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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1178.ぷりおん


 コユキと善悪がフルパワーのハテナに陥ってしまったのも頷ける。
 グリゴリ達はなんと世界人口の半分以上に当たるアジア人全てを滅ぼす予定だと言うのだ。

 脅威の蛮行宣言、大虐殺の理由はレイブの時代に生きるホブゴブリン達にも確りと言い伝えられていた。
 と言う事で、観察対象を『小人の隠し穴』での酒宴会場に戻して彼等の声を聞いてみよう。

「モンスターに変貌する理由がですね、プリオンってやつらしくてですね、同種食い、所謂いわゆる共食いで誘発される症状だったようで」

だそうだ。

 レイブは興味半分、周囲の酔い具合確認がもう半分な感じで相槌を返す。

「へーぷりおん? 何か可愛い響きっすね?」

「です? 何でも脳をやられるらしいですよ? んで結果的に本能だけの知性無き化け物、モンスター化するって訳だそうで」

『ほお』

『恐いわね……』

 ギレスラとペトラは特別企む必要が無いのでこのロストヒストリーにちゃんとした反応を返していた。
 それ所では無いレイブはやはりずれ続ける。

「えへへ、で、可愛らしくて脳がやられたプリオンちゃんが? ゴブリンなんです? あ、どうぞどうぞ、えへへ」

 ニヤニヤしながら既に四袋目の果実酒を受け取ったホブゴブリンは答える。

「あ、すみません! まあそうなんですけど、勿論第一世代じゃなくてここで繁殖した子孫世代なんですけどね」

 一旦果実酒を口に含んだ後、舌の滑らかさを増した彼は続ける。

「結局ですね、真なる聖女、コユキ様の懇願を聞いたシェムハザ達は先んじての虐殺を思い止まるしかなかったそうなんですよ、中国とインドと言う地域のモンスター化してしまった個体を一々倒して回ったそうです、聖女ワンと聖女サラでしたか? その地域の担当者と悪魔をつれて悪戦苦闘、そりゃあ大変だったと伝えられていますねー」

「へーそうなんすねー」

『その二つの地域だけニンゲンがモンスター化したのか? 同種食いが恒常化していたとかなのか?』

 ギレスラの疑問にもホブゴブリンは淀みなく答えてくれる。

「いや実はですね、その二地域を中心としたアジア全体、これは聖女コユキの本拠地、日本以外の場所らしいんですけど、世界の先進地域に比べて発展が遅れていたようでしてね…… その当時まだ信じられていたらしいんですよ、迷信的に……」

『ええっ、ま、まさか!』

 ペトラが察しよく驚きの声を上げ、ホブゴブリンがそれに応じる。

「そのまさか、です…… 滋養や強壮に効くと信じて口にしていたようですね、ニンゲン、それも新生児を粉末状にした物を……」

『うぇ、おぞましいぃ……』



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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