【1814話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1814.メカニズム
両前肢のデュークローを隠し気味にしたまま息を飲むレオニードであったが、時を待たずして更なる怪異が襲い掛かってしまう、目の前の霧に浮かぶ悪霊は数を増やし続けてしまったからである。
『い? ひっ! ま、迷わず成仏してくださいぃっ!』
うん、まあ正しい対処法だと言えるだろう…… 皆さんも不意に幽霊と遭遇してしまった場合にはコレを実践すれば良いと思う。
注意すべきは成仏せよ! とか、往生際が悪いぞ! 的な命令形、所謂上から目線は祟られるのでNGだ。
それに宗派違いも相手によっては琴線なので避けた方が良い、世の中の宗教戦争の奥深さは今更言うまでも無かろう、死んで尚、そこら辺の拘りは続いているのだ…… そこまでして昔の人が思い付きや妄想で広めた内容だったらどうするのだろうか? 酷く滑稽だがやっている本人達はとっても真剣なのだ、判ってあげよう。
「ちょ、待てよ! 死んでもまだこの世のドグマに縛られんのかよっ! 死んだら終りなんじゃねーのかよぉっ!」
そんな風に思われる向きもいらっしゃるだろう、しかしっ! そのレベルの『死』は、正確には肉体の損傷、若しくは劣化によって魂を維持出来ない状態であって、所謂『臨死』に過ぎないのだ。
それ故に生前に憶えた、若しくは憶え込まされた真理とやらに縋る訳だが、無論、そんな物は錯覚、あくまでも人間社会での、こう考えた方が良いよ? だったら楽でしょ? 的な方便だけで構成されたご都合主義のストーリーなのだ。
「えっでも昔お話しされた内容と矛盾があります、けど?」
「くはははっ! あれは皆の理解が追いついていなかったからあの様に申しただけの事っ! 成長した今ならば判るであろう? ん? んんん? どう?」
「ははーっ! 流石は尊きお方ですぅーっ! 恐れ入谷の鬼子母神っ!」
とかゆーのと同じ、所謂寸借詐欺の一種なのは今更言うまでも無いだろう、嘘なのだ、大嘘。
でもまあ、信じる者は救われる、これは嘘では無い、洋の東西に問わずそーなっている。
まあ信じていようが何一つ考えていなかろうが死は等しく訪れる、人類に限らず全ての生命体が享受できる数少ない公平な機会である。
敵味方、信仰の有無に関わらず、人間だろうが動物、昆虫、鳥、魚、ウィルス、細菌、宇宙人も地底人も半魚人もデブもガリも正直者も嘘吐きも、今日食べたお米もお肉もお刺身も醬油や味噌に含まれる酵母ですら等しく逃れられない状態、それが『死』である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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