【1991話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1991.repeat
さあ今すぐ始めよう、けん玉を!
上手くなるまで繰り返していれば、いつの間にか神とか呼ばれて尊敬され、ついでに詩吟とか演歌まで繰り返せば年末には歌合戦でギネスに挑戦出来たりもするかも知れない、ワンチャンあるのだ。
何? けん玉が無い?
なるほど…… じゃあ手ぶらで出来る事をやったらどうだろう?
自重トレーニングとかストレッチとか? 視聴者参加型番組で厨二なチームを率いれるかも知れませんよ!
興味が無い? そうですか……
じゃあ話せば?
聾唖の方だったら手話とか筆談とかでも良いかも?
何しろ、前述の通り、脆弱な種である人間にとって、仲間とのコミュニケーションは生き残る為に必要不可欠な社会構築に有用だから、です。
どんな手段でも構わないので情報の共有、価値観のすり合わせ、重複作業による無駄を無くし効率的でより迅速に目的を完了し、理想的で快適な社会生活を実現する為に、より円滑で誤解や語弊の無い情報伝達を確立し、相互の理解を深めると共に、一層信用と安心に溢れる世界の形成を目指す、それが皆さん共通の目標なんですよね?
ならば反復、繰り返せば良いのです。
話すの苦手だから……
うん話しましょう、反復です。
何を言えば良いのかぁ……
挨拶でも天気でもメジャーリーグの事でもサッカーでも、なんならカバディでも良いです、反復ですよ。
ちょ、別に話とか? したいとか思ってねーしっ!
そのセリフ、反復しましょう! いつかマトモに話せますから!
沈黙は金じゃねーのかよっ!
雄弁は銀、玉、至宝にして生存を担保する唯一のスキル、言わば命そのものですよ? 反復です、反復ーっ!
お、おう、判ったよ……
今のセリフ反復ーっ!
判ったよ、判ったよ、判ったよ、判ったよ――――
その意気です♪
そう言った意味でもキトラ長老は話せる個体、ウズラカメムシを選んだのだ、と思う。
考えてみれば彼のスキルは防御特化、身に着けた者の守備力を爆アゲさせる物だった…… 守り側の能力、つまり受身なのだ。
対してテューポーンは攻撃一辺倒、若しくは暴力的に食い散らかす側だ、強いとも言い換えられるだろう。
だから話せないバッタを選んだ、いや強さ故に選ぶ事すら不要なのだ、そこらに居る生き物なら何でも構わなかったのだろう、確かそんな感じだった、強いから。
人間として生を受け、器を変えられない皆さんはせめて話そう、弱っちぃのだから。
口ばっかり! そう言われても、話すらしねぇっ! よりは随分ましだ、反復して頑張って頂きたい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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