【1791話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1791.男子三日会わざれば
美しさの欠片も無い下卑た笑いを浮かべた三兄妹は苦しむ夜虎(パダンパの実父)を他所に言葉を交わす。
『さて、こうして見ているだけでも面白いけどそろそろ助けてやるしかないわよね』
うぁ。
『まだもう少しなら大丈夫では無いのか? この間も己の愚かさと無知について認識を新たにしている、言わば稀有な学びの最中なのかも知れぬぞ? 邪魔をしてもレオニード兄さん自身の為にならんのでは?』
そっち系の理屈もあるっちゃぁあるけどね、今回みたいな個人的琴線は事前の情報交換不足が主な原因だろ? 何を学べば良いのやら…… あれか、ホウレンソウの大事さとか自己紹介ってメッチャ大切だとかアピールシートは熟読必須だとか、か?
当のレオニードは死にたくない一心で堪えがたきを堪える事に無我夢中だろう。
常であればこんな時、マルキ・ド・サド侯爵ばりに責め立てるレイブだが今回ばかりは様子が違う様である。
「ま、ま、今日はここらで休もうや、ほれ、一度情報の擦り合わせとかもしておいた方が良いだろうしな、だろ?」
随分まともだ。
こうして少年は分別ある大人になっていくのだろうか?
惜しむらくはその分別が出発前であれば誰も傷付く必要など無かったものを…… 今更悔やんでも仕方が無い、ままならないのが歴史なのだ。
大人としての常識をわきまえた頼り甲斐しかないリーダーは言葉を続ける。
「魔力集結地のパラトゥンカとかに向かうならさ、レオニード兄貴にもグルグル覚えて貰った方が良いじゃんか! な?」
またもやまともだ、良くぞ育ってくれた物だよ。
『なるほど、何が起こるか判らぬからな』
『流石はレイブお兄ちゃんだわ♪』
「だろ、それにさ……」
ほぅまだ理由があるのか、深慮まで身に付けたとは、立派だぞレイブ!
「ほれ、後ろ肢と尻尾が滅茶苦茶に砕けてるだろ? これさ、自然治癒力だけで真っ直ぐ治るのかな? ほっといたらどーなるか気になるじゃんか?」
糞ガキだった…… しかも幼児性の残虐さまで変にすくすく育ってやがった……
尻尾と後ろ肢って、ネコ科にとっては致命傷レベルの欠損じゃないか。
恐らく今後の生涯はずっとマタタビ中毒みたいな感じで彷徨う事になるんじゃないだろうか。
『嫌ですよー、治して下さいよー、お願いしますよー』
「クスッ、ソレって振り? だよね? いいねー、レオニード兄貴もノリノリじゃーん!」
『えーっ!』
『親父…… エムだったのかよ……』
『違うよ…… もうっ、何だよ…… 痛いんだぞ……』
「おいっ余計な事言うなよなパダンパ! 嫌がってる態じゃなきゃ面白く無いじゃんかっ!」
こいつの無邪気さの前ではマルキ・ドさんもまっぱで逃げ出すんだろうな、多分。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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