けば松川浦。海岸から一里ほど距離を置いて街や街道を作るのが、幾度も津波を経験した先人達の知恵。湿地に面した地味な公園の入り口近くにあるのが、みちのく潮風トレイルの南の起点、松川浦環境公園ターミナス。
今日から約一ヶ月、1000キロの旅の出発点 Trailhead です。

去年の旅は、1000キロを走破する事自体が主な目的でしたが、今年の目的は、誰もが、この1000キロのトレイルを、部分的にでも訪れてみたいと思ってもらえるように発信すること。クルマや電車のスピードでは見えない風景、匂い、風に吹かれる心地よさを、どうしたら伝えられるかを考えながら歩こうかなと思います。

Trail Head から、ルートとは反対側の、浜の駅松川浦へ向かいます。コスパ抜群の、漁師の賄い丼で腹を満たしたら、原釜尾浜海水浴場と伝承鎮魂祈念館へ。この町で458人が亡くなったことを、同じ数のお地蔵さんを並べて伝えていました。津波被害というのは、やはり実際に現地に行ってみないと、実感できないです。

トレイルへと戻る途中の津神社近くには、クルマでは見過ごしてしまうような、漁師の遭難を供養した碑。この土地で生きることは、この土地で死ぬことでもあり、地域の為に生きて尽くした証を残したいという思いは、津波も海難も同じなのかな。

ロングトレイルを歩き、そこで感じたことを、言葉や写真で表現する作業は楽しいです。トレイル上には、たくさんのモチーフがあります。雨風太陽、海山川、田畑、鳥、虫、獣。人工物もトレイルの一部。うんざりするほど延々と続く舗装道路も、それを楽しむ技術があったりします。
また、トレイルを愛し、サポーターやエンジェルとして活動する人たちとの交流も、何よりも楽しみです。トレイルの風土、文化、生活を楽しむ達人たちから、これから多くを学びたいと思います。
明日は相馬から坂元へ。
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