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「これ、外注すべきですか?」の答えは、一度自分でやってみないと出ません

こんにちは。安定収益の作り方について、起業や副業に関する考え方を配信している柴田謙吾です。

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「これって、自分でやるべきですか。それとも、お金を払って任せたほうがいいですか」

相談を受けていて、いちばん多い質問のひとつです。ホームページ、経理、資料づくり、事務手続き。どれも自分でできそうな気もするし、任せたほうが早い気もする。決めきれないまま、なんとなく先延ばしになっている。

私にも、まったく同じ悩みがありました。そして今のところ、私の答えはひとつです。今日は、任せるかどうかは、一度自分でやってみないと決められないという話を書いてみます。


会社の登記を、いまだに全部自分でやっています

私は会社を作ってから、登記の手続きをすべて自分でやってきました。

設立のときの登記。その後の増資。そして先日は、事務所を構えたことにともなう住所の変更と、事業内容の変更。ひととおり、士業の方にお願いせずに自分で申請しています。

「なぜわざわざ」と言われることもあります。実際、専門家にお願いすれば、一件あたり十万円前後の報酬でやってもらえます。手続きに必要な税金は別途かかりますが、それでも「本業の時間を使うくらいなら」と考える人のほうが多いと思います。

ただ私は、少なくとも一度は自分でやると決めていました。理由は、節約したかったからだけではありません。

一度やると「何時間かかるか」が分かる

自分でやってみると、その仕事の中身が丸ごと見えます。

どんな書類が何枚必要なのか。どこで手が止まるのか。役所は何を見ていて、どこを直させるのか。増資のときは書類の数が多く、法務局に二回足を運ぶことになりました。一回は、書き方の修正のためです。

面倒でした。でも、そのおかげで「この作業には、自分だと何時間かかる」という物差しが手に入りました。

これが手に入ると、次からの判断が一瞬で終わります。この手続きに半日かかると分かっていれば、その半日で自分がいくら稼げるかと並べるだけです。任せたほうが得なら任せる、自分でやったほうが得なら自分でやる。それだけの話になります。

逆に、一度もやったことがない仕事は、この物差しがありません。だから「高い気がする」「安い気がする」という感覚でしか決められない。決めきれずに止まってしまうのは、能力の問題ではなく、比べるための材料を持っていないからだと思っています。

正解は、人によって違います

ここで大事なのは、この判断に共通の正解がないことです。

たとえば、誰もが知っているような大企業の経営者が、自分で住所変更の登記に行くはずがありません。その人の一時間には、それとは比べものにならない値段がついているからです。

一方で、資本金百万円ほどで事業を始める方にとって、十万円は決して小さくありません。その十万円を節約して、代わりに自分の時間を使う。これも、まったく正しい判断です。

つまり、外注すべきかどうかは、作業の側ではなく自分の側で決まるということです。同じ手続きでも、答えは人によって、そして時期によって変わります。

だからこそ、自分の時間にいくらの値段がついているのかを把握しているかどうかが効いてきます。ここが曖昧なままだと、いつまでも「なんとなく」で決め続けることになります。

「できない」と言うほど、お金は出ていきます

もう少し踏み込んだことを書きます。

相談の場で、「それは私にはできません」「無理です」「よく分かりません」と、すぐに口にされる方がいます。気持ちは分かるのですが、この言葉が口ぐせになっていると、少しずつ苦しくなっていきます。

できる範囲が広がらないので、任せる相手を探すしかなくなる。任せる量が増えれば、その分だけお金が出ていく。そして、任せた仕事の中身が分からないので、見積もりが高いのか安いのかも判断できません。

ここは能力の話ではないと思っています。多くの場合、できないのではなく、やらないと決めているだけです。私自身、登記の書類など一度も見たことがありませんでしたが、調べながら進めれば、意外となんとかなりました。

もちろん、全部を自分でやれと言いたいわけではありません。ただ、最初から「できない」に振り分けてしまう癖があると、選べる道がどんどん減っていきます。

手放す前に、一度だけ握ってみる

以前、一人で事業を回している方に向けて、最初に手放すべき仕事はどれか、という話を書いたことがあります。抱え込まずに任せていきましょう、という内容でした。

今日書いているのは、その手前の話です。

順番としては、一度自分で握ってみて、重さを確かめてから手放す。これがいちばん失敗が少ないと感じています。中身を知らないまま手放すと、任せた相手の仕事が良いのか悪いのかも分かりませんし、指示も出せません。

これは、事務手続きに限った話ではありません。ホームページでも、広告でも、発信でも同じです。一度でも自分で作った経験があると、任せたときに「ここはこうしてほしい」と言えるようになります。

そして、そのひと言が言えるかどうかで、外注の成果はまるで変わります。

自分でやった経験は、そのまま人への助言になります

思わぬ副産物もありました。

自分でやったことがあると、同じことで迷っている人に、具体的に答えられるようになります。「その手続きなら、半日あればご自身でできますよ」「そこは専門家にお願いしたほうが、結果的に安く済みます」と言えるわけです。

これは、本で読んだ知識では出てこない言葉です。実際に手を動かして、面倒な思いをした人だけが持っている材料です。

私はこういう経験の積み方を、けっこう気に入っています。節約になり、判断力がつき、人に話せるネタにもなる。ひとつの手間から、三つ持って帰れる感じがするからです。

まとめ

今日は、自分でやるか人に任せるか、という話を書きました。

この判断に共通の正解はありません。決まるのは作業の側ではなく、自分の時間にいくらの値段がついているか、という自分の側です。だからこそ、一度自分でやってみて「この作業には何時間かかる」という物差しを持つことが先になります。

物差しさえあれば、あとの判断は一瞬です。持っていないと、いつまでも感覚で迷い続けることになります。

そして、すぐに「できない」と言わないこと。できないのではなく、やらないと決めているだけのことは、思っているよりずっと多いです。

今日ひとつだけやるとしたら、いま外注しているものを一つ選んで、次回だけ自分でやってみることをおすすめします。やってみて「これは二度とやりたくない」と思ったなら、それも立派な答えです。以後は迷わず任せられます。

急がば回れ、ですね。遠回りに見える一回が、その後の判断をずっと速くしてくれます。

最後まで読んでいただきありがとうございました~

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