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開業・開店・開設のお知らせ

高校生の頃に通っていた那覇の中古レコード店、「GET HAPPY RECORDS」(通称ゲッピー)がとても大好きでした。

甲本ヒロト氏がデザインした当時のゲッピーの買い物袋デザイン

親元を離れて那覇で1人暮らし。
親の仕送りのほとんどをCDとレコードに使い果たして、
食事は米と醤油。卵と缶詰。たまに友達の家でご飯をもらったりしていました。
最低な暮らしでしたが、あの時間は本当に幸せでした(笑)

社会的にも栄養学的にも完全に親不孝です。でも心は満たされていました。(親には申し訳なさの方が大きいですが)

ゲッピーに通っていた時間は、人生で一番大切な時間だったと思います。

桜坂劇場2階にあった頃のゲッピー看板

それから石垣に帰ってきて、その店主の黒島さんがバーをやるという話を聞いた時、嬉しくて嬉しくて。常連になって、本当に楽しく過ごしていました。毎晩のように顔を出して、変なおっさんたちと変な話をして、笑ったり、呑んだり、酔い潰れたり。それはそれは楽しい場所でした。

(レコード店からバーに変わった際の店舗看板)

でもいつかお休みしてしまった。本当に寂しかったです。

地元に当たり前にあったお店が、飲食店が消えていく。そんなニュースが流れるたびに、同じように寂しい思いをしている人たちがいっぱいいるんだと思っていました。

そんな中、先月とある日に黒島さんから声をかけてもらいました。
「ケンヤ、お店やらない?」と。

黒島さんや家族に対して、迷ったふりはしていましたが、心に迷いはありませんでした。(諸々の条件を含めて承諾してくれた家族にも感謝し尽くしきれませんが)

僕は公務員を2年前に辞めてジョブチェンジしました。GOBという変な面白い会社に。起業家支援と新規事業開発をやっています。沖縄エリア、かつ石垣島に僕1人。これまでは石垣にオフィスもありませんでした。

GOB株式会社

打ち合わせをする時や相談を受けるときはカフェ巡りをするという、別の意味でのノマドワーカーです(笑)。

だからこそ、このテナントの話が来た時、すぐに「これだ」と思いました。ゲッピーの場所で、新しい何かを作る。その瞬間、公務員からのジョブチェンジ、そして黒島さんからの声がけ。全てが繋がった気がしました。

このテナント、立地も最高なんです。

石垣島の「十八番街」。この界隈は、石垣島の中でも歴史的に本当に面白いエリアです。僕たちのテナントは、そこでも特に濃い。石垣島の「和(旧シャネル)」と「語れ小」というレジェンドスナックに挟まれた場所です。

考えてみてください。古い歴史を持つスナックバーが左右にあって、その間に新しい空間を作ることができるんです。猥雑で、カオスで、でも本当に面白い環境。こういう場所からこそ、新しいものって生まれるんじゃないかと思うんです。

正直なところ、声をかけてくれた黒島さんもこんな立地の使い方を想定していなかったと思います。むしろ「大丈夫ですか?」という顔をしていました(笑)。

古い文化と新しい試み。懐かしさと未来。昼と夜。オフィスとバー。全てが一つの場所で混在する。むしろ、その混在こそが力になるんだと思います。

個人事業主としての屋号は「マルセイユ商會」にしました。

ケンヤ・マルセイユという自分の芸名をもじりながらも、もっと深い意味を込めています。中世ヨーロッパの大交易時代、フランスの港町マルセイユは世界中のモノやコトの中心地でした。様々な文化や人が行き交う港町。その混在と交易を通じて、新しいものが生まれる場所。

そして、その舞台が十八番街の「和」と「語れ小」に挟まれた場所だというのが、本当に象徴的だと思うんです。僕自身が様々なモノやコトを、日本各地だけでなく世界に届けられる存在になっていきたい。全国各地の色んなモノやコトを世界に届けたいという願望も含めて、小さな場所から始まるけど、世界へ波紋を広げていく。そういうビジョンを持ってます。

ということで、昼間は僕が所属している会社、GOBの石垣島オフィスになります。

起業家支援と新規事業開発の拠点です。石垣島の起業家たちや、起業を目指している人たちのプラットフォームになったらいいと思っています。作業スペースも設けますし、色々な企画もやっていきます。音響機材も充実させるので、DJイベントだけではなく、マイクやPA機材、プロジェクターもあるので、アーティストのパフォーマンスやトークイベントもできるようにします。

クリエイティブ創発の場。そういう場所にしたいと考えています。

これって、実はGOBという会社の社名の由来にも直結しているんです。「GET OUT OF THE BOX」(常識という箱から抜け出そう)。机上の空論ではなく、それをすぐさまに試す場として機能させたいと考えています。

公務員時代にアイランダーサミットという企画を立ち上げた時に同じような思いを持っていました。「国際会議は立派な建物がないとできない」という常識を覆したかったんです。素晴らしいロケーションが地方にはあるのだから、各テーマにあった形で外のロケーションでやることもできる。その方がより良い議論が生まれるのではないかと思ったんです。(今でも当然思っています)

今回もまさに同じアプローチです。「起業家プラットフォームは立派なシェアオフィスやコワーキングスペースじゃなくてもいい」と。

十八番街という猥雑な場所。「和」と「語れ小」に挟まれた、カオスな環境。むしろ、そういう場所に拠点を置くことで、もっと自由で、もっと創造的で、もっと本当のことが起きるのではないかと思うんです。

というか、沖縄ではオシャレなシェアオフィスよりも、むしろ居酒屋で夜中に熱く語ってる人たちの方が、本当のプロジェクトを起ち上げてる印象があります。(沖縄市のコザがまさにそうかと)

石垣島の昼夜が一体となった場所から。昼間は作業スペースに企画立ち上げの場。夜間はバー、DJ、ライブ。そこから新しいアイデアが生まれて、新しいプロジェクトが立ち上がって、新しいケミストリーが生まれる。机上の空論ではなく、すぐにプロトタイプが試せる場に。

次に、夜間はミュージックバー「GET HAPPY ECHOES」になります。
呼び方は「ゲッピー」です。

沖縄の音楽好きなら誰もが大好きだった場所、GET HAPPY RECORDS。その存在がなくなるのは、僕としても寂しいですし、もっと寂しい人も多いのではないかと思います。だからこそ、ゲッピーって呼べるような店名を模索していました。

そこで「ECHOES」という言葉が浮かんだんです。ゆるやかな周波を広げていく。波紋を起こしていく。ゲッピーが、もう一度、新しく生まれ変わるイメージですね。でもこれまで通り、ゲッピーって呼んでください。

正直、「GET HAPPY ECHOES」という英語の店名を何度も言っていると、自分がオシャレなバーを開いてる感覚になってきますが、実際はそうではなく、十八番街の猥雑な場所で、変な人たちが集まる場所を作ろうとしています(笑)。

昼も夜も渾然一体となった場所として、昼の起業家と夜のバー常連客が混じり合う。どんなカルチャーも交差する。新しいモノとか人とか、コトに出会える場所。十八番街の猥雑さとカオス。「和」と「語れ小」という老舗スナックの歴史と文化。そして新しく生まれる僕たちの場所。全てが混在することで、本当の意味でのハッピーミーティングが起きるんじゃないかと思うんです。

実は、それが僕が20年近く続けているラジオ番組名「ハッピーミーティング」のコンセプトそのものなんです。まさにそういうシーンを想像していたんです。

そして、ゲッピー店主の黒島さんです。共同経営者として、時々はカウンターやDJもやってもらうかもしれません。往年のゲッピーのファンには、そっち方面でも嬉しいニュースになるといいですね。あの頃の音の流れる空間。そこに新しい世代も交わります。同時に、昼間のワーカー達も交わります。当面の間は、黒島さんとの二人三脚で進めていきます。

僕が大好きな曲のひとつに、吉田拓郎の「イメージの詩」という曲があります。(自分が死んだ時に流してほしい曲でもあります)

「いいかげんな奴らと口を合わせて俺は歩いていたい、いいかげんな奴らも口を合わせて俺と歩くだろう」というフレーズが特にお気に入りです。

色々カッコイイ事を書いてきましたが、実際結局のところはそんな歌詞のような感じで、自分らしくマイペースでユルっとしながらも、自分自身が楽しく過ごしていたい、ただそれだけです。地元の人が、フラっと立ち寄って、適当な会話をしたりできる、そういう普通の憩いの場所にしたい。

そんな中でも、無意識な感じで、自然体な感じで、新しいケミストリーと波紋を起こしながら、社会へ届けるモノやコトを増やしていく。昼間のオフィスで生まれたアイデアが、夜間のバーで花開き、そこで繋がった人たちがまた翌日の昼間のオフィスでアイデアを出しあう。そういう循環が生まれたら最高だと思います。

十八番街の猥雑さがあるから、そういうことが起きるんだと思うんです。垢抜けた場所じゃなくて、むしろ力強くて、ごちゃごちゃしていて、でも本当の何かが詰まっている場所。そんな場所から新しいものは生まれる。

というか、SNSで映える場所より、思い出が詰まった場所の方が、よっぽど価値がある気がします。


まずは石垣島から。十八番街から。ゲッピーから。


8月某日、GET HAPPY ECHOESがオープンします。
同時に、GOB石垣島オフィスもオープンします。
(オープン日の目処がついたら改めてお知らせします)

GET OUT OF THE BOX & GET HAPPY !!
常識の箱から抜け出し、幸せを掴み取れ。

みなさん、引き続き宜しくお願いします。

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