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【IR説明会/Q&A書き起こし】2026年7月25日(土)note株式会社(証券コード:5243) IR説明会 ご登壇者:取締役CFO 鹿島 幸裕 様


7月25日(土)に湘南投資勉強会にて開催されました、note株式会社(証券コード:5243) の IR説明会の書き起こし記事になります。当日の雰囲気などを知りたい方は是非アーカイブ動画をご視聴ください!

開会
改めまして、noteでCFOをしております鹿島と申します。湘南投資勉強会様には何度か登壇させていただいておりますので、もしかしたら「またお会いしましたね」という方もいらっしゃるかもしれませんが、また戻ってまいりましたので、よろしくお願いいたします。
今日は何度か登壇させていただいておりますので、noteの基本的な説明というよりは、当社が 2週間前に決算発表をさせていただきましたので、その決算発表のご報告と、あわせてその際に発表しました、このAI時代にどのように成長していくかという新しい戦略についてもご紹介させていただければと思います。よろしくお願いいたします。

会社概要・事業内容
まずは「noteとは何なのか」というところから、どのような事業を行っているかを最初にご説明させていただければと思います。noteについては、おそらく存在をご存知の方も 多いかと思いますが、インターネットで「note.com」と検索していただくと、さまざまなコンテンツが投稿されているプラットフォームが出てまいります。これがnoteというものでして、そのプラットフォームの内容としては、誰もが色々なコンテンツ——テキストコンテンツやマンガ、イラスト、音声、動画など、実はnoteはテキストだけでなく色々なコンテンツを投稿できます——を、ご自身で投稿することができる、UGC(ユーザージェネレーテッドコンテンツ)型 のプラットフォームでございます。
事業としては現在主に5つございます。一番左上の「note」というのが、いわゆる皆さんがご覧になっているnoteでございます。こちらは無料のコンテンツも投稿できますし、有料のコンテンツも投稿することができます。noteがどのようにお金を稼いでいるのかとたまに聞かれることがあるのですが、noteのビジネスモデルとしては、 クリエイターと呼んでいる方々が投稿された有料コンテンツが実際に 売れた場合に当社が手数料をいただく、というビジネスモデルになっております。これがまず1番目の、当社の大きなビジネスとなっております。
それから右側の「note pro」というものですが、これは一言で言うと企業向けのプレミアムなnoteでございます。note自体への投稿は誰でも無料でできるのですが、企業様には企業向けのニーズがございます。例えばページをカスタマイズして少し豪華にしたい、あるいは企業の場合は複数人で編集しますので共同編集機能が欲しい、セキュリティ要件があるなど、色々な企業向けのニーズがございますので、 無料のnoteよりも プレミアムなものをnote proという形で提供しております。こちらは月額8万円で提供しておりまして、今大体1,100社ほどの有料契約数があり、それぞれの企業様が毎月8万円ほどをお支払いいただいているというビジネスになっております。
それから下段ですが、もう1つ、法人向け のサービスラインがございまして、これを「法人向けサービス」と書かせていただいております。ここは色々なメニュー があるため広い 言葉でくくっているのですが、実はここが今後さらにビジネス的に強化していきたいところでございます。なぜかと言いますと、noteは先ほど申し上げたコンテンツのプラットフォームであり、コンテンツの売買、それによる手数料が今大きなビジネスとなっておりますが、この法人向けについては、noteにたくさんの人が来ているということ自体が法人にとって非常に魅力的な場となっているためです 。色々なウェブサイトがあると思いますが、やはり巨大なウェブサイトはそうした法人向けのビジネスラインが非常に大きいです。 あえてnoteの今の課題 を申し上げますと、この法人向けのビジネスラインがまだまだ小さいので、ここから 大きく伸ばそうとしております。
それから下段真ん中の「note AI creative 」ですが、これは何かと言いますと、子会社の名前でして、当社が自ら作った100%子会社でございます。これはAIに関する子会社で、AIに関する事業を行っております。noteはサービスにも非常に大きくAIを取り入れておりますし、会社の業務フローの効率化などにもAIを用いております。この巨大なプラットフォームで多数のコンテンツ、多数のクリエイターを扱ってきたノウハウや知見を生かしながら、AI関連の事業開発を行っているのが、このnote AI creative という会社でございます。このAI事業というのが、今新規で取り組んでいるところになります。
そして最後に「Tales & Co.」というものがございます。これは何かと申しますと、noteというプラットフォームで、クリエイターの方が投稿されたコンテンツを売買していただく場ではあるのですが、非常に多くの魅力的な作品、コンテンツが投稿されています。当社もかなり企業体力がついてきておりまして、以前この湘南投資勉強会様にも登壇させていただいた時からは大きく成長したこともあり、自分たちでもクリエイターと一緒にそのコンテンツを大きくしていくということに取り組みたいと考えました。そのプラットフォームに投稿されたものが、クリエイターのコンテンツとしてその後、書籍化されたり映画化されたりすることが結構多いのですが、そうした権利収入について、これまでnoteとしては特にタッチしていませんでした。クリエイターと一緒にコンテンツを作り、それを大きくして、映画化、映像化、アニメ化、ゲーム化、グッズ化されるといった際に、そうした権利収益もビジネスとして発展させていきたいというところで、いわゆるIP事業と言うと分かりやすいかもしれませんが、そういった事業も展開しております。それがTales & Co.というものになります。
まとめますと、通常のnote、これがまず一番のビジネスとしてあり、そこから法人向けのビジネスラインとしてnote proと法人向けサービスがございます。そこから新規でAI関連事業、そしてTales & Co.というIP事業を展開している会社でございます。

今、noteは非常に大きく伸びておりまして、 MAU(マンスリーアクティブユーザー)が9,000万 を突破しております。こちらは、皆さんも意識されているかどうか分かりませんが、おそらく普通にWebを使っているなかで noteの記事に出会いますので、ほぼ日本のインターネット人口——インターネットを利用されている方は毎月1回はnoteに接触されているのではないかなと思っております。もちろん人によって濃淡はございます。
それから会員登録者数ですが、これはnoteにメールアドレスを登録されている方の数で、こちらが1,200万人以上おりますが、当社として はまだまだ少ないと思っております。 XやInstagramといった他のサービスを見ますと、少なくとも2,000万、3,000万といったところは現実的に狙っていけるかなと考えております。
それから公開コンテンツ数ですが、こちらが8,200万件 を超えるユニークなコンテンツが投稿されています。これくらい多くのコンテンツを抱えているプラットフォームというのは、 日本でも最大の規模だと考えております。
それから一番下の年間流通金額というのは、noteで売買されているコンテンツの総額が1年で 213億円ということで、今年もまた後ほど数字が出てまいりますが、どんどん伸びておりますので、noteは たくさんのコンテンツが売買されるプラットフォームとなっております。

代表的なクリエイターのご紹介というところで、皆さんご存知の方も多いと思いますが、後藤達也さんという経済ジャーナリストの方がいらっしゃいます。この方はnoteでサブスクリプションを展開されておりまして、 1ヶ月あたり500円ほどのプランが基本なのですが、2万人を超える有料の読者がいますので、その500円×2万人という収益が毎月上がっているというところでございます。このように、個人でも今、 情報発信をして、しかも大手メディア顔負けの発信力、影響力を持ってビジネス的にも大きなチャレンジができるというのが、noteが提供させていただいているプラットフォームでございます。

実は、今日いらっしゃっている方は投資や株式に関心のある方が多いのですが、たまに投資家の方とお話ししていると「noteってビジネス系のコンテンツが多いですよね」と言われることがあります。ですが実は、人によって見ているところが変わっておりまして、ビジネスや投資に興味がある方はやはりそういうコンテンツが多く目に入るようになっていますし、全然そういうものに興味がなく、女性向けのエッセイなどに興味がある方であれば、例えば岸田奈美さんという作家さん——非常に人気のある作家さんですが——noteを書いたことをきっかけにデビューされて、今はその作品がNHKのドラマになるなど非常にご活躍されています。あとは右側 はバレーボール選手の方の例を挙げていますが、バレーボールに限らず、バスケットボールやプロ野球選手なども最近noteをやられる方が増えてきています。スポーツや芸能に関わる方も増えていますし、あるいはこうした有名人ではなく一般の方、この岸田さんも本当に最初はごくごく一般のビジネスマンの方だったので、そういった一般の方がnoteにたくさんいらっしゃって、noteで発信することで有名になったり、経済的に独立されたりということがたくさん生まれております。

続いて、 note proの話に移らせていただきます。

note proは、先ほど申し上げたようにプレミアムなnoteを月額8万円で提供するサービスで、今1,133 件の有料契約数がございます。 企業に はたくさん人がいるところで何かしらPRをしたい、ブランディングをしたい、自分たちのサービスや商品をアピールしたいというニーズがあり ます。noteに集まっている9,000万MAU、あるいは会員数でも1,200万という非常に膨大なユーザーに対して自分たちのサービスをアピールできればというところで、note proをご活用いただいたり、他の法人向けサービスをご活用いただいたりしていて 、noteの存在感が高まるにつれて企業向けのニーズも色々と生まれております。

キリンさんなど エンタープライズ企業からスタートアップ、ベンチャー企業に至るまで、非常に多様な企業様にご利用いただいております。

業績のご説明
ここから業績の説明に入らせていただきます。2週間前に公開させていただいた決算発表の数字となっております。一言で言いますと、非常に好調な状況でして、 これは第2四半期単独の数字ですが、売上高が 13億8,000万円、対前年比でプラス36〜37%弱の成長率となっております。それから特筆すべきはこの下の利益項目で、 調整後EBITDAという指標で言いますと3億2,800万円で、これが1年前は3,300万円でしたので、桁が小さかったというのもありますが、そこから約10倍の数字になっており、非常に利益が大きく伸びております。それから営業利益についても3億円を突破しており、これも1年前は1,800万円でしたので、約17倍という数字になっていて、非常に利益が伸びているという結果になります。

グラフにしていただくとさらに顕著で、この四半期ごとの売上の推移を出させていただいておりますが、この1年半ほど、四半期ごとにぐんぐん売上が伸びているのが見て取れるかと思います。さらに成長率で見ても、右側の図で四半期ごとの対前年比成長率を出しておりますが、 元々上場して19.9%、19.3%というところが続いていたのが、今は20%台の半ばから後半までの成長率、それから最新だと37%という成長率になっておりますので、今、売上の成長が加速しているフェーズになっております。

それから利益ですが、こちらもグラフ化するとかなり分かりやすいかと思います。 2〜3年前は実は赤字で上場をしております。その時にも、こうした湘南投資勉強会様のような場に登壇させていただいたのですが、その頃は「noteって黒字になるんですか、絶対黒字にならないでしょう」というようなことを言われて、私としても心苦しかったのですが、しっかりと黒字になり、黒字になった時も、「黒字と言っても小さいよね、2,600万とか3,000万とか小さいじゃないか、そんなに小さくて何でそんなドヤ顔をしているんですか」というような 視線も感じておりました。しかし、 最新の決算だと四半期で3億円を超えるような利益が出ておりますので、しっかりと段階的に成果を出している会社でございます。 もちろんこれが終わりではなく、どんどん成長できると考えております。

noteがなぜ今こうして売上・利益が増えているのかをまとめたものがこちらになります。主に3つございます。1つ目は、一言で申しますと、こういうプラットフォーム型のサービスにおけるネットワーク効果です。皆さんも聞いたことがあると思いますが、インターネットで サービスがどんどん大きくなると、多くの人がいるということ 自体が競争優位になって、 また新たな人を呼ぶ、その人がまた次の人を呼ぶという、いわゆるネットワーク効果 (外部性)が働きやすい構造になっております。noteはまさに、良いクリエイター が増え、良いコンテンツが増え、そうすると読者が集まってくる。読者が集まればコンテンツは自然と売れていく、という流れができています。 先ほど業績 が伸びていますと申し上げましたが、あくまでコンテンツが売れ、 当社の売上 が伸びていくというのは結果指標であって、結局このクリエイターが増えて、コンテンツが増えて、読者が増えているというのが重要 な部分です。これをグロースモデルと呼んでおり、このシンプルな図を、noteは以前から愚直にずっと回しておりまして、さらに今、このトレンドがAIによって後押しされております。
AIによって後押しされているというのはどういうことかと言いますと、皆さんもAIをお仕事やプライベートで使われていると思いますが、 noteの文脈で言いますと、noteは記事を投稿するものです ので、記事を 書くのが結構大変だという方も多いのです。まとまった文章を自分で作って投稿するというのは、 ハードルが高いという人もいて 、時間も手間もかかるところがあります。当社としては、もっとライトに出していただいても全然構わないのですが、どうしても時間がかかってしまう方もいらっしゃいます。それがAIによって、自分で構想を練ったもの をAIで文章にしてもらって、 もちろん最後は人が見て編集し、 クオリティチェックをして出すという形にはなりますが、文章を書くプロセスの 生産性が上がっているのです。皆さんがお仕事でAIを使って生産性が上がるのと同じ理屈です。ですので、例えば今まで月1本、頑張って月1〜2本しかnoteを書けなかったという方が、AIを使えば3本、4本、あるいはそれ以上コンテンツを作ることができるようになっておりますので、 コンテンツの増加が AIによってさらに後押しされている ということでございます。実際の成長率で見ましても、プラス39.2%ということで、40%近い成長をこのコンテンツ数という指標で見せております。
あとはクリエイターについても、noteはどうしても文章というイメージがあるので、文章に強い、文章を書くのが得意なクリエイターが集まる傾向もあったのですが、最近は動画や音声、マンガ、イラストといったものが得意な方、動画や音声を撮るのは得意だけれど文章は苦手だという方も、 AIを使えば 、YouTubeで出した動画 をテキスト化するのも 簡単になっていますし、ポッドキャストで出した音声もAIで文章化することが簡単になっています。それをnoteに出したり、noteは音声も投稿できますのでそれと一緒に出すこともできて、その意味でクリエイターの裾野も広がっています。このように クリエイターも増えており、クリエイターの数字もプラス38.7%と、こちらも40%近い成長率で、AIによって創作のハードルが下がってクリエイターとコンテンツが増えています。そうすると、プラットフォームとしてより多様なコンテンツがたくさんあるという状態になりますので、それがたくさんの読者を引きつけて、最後は売れるというところにもつながっており、このAIのトレンドがさらにネットワーク効果を後押ししているということが言えます。

それから2つ目です。先ほど利益がすごく伸びていると申し上げましたが、これについては、noteが非常に限界利益率が高いビジネスモデルでございまして、売上が少し伸びると 利益がかなり膨らみやすい構造になっております。皆さんも言葉として聞かれたことがあるかもしれませんが、限界利益率が高いということは、あまり原価がかからない、その売上に対する変動費がかからないということになりますので、少し売上が上がると、費用は全然増えずにそれが利益となって現れてくるというところで、こちらが今、利益が売上の伸び以上に、プラス10倍とか17倍とかいう数字になっているのは、この限界利益率が高いというnoteの構造に由来しております。

それから3番目です。これは会社の組織構造の話なのですが、 2023年の第1四半期 から売上で言うと直近では2倍以上になっているのですが、会社の人員数で言いますと、むしろ 減っているということになっております。 もちろん採用もしておりますし、色々な事業が伸びておりますので、会社として機動的な人員配置をしているというのはあるのですが、一番大きな要因としては、AIによって生産性がかなり上がってきているということです。皆さんの会社でもAIを活用されていると思いますが、当社は AIにかなり全振りしておりまして、例えば開発でコードを書く、プロダクトを作る、企画書を作るといったことにもAIを活用していますし、開発以外の非エンジニアの業務でも、 全員にClaudeを有料で配布しまして、 1人でプロトタイプが作れるレベルまで、今まで 非エンジニアでそういうことをやっていなかったような社員も、自分でプロトタイプを作って、それを元にエンジニアと企画について相談するというようなことも生まれておりますので、一言で言いますと業務生産性が非常に上がっているというところでございます。ですので、こういった、昔であればこれくらい売上が増えたら人もこの売上の伸びほどではないにしても、例えば売上が2倍になったら人は1.5倍にするといったこともあり得たと思うのですが、今は売上を伸ばしつつも、AIによって業務生産性が非常に高まっていて、売上高に占める人件費の割合が下がっており、こうしたレバレッジが会社として効いているような状況になっております。これも会社の利益が非常に大きく伸びている1つの理由となっております。

こうした好調な業績を受けまして、2週間前に今期2026年11月期の業績予想を上方修正させていただきました。2週間前の決算発表は第2四半期 の決算でしたので、まだ半期が過ぎたところなのですが、非常に数字が強かったということで、数字を改めさせていただいております。売上については、そこまで大きく変わっていないのですが、想定通り順調に推移しておりますし、EBITDA以下の利益項目は、元々の予想が例えばEBITDAで言うと8億1,000万円だったのが12億2,000万円、営業利益で言うと7億円の予想だったのが11億円ということで、大体どの項目も1.5倍ほどになっており、期初に 予想を出した時は 結構アグレッシブな数字だねと言われて いたのですが、さらにそこを上回る 利益が予想されているというところでございます。

こちらは、その修正した売上と利益に対する進捗率を出させていただいておりますが、ご覧の通り第2四半期 を終わった段階でほぼ50%、半分ぐらいの水準まで来ておりますので、 出させていただいた修正要素がすごくアグレッシブなものということではなく 、確実に達成できるような水準であると見込んでおります。

ここからは、色々な指標が 伸びているという話ですが、例えば EBITDAマージン もどんどん高まっております。数年前、3年前ぐらいまでは赤字だったのが、少し利益が出て、そこから23%というところまでEBITDAもどんどん伸びているという状況でございます。

あとは事業別の売上ですが、noteが一番事業として大きいのですが、note pro・ 法人向けサービスも伸びているというところで、新規事業のAI事業、IP事業も伸びてきております。

一言で言いますと、あらゆる事業が伸びていて、 コストもほとんど伸びていないというのが、このメッセージになっております。人員も先ほど申し上げたようなところでございます。

あとこれが一番重要な指標ですが、noteの流通金額、note上で売買されたコンテンツの総和が64億8,000万円です。 これは3ヶ月間の数字です。これを大体4倍していただくと1年間の数字が出てくるのですが、1ヶ月あたり今大体21億、22億円ほどが売れているというところで、非常に巨大なプラットフォームとなっております。
この辺りは後ほどお配りした資料なども見ていただければと思いますが、

note proも有料契約数 が1,100件超に伸びているというところで、これはまだまだ大きく伸ばせるなと思っております。

こちらはバランスシートについてですが、当社は3年半前に上場させていただいて、そこから結構大きなコーポレートアクションを打っております。一番大きかったのが1年半前、2025年1月に アメリカのGoogleとの資本業務提携 がございました。 そこからさらに資本業務提携を2回しております。 Googleの後は、去年の12月に韓国のNAVER という韓国最大のインターネット企業と 資本業務提携をさせていただきまして、約20億円出資をいただいております。それから今年の4月 に、日本最大の出版社であるKADOKAWA様から資本業務提携で出資をいただきまして、こちらも22億円程度を出資いただいております。ですので、非常に今バランスシート上では、こういった調達した 現金も増えておりまして、前よりも財務がかなり厚くなっております。しかも事業もキャッシュフローが今ポジティブで、マイナス3億円ほどの利益だったのが、今直近だと3億円の利益が出ておりますので、事業のキャッシュフローもポジティブで、どんどん資本に厚みが出ているというところでございます。こちらは後ほどまた説明しますが、また新たな事業投資やM&Aなどを戦略的に実施するための資金にしていければなと思っております。

成長戦略——AI時代における成長戦略
ここから成長戦略というところで、noteは一言で言いますと、先ほどの決算のように非常に好調な状況でございます。これをさらに加速するという意味で、新しく「AI時代における成長戦略」というものを出させていただいております。
このセクションが今日一番お伝えしたいところなのですが、noteは先ほどご説明したように日本有数のメディアプラットフォームに成長しておりまして、右側の図を見ますと、 日本のアクセスランキングでは1位がGoogle、2位がYahoo、3位がYouTubeという感じで、非常に誰もが知るサービスが並んでいますが、その中で13番目に位置しているぐらい、非常に多くの方が来ていただけるプラットフォームに成長しております。しかも 、先ほど申し上げたようにAI時代にさらに加速しております。先ほどはグロースモデルで創作がしやすくなっている、クリエイターが増えてコンテンツが増えていると申し上げましたが、実は流入もAIで増えております。それは何かと言いますと、 皆さんGoogleとかChatGPT、Claudeとかで色々なことを聞いたり調べたりされると思いますが、そこからAIが調べて「このサイトを参考にしました」というようなものが出てくるのですが、そのランキングでnoteが国内2位につけております。これは1位がYouTube、3位がWikipediaということで、

こちらも巨大な、皆さんがいつもご覧になるようなサービスに挟まれているというところで、実はnoteは、noteに書くとAIから引用される可能性が高まる、note自体が非常にAIから信頼性のおけるウェブサイトだと見なされているという状況になっております。しかもそこから実際にクリックしてnoteに来る確率が結構高いのです。これが右側の図なのですが、これはちょっと図として複雑なので、詳細は手元の資料や当社のIRサイトを見ていただければと思いますが、一言で言うと、AIで 検索して、そこからnoteに流入してくる割合が高いということが、外部調査でも出ております。

こうした後押しにより、 一言で言いますと、noteは今、AIに引用されやすくなっていて、しかもそこから人がやってくるという、 このAI時代に大きな優位性を獲得しており 、だから伸びているということが言えるかと思います。

この優位性をさらに発展させて、今後noteは「AI時代のコンテンツ流通インフラ」に進化していきたいと考えております。

これまでnoteは何だったのかと言いますと、クリエイターのためのメディアプラットフォームでした。メディアプラットフォームというのは、誰でも自分のメディアが持てますよ、ということです。 私もnoteをやっておりますが、要するに私のnoteは私のメディアとなっていて 、私のことは私のnoteを見ていただければ一番分かりますよ、自分の公式の情報は私のnoteを見ていただければ分かりますよ 、というクリエイターのメディアプラットフォームという形でした。 このコアな価値は今後も 変わらないのですが、さらにそれを進化させて、このAI時代にコンテンツ流通インフラとなっていきます。これが何を意味しているかと言いますと、AI時代に、皆さんもそうだと思いますが、人々の情報やコンテンツの取得の仕方、関わり方が大きく変わっています。今まさに変わっているのですが、私があえてご説明するまでもなく、 毎日のようにAIで色々な調査をしたり調べ物をしたり、AIで検索したりということが行われており、 人々の情報に対するアプローチの仕方が 大きく変わっています。 この中で、noteはAI時代にしっかりとコンテンツがAIを通じて、正しい情報、良いコンテンツが流通されるようなインフラを作ります、ということです 。ポイントは、単に流通するだけでなく、ちゃんとそこから収益が得られる、 コンテンツを作った クリエイターが収益を得られるようなインフラを作っていきますよ、ということを、この「コンテンツ流通インフラになる」 ということで掲げております。
これがどういうことかと言いますと、結局、Webサービスでも実際のリアルな場でもそうなのですが、何かこういう場所を作りましたよ、じゃあ皆さん使ってくださいと言われても、そこにみんなが自分の作品やモノ、サービスを置くということはあまりなくて、やはりそこで実際にお金が回るか、ビジネスができるか、収益が得られるかということが重要になってきます。今、 ChatGPTやGeminiなど色々なAIエンジンは Webから情報を取ってきてユーザーに 見せているのですが、この 課題として 、Webの コンテンツを作った人にお金が還元されていないということがございます。例えば 新聞社などの発信者は 自分たちのコンテンツが 、AIにただ乗りされているような状況が生まれてしまっているため、 これを避けるために、 コンテンツをAIに取られないように、 AIをブロックすることが 技術的にできますので、「AIからの検索は認めません」という形でAIからのアクセスをシャットダウンしたりします。それは結局、お金が回る仕組みがないから生じている動きであり 、きちんとAIから 対価が得られるようになる と、コンテンツホルダーも 自分のコンテンツをAIに届けることができ 、 しっかりとした情報コンテンツが人々に届くようになる と考えています。 そういうしくみ を、noteがAI時代の新しいエコシステムとして作っていこうというところでございます。

ではなぜnoteがそんなことが できるのかということですが、なぜ今の時代に強いかということを A、B、C、D、Eというキャッチフレーズでまとめております。

こちらは実は、noteに限らずこのAI時代に生き残る企業にとって重要なことをまとめておりますので、皆さんが投資判断される際に、AI時代に生き残る、 強い会社ってどんな会社なのかという時に、この要素を意識いただければいいかなと思うのですが、まず1つ目の Aは、AIです 。 AIに強いこと、AIにフレンドリーなサービス設計であることが大前提となっています。noteは先ほど見ていただいたようにAI時代に多数の人が訪れる場所になっている 。 色々な理由があるのですが、noteがしっかりとたくさんのクリエイターが一次情報を届ける場になっていて、それがAIに評価されているということが理由の一つとして言えるのですが、 そのようにAIフレンドリーなサービス設計であるということに加えて、 GoogleやNAVER などグローバルなテクノロジー企業とも提携させていただいておりまして、非常にAIのテクノロジーに強い会社でもあるということあります 。
それからBは、Businessです。ビジネスは、先ほど申し上げたようにしっかりとお金が回る仕組みを作れることです。これが実はnoteが今までAIの文脈以前からやってきたことでして、しっかりとクリエイターにインターネットでお金が回る仕組み、課金で収益を上げてクリエイターにお金が回る仕組みというのは、実はnote以前はほとんどなかったのですが、しっかりとそれをnoteが大きく広げてきたというところで、創業当初からしっかりとこうしたお金が回る仕組みを作ってきました。しかも今も色々な企業とパートナーシップを組んでおりまして、 収益をクリエイターに還元するということに関しては非常にノウハウや経験がある会社でございます。ですのでこの お金が回る仕組み、収益化の出口拡大、 ビジネスのハブを持っているということが、このAI時代に生き残る会社の条件でもあると考えています。
それからCは、Creativeです。クリエイティブというのは何かと言いますと、AIで色々な業務が効率化されて、ある程度の情報はAIで作れてしまう ようになった時に、結局最後に残るのはクリエイティブだと思っておりまして、これは ドラマでもアニメでも漫画でも、絵でもイラストでも何でもいいのですが、結局やっぱり消費者は人間なので、AIが作ったものでも もちろん面白いものはあると思うのですが、そこに人の手が加わることによって非常にクリエイティブとして価値のあるコンテンツになって、AIでさらに余った時間が増えると、クリエイティブの創出も増してきますので、こういった人を感動させるようなクリエイティブという要素 は、 AIに代替されにくい、非常に大きな資産になると思っております。 当社は言うまでもなくクリエイターのプラットフォームを提供しておりますので、こういったクリエイティブに非常に強く 、さらに KADOKAWA様と提携させていただくなど 、 クリエイティブ創出にまつわる取り組みをしておりますので、このCの要素も備えているというところになります 。
それから最後のDは、Dataです。 noteの場合は8,000万件以上のユニークなコンテンツ、つまりデータが蓄積されていて、今もどんどん増えている。さらに、個人だけに限らず企業や官庁もnoteを使っていまして、 行政の情報や信頼できる一次情報がnote発で生まれているという状況でございます。ですので、このデータというところも非常にnoteは強みを有しています 。
この4つが 全部揃っていなくても、 うちはAに強いよ、Bに強いよ、あるいはうちはCでもう突破しますよなど、これはグラデーションで 会社によって色々あると思うのですが、noteはこの4つの要素は、 手前味噌なのですが、 かなり広く揃っていると思っています。 しかも、 最後のEが、 AとBとCとDが掛け合わさった エコシステムを作っていくというところ も AI時代において 重要な要素になるのですが、これは当社がAI時代のコンテンツ流通インフラになるというところでトライしていきたいと思っております。 皆さんに今日一番重要なこととして申し上げると、当社に限らずこのA・B・C・D・Eという観点で色々な企業を見ていただけると、新たな視点が得られるのではないかなと思っております。

というところで、これまでは、 クリエイターが集まる、コンテンツが増える、読者が集まる、それからコンテンツが売れるというのがnoteの価値だった のですが、AI時代のコンテンツ流通インフラになるというのは、 noteに投稿してそれが売れることも もちろん伸びていきつつ 、さらには コンテンツが、noteの外でも どんどん流通し 、 対価が適切に還元される 仕組みとして 構築していきたいと思っております。 収益機会はコンテンツが売れるということに限られず 、AIを通してマネタイズし、 それをクリエイターにお返しする、ということも全然あり得ると思います。まさに今 トライしているところですが、そういったことで、 当社の提供価値を広げていくというところが、今後の当社の戦略の考え方になっております。

当社の ミッション 「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」 は変わらないのですが、AI時代において、さらにこの取り組みを強めていくというところでございます。

このあとの 個別の取り組みは今日は割愛させていただきたいのですが、かなり色々な取り組みを矢継ぎ早に出しております。 GoogleやNAVER 、KADOKAWAとの提携や 、 AI関連の様々な発表をさせていただくなど 、かなり色々なコーポレートアクションを打っております。 以前 登壇させていただいた時よりも企業価値、時価総額も上がっているのですが、まだまだ大きく伸ばせると考えておりますので、ぜひnoteをウォッチいただいて、さらに面白い展開をしていきたいなと思っております。

あと は個別に見ていただければというところなのですが、 よく聞かれるのは「多言語化」の 取り組みです。 noteの利用者 は日本人の方がほとんど ですが、 AIで簡単に翻訳できますので 、noteの日本語の記事をAIで自然な文章に 翻訳し、 それを世界に届けるという取り組みもしております。対象言語はまずは英語からやっており、翻訳を 拒否することもできますが、ほとんどのクリエイターの方の記事 は英語にさせて いただいており、非常に好評です。 ご自身が日本語で書いたコンテンツが世界に届いて、さらに広まる可能性も出ておりますので、こちらはnoteのグローバル化の1歩 目と捉えていただければ と思っております。

あとは先ほどキャッシュが積み上がっていると申し上げましたが、今までは 大手企業と資本業務提携を結ばせていただき、出資いただく ことが多かったのですが、当社もかなり企業体力が大きくなってきておりますので、 今度は当社がM&Aするような立場になるということは十分あり得ると思っております。どういう企業を検討しているのですかと言われることも多いのですが、先ほど見せたA・B・C・D・Eというキーワード、 AI・ ビジネス・ クリエイティブ・ データ に関する企業に グループインしていただくと、このエコシステムがすごく強化される と思っておりますので、 抽象的な表現になります が、 エコシステムを広げるためにA・B・C・DのキーワードでM&Aや事業投資も考えていきたい と思っております。

あと最後に財務数値ですが、 3年後から5年後に向けて、売上高100億円、EBITDAマージン30〜40%を目指す、という中長期目標を掲げています。 ただし、今期の数字もすでに上方修正させていただいており 、利益が 大きく膨らんでいて、 EBITDAマージンは 2026年修正予算が21.59%ということで、 目標の30〜40%という水準に かなり近づいており 、 仮にM&Aがなくてもこの計画は十分に達成できるものと思っておりますので、 今順調に来ているというご報告をさせていただければと思っております。

最後に、noteは「インターネット上の街」ということで、AI時代においても個人・法人を含む クリエイター たちが、互いにやり取りをし 、そこでビジネスが生まれたり、交流が生まれたり、友達が増えたりと、こういう世界を作りたいと思っております。 AI時代においても、人と繋がって、 コンテンツが流通して人々が楽しめるような街を作るというの が、当社の考えでございます。

最後に、IRの発信についてです。 色々なところで発信させていただいており 、私も X(Twitter)でも発信しているのですが 、当社では「IR note」を運営しており 、noteでIR情報を出しております。こちらもぜひ検索していただくと出てまいりますので、フォローいただければと思っておりますし、 当社に限らず 、今 noteでIR 発信しようというムーブメントがかなり高まっております。

上場企業146社が、 noteでIRを発信するという取り組みをしており、 これを「IR noteマガジン」と呼んでいるのですが、これもぜひフォローいただけると、IRに積極的な会社様からの情報がどんどん届きますので、こちらもぜひフォローいただければ と思っております。
私からのプレゼンテーションは以上とさせていただきます。

質疑応答
質問者1
note を使う際にAIを使って色々書き物がしやすくなったと思うのですが、例えばXやInstagramなどもAIを使って色々書いている人もいらっしゃると思います。noteを単体で見て、書き手にとって一番分かりやすい強み、良いところがもしあれば教えていただきたいなと思います。
鹿島氏
ありがとうございます。まず、noteに投稿をいただいたり、あるいはXやInstagramなど、それぞれのプラットフォームで特性がありますので、それぞれの特性に合ったプラットフォームでご利用いただければとは思うのですが、noteで言いますと、 XやInstagramと比べると、コンテンツを作るの が結構大変だと言われることが多いです。 投稿内容の分量 が多い傾向があるので、 よりAIの恩恵をより受けやすいのではないか と思っており、 それが noteの 先ほどお見せしたような伸びにつながっている と思っておりますので、強みという意味で言いますと、 noteは 文章の 分量が大きいのでAIの恩恵を受けやすいというところかと思います 。あとは、 コンテンツを「作る」ということ以外に、「届ける」というところでも、noteのサービス自体がAIで今レコメンドをかなり高度化しておりまして、ここも すごく精緻にマッチングできるようになっています。これはちょっとイメージがつきにくいかもしれませんが、例えば今までもレコメンドという仕組みはあった のですが、例えば このユーザーは恋愛小説が好きなのかな、じゃあ恋愛小説を勧めよう、というしくみ がレコメンドなのですが、恋愛小説が好きと言っても、じゃあティーンエイジャーの恋愛が見たいのか、大人の恋愛がいいのか、不倫物がいいのか、同性のものがいいのかなど色々なジャンルがあると思っています。 単純に「あなた恋愛好きでしょ、じゃあこれ」というのはかなり雑なレコメンドで、これがAIによってかなり精緻にタグ付け、マッピングができるようになっておりますので、これもAIの恩恵により、note内部の回遊も かなり向上しています。 noteに投稿いただくと、より最適な読者にコンテンツを届け、 出会いを創出することができますので、これもAIの恩恵を受けているポイントかなと思います。

質問者2
先日公表されました通期業績予想の修正計画についてお伺いします。修正計画の作り方なのですが、上半期の業績 を受けてということかと思いますが、その上半期の上振れ分だけを反映させて、下期については特にいじっていないのか、それとも下期についても上半期の好調が続くトレンドが続くという前提で いじっているのか、それについて確認させてください。あわせて売上について5,000万円ほど上方修正されていますが、どの事業を上振れさせたのか、あるいは事業ごとに入り繰りがあるのかどうか。 具体的に言うと、AIについて当初5億円の想定されていた売上の見通しは 変わらないのでしょうか 。あと、note proについて、第2四半期 で有料契約数 がものすごく増えていますが、その増分も踏まえて第2半期の計画に修正しているのかどうか、下期に修正しているのかどうか教えてください。
鹿島氏
ありがとうございます。上方修正にあたっては 、上期の好調だけを反映させたわけではなく、この好調なトレンドが下期にも継続するという前提でこの数字を作っております。 上期時点の修正後の予算に対する進捗率で見ていただくと、 まだ50%を割っておりますので、 下期の方が売上・利益ともに大きく出るという想定で作っております。その上で、売上高は 5,000万円ほど期初の想定より 伸びているのですが、 これは全体の 事業が好調だという前提のもと 、noteのGMVが期初予想より 少し進捗が良い というところを反映させていただいております。それから、 今日は詳しく説明していないのですが、AI関連事業で 今期5億円の売上貢献を 期初予想で見込んで おりました が、少しだけ 進捗が遅れており 、4億から5億円弱 のレンジで見込んでいます。 よって、note 事業が 強めに出ているということと、AI関連事業は少し弱めに出ているというところのミックスが、この売上高の数字に反映されているというところです 。それからおっしゃっていただいたnote proなどの事業に関しては、 ほぼ期初通りの売上予想というところで考えております 。

質問者3
プレゼンありがとうございました。ちょっとこれは質問というか要望に近いのですが、私は美術が好きで、よく美術館に絵画を見に行くのです。noteでは 太田記念美術館さんが、美術展をオンライン上でされてい て、これはすごく画期的だなと思ったのです。今僕が見たところ、そちらだけの美術館さんしかないので、貴社にも波及させていただければ 嬉しいかなと思いました。これはAIでは代替 できないものなので。また、 僕は美術館で図録を買って買えるのですが、 溜まってくると家の中を圧迫してしまうので 、その図録がオンライン上で見られたりすると 嬉しいです 。 要望で失礼いたしますが、よろしくお願いいたします。
鹿島氏
ありがとうございます。今のお話は実はすごく本質的なところをついているかなと思いまして、noteは 個人が文章を投稿する場だと捉えられている方も多いかもしれないのですが、 法人なども含めて色々な方にご利用いただいており、 今おっしゃっていただいたような美術館といった公共性の高いところにもどんどん使っていただきたいと思っています。 美術館はまだそこまで多くないのですが、例えば学校や 市役所 、財務省といった官公庁など はnoteをかなりご利用いただいております。 学校で言いますと、例えば沖縄県のある市町村の全部の学校のホームページがnoteになっていたり、あるいは北海道の公立の中学校や高校のホームページがnoteになっていたりという形で、 noteとして インフラを提供させていただいています。 美術館や 学校を含め、 公共の施設というのはあまりお金がないので、 なんとかウェブページを作ってもなかなか更新ができず、 その保守やサーバー保守、セキュリティ対策なども できないというような課題があります。 学校の先生も非常に忙しいですし、美術館の方も忙しく 、Webが本業ではないのでどうしても後回しになってしまいます 。そういうところに対してnoteを提供して発信をいただくことに取り組んでいます。これによって 、美術館の場合は 絵画など、さまざまなコンテンツを発信いただきたいと思っています。特に 絵画は、 クリエイティブの1番究極のものだと 思います。 先ほどのA・B・C・Dという要素についてのご説明の中で 申し上げたように 、 文章以外にも 役割を広げて、 絵や 音楽、 動画など も含めて、AI時代にしっかりと届けるということが、当社のこれからの使命だと思います。 おっしゃっていただいたことは個別の要望というより 、 まさに当社が目指している世界観につながることだと思います。 ぜひ当社としても、その辺りの 領域は構築していきたいと思います。ありがとうございました。
 
当日回答できなかったご質問
 
質問1
足元では株価が短期間に大きく変動しています。こうした高いボラティリティをどのように認識していますか。また、株価の安定的な上昇に向けて、事業成長や情報開示の面で取り組んでいることがあれば教えてください。
回答
当社も株価のボラティリティが高いと認識しており、その要因はいくつか重なっていると考えています。
まず、当社は時価総額と流通株式数がまだ大きくないため、需給や市場全体の地合いの影響を受けやすい状況にあります。加えて、上場から4年弱という短い期間のなかで、資本業務提携をはじめとするコーポレートアクションが重なってきました。業績自体も大きく伸びている局面です。会社としての変化のスピードが速いぶん、株価のボラティリティも大きくなりやすい状況にあると認識しています。
そのうえで、当社が取り組むべきことは二つあると考えています。
一つは、業績の成長を実績として着実に示していくことです。直近の2026年11月期第2四半期は、売上高が前年同期比+36.8%と上場後で最も高い成長率となりました。今後も四半期ごとに、数字で進捗をお示ししていきます。
もう一つは、その実態が正しく伝わるようにすることです。事業が大きく変化している時期だからこそ、何がどう伸びているのかを丁寧にお伝えする必要があると考えています。
この二つを積み重ねることで、中長期的な企業価値の向上につなげてまいります。
 
質問2
AI学習用データの収集・提供に取り組む「GENIAC」について、事業内容、収益モデル、現在の進捗をご説明ください。
回答
GENIACは、経済産業省とNEDOが実施している生成AI開発のプロジェクトです。当社は2025年12月、この枠組みのなかで提案した事業が採択されました。
事業内容としては、出版社・学術団体・ウェブメディアなどが持つ高品質なコンテンツを集約したデータベースと、生成AIがそこから情報を抽出できる検索システムを構築しています。これによって、生成AIサービス側は、このデータベースを参照することで回答の正確性を大きく高められます。一方でコンテンツホルダー側は、AIにどれだけ参照されたかの履歴を取得できるため、利用実績にもとづく公正な対価を受け取れるようになります。
収益モデルは、生成AIサービス事業者が対価を支払い、それをコンテンツホルダーに還元し、当社はその手数料として収入を得る形を目指しています。ただ、こうしたビジネスモデルは世界的にもまだ確立されていないため、収益性については未定です。生成AIサービス事業者とコンテンツホルダーの双方と対話や実証を重ねながら、構築を目指していきます。
現在、質の高いデータベースをつくるため、さまざまなコンテンツホルダーとの連携を進めており、十数社の企業・団体の参加が決まっています。RAGデータベースのプロトタイプはすでに完成しており、パートナー各社のコンテンツを使った実証で精度を高めているところです。あわせて、複数の生成AIサービス事業者との協議も進めている状況です。
 
質問3
ソフトバンクが提供を開始したAI学習向けデータ基盤「GaranAI」は、御社の事業と競合するのでしょうか。御社の優位性や、今後の協業可能性について教えてください。
回答
各種報道によれば、ソフトバンクの「GaranAI」は、出版社や報道機関などのコンテンツをAIが参照できるデータベースにまとめ、生成AIサービス事業者が参照するごとに対価を還元する仕組みを目指しているとのことで、当社が進めているGENIACプロジェクトと同様の考え方によるものと認識しています。
ただ、生成AIが必要とする情報は広範にわたり、どのようなコンテンツが集まっているかによって用途もニーズも変わります。そのため、現時点で直接競合するものとは考えていません。
データベースの価値は、どれだけ優れた情報やコンテンツを参照できるかで決まります。その点で当社の特徴は、クリエイターと出版社などのメディア、その両方との関係を築いてきたことです。AIへの提供に同意いただいたクリエイターのコンテンツが継続的に供給されること、そしてメディアとの関係を生かして十数社の企業・団体に参画いただいていること。この両方が、データベースの価値につながっていると考えています。
協業の可能性については、個別の相手先に関するコメントは差し控えます。ただ、このデータベースは多くのコンテンツホルダーや生成AIサービス事業者と協力するほど価値が高まるものです。業界全体で健全なルールと流通の仕組みが育っていくことは当社にとってもクリエイターにとっても望ましいことですので、相手を問わず幅広く連携していきたいと考えています。
 
質問4
データライセンス事業について、今後の市場性と成長余地をどのように見ていますか。
回答
今後、需要が構造的に増加し、市場性は高まっていくと見ています。
人々の行動が、検索から「まずAIに聞く」へと変化するなか、権利を守りながら対価を得たうえで生成AIにコンテンツを届けたいコンテンツホルダーと、回答の正確性を高めるために信頼できるコンテンツを参照したい生成AIサービス、その双方のニーズが高まっています。両者をつなぐ仕組みはまだ整っていないため、成長余地は非常に大きいと考えています。
一方で、市場規模の定量的な見通しや、収益化の規模・時期をお示しできる段階にはありません。まずは仕組みを確実に立ち上げ、進捗をご報告していきます。
 
質問5
オーガニック成長に加え、非連続な成長をどのように実現していく方針でしょうか。中長期で目指す企業規模や時価総額のグランドデザインについて教えてください。
回答
非連続な成長は、大きく二つの方向で考えています。
一つ目は、アライアンスの活用です。Google、NAVER、KADOKAWAといったパートナーとの提携によって、自社のリソースだけで積み上げるのではなく、レバレッジを効かせながらエコシステムを広げています。AIやIPといった新しい領域への挑戦も、こうした連携によって加速しています。
二つ目は、当社からのM&Aや出資です。これまでの資本業務提携では当社が出資を受ける側でしたが、業績の拡大にともなって企業体力がついてきました。今後は当社からのM&Aや出資にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。既存事業との相乗効果を見極めながら、機会を探っていきます。
中長期で目指す企業規模については、連結売上高100億円・EBITDAマージン30〜40%を公表しています。時価総額の目標は掲げていませんが、売上高100億円はあくまで通過点だと考えています。まずはここを着実に達成し、その先の大きな成長を見据えて取り組んでいきます。
 
質問6
「AIコンテクストネットワーク」は、御社の非連続成長を担う事業に発展する可能性がありますか。国内外の購買行動や情報流通をどのように変えていきたいと考えていますか。
回答
AIコンテクストネットワークは、作品や商品ごとに、ファンの感想と公式情報が集まるページをAIで自動生成する仕組みです。訪れた読者は、いろいろな人の感想を読みながら次の作品と出会えます。作り手にとっては、ファンの声が購入や視聴の後押しになります。一次情報が集まることで、検索からもAIからも見つかりやすくなります。この仕組みによって、ファンの声が作品の力になる状態をつくりたいと考えています。
私たちが購買行動を変えようとしているというより、AIのおすすめで商品を選ぶという、すでに変わりつつある購買行動に合わせて開発したものです。
このページを様々な企業に商品や作品のPRの場としてご活用いただくことを目指しており、いまは事例づくりを進めています。noteの拡大にともなってnoteでPRしたい企業のニーズは増えていますし、AIに見つけてもらいたいという企業のニーズも高まっていくと見ています。こうしたニーズを取り込む法人向けサービスの新しいメニューとして、大きく伸ばしていきたいと考えています。現在は書籍・映像・ゲーム作品などに対応していますが、今後カテゴリを順次広げていく予定です。
 
質問7
御社が保有するコンテンツやデータは、フィジカルAI分野とも親和性があるのでしょうか。将来的に同分野へ事業領域を広げる可能性について教えてください。
回答
フィジカルAIは、ロボットや自動運転など、現実の世界で動くAIを指す言葉です。当社が扱っているのはテキストを中心としたコンテンツであり、フィジカルAIが必要とする現実世界のデータとは領域が異なります。この分野について、現時点で決まっている事項はございません。
当社がいま集中しているのは、AI時代のコンテンツ流通のインフラになることです。クリエイターの創作物が正しく届き、その対価がきちんと還元される仕組みをつくること。この領域はまだ世界的にも仕組みが確立されておらず、やるべきことも、伸ばせる余地も大きく残されています。
まずはここに力を注ぎ、インフラとしての位置を確かなものにしていきたいと考えています。
 
質問8
個人投資家がnote株を長期保有するうえで、経営陣が特に理解してほしい投資ポイントは何でしょうか。
回答
長期で応援いただくうえで、3つの点をお伝えしたいと考えています。
一つ目は、成長が利益につながる構造ができたことです。noteは、一度つくった仕組みが多くの方に使われるほど利益が乗るビジネスです。直近の四半期では、売上の伸びを大きく上回るペースで営業利益が拡大しました。売上が伸びれば利益が伸びる、その段階に入っています。
二つ目は、AIが追い風になっていることです。社内ではAI活用によって、売上が伸びながらも売上高人件費率が下がり続けています。同時に、AIによって創作のハードルが下がり、クリエイターとコンテンツが増えています。コンテンツが増えれば読者が増え、読者が増えればまたコンテンツが増える。守りと攻めの両面でAIが効いています。
三つ目は、私たちが何を目指しているかです。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションのもと、クリエイターが創作を続けられる経済圏をつくることに取り組んでいます。AI時代において、この役割はより一層重要になると考えています。
 
なお、当社は現在成長投資のフェーズにあり、配当は実施していません。note、note pro、AI、IPは、いずれも成長領域です。配当に関して現時点で決定したものはありませんが、引き続き成長投資をして事業を伸ばしていくことが、中長期的な企業価値の向上、ひいては株主のみなさんへの最も大きな還元につながると考えています。
 
質問9
noteという会社・サービスが誕生した背景や、創業時に解決したいと考えていた課題について教えてください。
回答
代表の加藤は、もともと出版社で編集者をしていました。noteの構想は、そこで感じていた二つの課題から生まれています。
一つは、既存のメディア側の課題です。インターネットの普及にともなって出版をはじめとするメディアの収益力が落ち、確実に売れる見込みのある作品しか世に出せなくなっていきました。
もう一つは、インターネット側の課題です。当時のインターネットは収益化の手段が広告に偏っていて、単価も低いため、どれだけ読まれても書き手に十分な対価が届きませんでした。 さらには、閲覧数を稼ぐための炎上やフェイクニュースが問題になっていました。
どちらの側にも、よい作品が生まれ続けないという同じ問題がありました。それなら、インターネットの上に、クリエイターが安心して作品を発表でき、創作に見合った対価を受け取れる場所を新しくつくりたい。そう考えて、2011年に会社を立ち上げ、2014年にnoteを公開しました。
noteには、作品が読まれるべき読者に届く仕組みと、読者がクリエイターに直接対価を払える仕組みがあります。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションのもと、クリエイターが創作を続けられる経済圏をつくり、優れた作品が生まれ続けるエコシステムを育てることに取り組んでいきます。
 
質問10
足元の事業環境と業績の状況についてご説明ください。また、今後の成長を阻害し得る主要なリスクをどのように認識していますか。
回答
事業環境としては、AIが当社にとって追い風になっています。AIによって創作のハードルが下がり、クリエイターとコンテンツが増えました。同時に、レコメンドの仕組みにAIを活用して精度を高めており、コンテンツの流通の面でも読者とコンテンツの出会いが増えています。この両方が流通総額(GMV)の拡大につながり、主力のnoteが伸びています。noteが伸びていることで、note proやAI・IPといった新しい事業にも腰を据えて取り組めています。
業績にも表れています。2026年11月期第2四半期は、売上高13.85億円(前年同期比+36.8%)と上場後で最も高い成長率となり、営業利益は前年同期の約17倍にあたる3.03億円となりました。これを踏まえて通期業績予想を上方修正し、売上高56.5億円、営業利益11.0億円を見込んでいます。
リスクとして特に意識しているのは、AIを使うコストです。いまはAIが追い風になっており、業務効率化が進み利益の伸びを後押ししていますが、今後の生成AIサービス事業者の動向は不透明であり、その前提となるコストをきちんと管理することは非常に重要だと考えています。
現在は研究の意味も含めて全社でAIを積極的に活用していますが、同時にトークンの使い方を管理しながら、さらなる成長につなげていきます。
 
質問11
将来的に売上高1,000億円以上を目指す意向はありますか。目指す場合、その実現に向けた具体的な戦略やアクションプランを教えてください。
回答
現在当社が公表している中長期目標は、連結売上高100億円・EBITDAマージン30〜40%です。1,000億円という数字を目標として掲げているわけではありません。
ただ、目指している姿はその規模で終わるものではないと考えています。noteは創業当初から「インターネット上の街」をつくることを掲げてきました。会社としては、AI時代のコンテンツ流通のインフラになることを目指しています。
伸ばす先は一つではありません。note本体は、クリエイターの経済圏が大きくなるほど当社も伸びる構造にあり、伸びしろは当社の現在の規模ではなくコンテンツ市場の側にあります。加えて、法人向けの事業、AIやIPといった新しい事業がそれぞれ成長しています。さらにGoogle、NAVER、KADOKAWAとの提携によって、自社のリソースだけで積み上げるのではなくレバレッジを効かせながら進めており、将来的には世界にも届けていきたいと考えています。
一方で、1,000億円という規模に至る具体的な道筋と時間軸を、いまお示しできる段階にはありません。まずは100億円をしっかりと達成するべく、四半期ごとに進捗をお示ししていきます。
 
質問12
2026年4月23日の適時開示に関連して、今後も保有株式などの売却を行う可能性はありますか。株式需給への影響も含め、資本政策の考え方を教えてください。
回答
4月に代表の加藤が当社株式を売却しておりますが、これは主に流通株式比率の向上を目的に実施したものです。
背景として、当社は直近で複数の資本業務提携及び第三者割当増資を実施し、事業シナジーの創出に取り組んでまいりました。一方、これに伴い特定株主の保有比率が上昇し、市場における流動性が相対的に低下しておりました。
そのため将来のプライム市場への移行を見据え、当社株式の市場における流動性を高め、流通株式比率を向上させるべく、売却を実施しました。
今後につきまして、代表の加藤は本件株式売買の実行日から起算して 2 年間は当社普通株式の売却を行わないことを公表しております。なお、これは2年後に売る予定があるということではなく、引き続き当社の主要株主であり、変わらず経営にコミットしていくことをお示しするためにお伝えしたものです。
引き続き、投資家のみなさんにご評価いただけるよう、より一層真摯に取り組んでいく所存です。


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