iPod mini(ブルー)を見つけて、大学の頃の青春に一瞬で戻った話
年末年始に実家へ帰って、久しぶりに学生時代の机を開けました。
そこで出てきたのが、iPod mini(ブルー)でした。
大学生の頃、僕にとってiPod miniは「音楽プレイヤー」というより、自分のスタイルそのものでした。
中高の頃はMDウォークマンを使っていた世代なのに、iPod miniを手にした瞬間、時代が一気に未来へ進んだ気がしたのを覚えています。
しかも選んだのが、あのブルー。
今見ても、やっぱりかっこいい。アルミボディのブルーは絶妙にいい。
当時はイヤホンジャックにヘッドホンを挿して、大学へ向かう道で音楽を聴く時間が、やたらと誇らしかったです。
聴いていたのは、エミネムや50セント。
ヒップホップにハマり始めた頃でした。
心斎橋のアメリカ村のマンハッターレコードに行ったり、タワレコやHMVを巡ったり。
いろんなCDやレコードを試聴して、「これだ」と思う曲を探す。いわゆるディグるってやつですね。
見つけた音源をiPodに詰め込んで、キャンパスで聴く。
今思えばただの自己満足なんですが、当時の自分は本気で、
「今日の俺、大学の中で一番イケてるんじゃないか」
くらいに思っていました(笑)
でも、このiPod miniには、もうひとつ忘れられない思い出があります。
一般教養の体育の授業で、すごく可愛らしい子がいたんです。
学科も違うし、授業以外で接点もない。だから話しかけるタイミングがなくて、ずっと「きっかけ」を探していました。
そんなある日、偶然その子が持っていたのが、同じiPod mini、しかも同じブルーだったんです。
「あ、それ、俺も持ってる」
たったそれだけの共通点が、急に世界を近づけてくれました。
そこから「何聴いてるの?」みたいな話になって、
iPodの中身の話をしたり、メールアドレスを聞いて連絡してみたり。
気持ちを伝えるようなことも、遊びに誘うようなことも、してみました。
結果としては、うまくはいきませんでした。
でも、不思議と後悔はなくて。
むしろ、あの頃の自分が必死に「一歩踏み出そうとしていた感じ」が、iPod miniのブルーに全部残っている気がしました。
年末年始、机の奥から出てきた小さなガジェットひとつで、
大学時代の空気が、一気に戻ってきた。
そんな話でした。
最後に、読者への問いを置きます。
あなたにも「これを見ると一瞬で昔に戻れるもの」ってありますか?(ガジェットでも、服でも、CDでも)
Podcast始めましたので、よかったら聴いてください。
