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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1674.埒外


 この場で化け物の理不尽さにさらされ、ただ一人、今や心を一つに結束をしたダキアの大群を前に、元カルタゴの大英雄、現ヘルヘイムの大悪魔、魔王ハスドルバルは肩を震わせて身を屈めている、ビビったのかな?

 しばらくそうして震えていた男前は、ババっと音がしそうな勢いで身を起こすと思ったより元気な声で言葉を発する。

「ふふふ、あーははははっ! これがダキアか! 凄まじい、いいや、素晴らしいな貴様らはっ! 最高神ルキフェル様への一途な誓いが、我が君バアル様との誓い所かアートマンとブラフマンの有り様、この世のことわりをも凌駕するとは、このハスドルバル、心底から恐れ入ったぞ! どうやら貴様等の信仰は俺の理解を遥かに超越した埒外らちがいの域に達しているらしいなぁ! はっはっはっはぁっー! ふぅ、であれば――――」

 痛快な笑いと共に告げられる言葉に念を押す骨は集団の中央に立つイザベラだ。

「で、あればどうするのです?」
 
 間髪容れず答えるハスドルバルは胸を張り反らし表情はニッコリと満足気な笑顔満面である。

らちの外、我が理解の垣根を遥かに越える仕儀を裁く事など出来ぬが道理! と来れば貴様等に我が何かを強いる事も又理不尽に他なるまいよ」

「え、と言う事は、まさか?」

「ははは、そのまさかよ! 今言った通り、俺には何も出来はしない! イザベラと仲間達、そしてダキアを継ぐ娘よ! 貴様等、いいや貴殿達は自由だ! 思うままにすれば良い!」

「で、ではっ!」

「ああっ! 無論だっ! このハスドルバルが保障しよう! 今後貴殿達がどこで何を為そうが誰にも文句は言わせないぞ! バルカの名にかけて――――」

「かけるなっ! こぉのっ馬鹿息子めがぁっーっ!」

 ビッシャーッ! マリマリマリィッ!

 ハスドルバルの言葉が終わるのを待たずに紫の雷光が辺りを埋め尽くした。

 ダキアの民のほとんどは感電したのかその場で倒れて痺れに喘いでいるが、イザベラと七人のちびっ子は何とか姿勢を保てている感じである。
 お嬢様のカーミラは長いすの上に寝そべったまま、素早く自分を庇ってくれたイザベラの頬を即座に撫でてその働きを労ったりたりなんかしている、こいつはガチの大物かもしれないな。

 一番デカい紫の雷を至近距離で頭から落とされたハスドルバルは、毛髪をチリチリのアフロにして口から黒煙を洩らしつつ言葉を返す。

「お、親父…… な、何故ここに?」



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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