【2240話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2240.武勇伝
可哀想な老爺は自称数万年も生きているなどと正気を疑わざるを得ないとんでも発言を繰り返していたが、二人は慈しみを湛えた笑顔で、そうだね、長生きだね、そう答えながらちゃんこと呼ばれる具沢山スープに舌鼓を打ちつつ、爺が求めるままに日々の稽古とやらに付き合ってやったそうだ。
すり足、てっぽう、四股、股割りからやがて爺相手のぶつかり稽古に、そして激しい申し合いを繰り返して数年後、気が付けば二人とも数十体のひょうすべ相手に按摩、所謂胸を貸す域にまで達していたのだという。
バラックの中に設えられた土俵で、日夜汗だくになって胸を出し続ける二人の姿を、アクアと名乗った老爺は時に厳しい叱責を掛け、大概は満足そうな笑みで見守っていたそうだ。
楽しく愉快な日々は長くは続かなかったという。
周辺の部屋、ってか同様の化け物達に目を付けられてしまったのだ。
毎日の様にガラの悪い天狗達にイビリ抜かれるひょうすべやドッチ達、腹に据えかねたレイブとシュカーラは最終手段に打って出るしか無かったらしい。
具体的には相手の下っ端、木の葉天狗共をいじめ返すという非常に判り易い報復行為に及び、これには親方であるアクア爺さんも積極的に参加してくれたのだという。
当然相手も怒り捲る、程無く敵の首魁、大天狗と狗賓から二人に向けて果たし状が届けられ、レイブのアイデアで期日を待たずに敵の本拠地を急襲する事に、これがしすさんに映し出された胸糞映像に繋がる訳だ。
卑怯な手に味をしめたレイブ達、ってかアクア爺さんは調子に乗って周辺の諸勢力の掃討に討って出た、もう我欲とか理由無き支配欲に囚われているとしか思えなかったがレイブとシュカーラも楽しかった為、唯唯諾諾と従ったのだそうだ。
海坊主をぶっ倒した辺りで東の横綱とか呼ばれちゃったりして、もうその頃には有頂天で得意の絶頂、善悪の区別とか任侠とかはどーでも良くなって来ていた様である、人は弱い生き物なのだ。
何の意味があるのかは甚だ疑問だが、アクア部屋のメンバーは中日本へとその触手を延ばしていく、皆さんの時代で言えば『日本統一』的な野望にでも憑りつかれたとかナントカリベンジャーズとかそんな感じだったのでは無かろうか?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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