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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1082.むつかしい話


 ゴツイ体にウニョウニョ頭の親父が言う所によると、爬虫類が竜っぽくなってしまったのは一種の先祖帰りと言う現象らしい。

 進化とは日々変遷していく現状の環境に合わせて少ーしづつ、だが確実に自身の性質や習慣、細かい事まで言えば好悪こうおの種類や快適さ、生き様や生甲斐に至るまで適応させて行く、事だと言う。
 一代で変化し切れない場合は何世代も掛けて少ーし、僅ーか、微ー妙に変わり続けて辿り着く事もあるのだそうだ。

 そんな変化を悠久とも思える時間、何百年、何千年、何万年も代替わりを繰り返しつつ重ねた結果、魚類は両生類に、両生類は爬虫類に、爬虫類は哺乳類と鳥類に、段階を経て辿り着いて来たのだ。

 哺乳類と鳥類になった後も、微に入り細に入り、いや細に穿ちながら少しづつ少ーしづーつマイナーチェンジを続けて今の姿までやって来たのだ、都合、何千万年、いいや、端から数えれば億を優に越える間、絶え間なくである。

 無論、その間うっかりさんやおっちょこちょい、慌てん坊が先走った事もあっただろう。
 時代を先取りし過ぎた彼等は…… まあ、残念ながら淘汰された訳だ、悲しくも貴重な犠牲、そう言えるだろう。

「あー、まあー、時代が俺に追いつけ無かったって事? っすかねー?」

 そんなレベルの話ではない。
 ファッション性や音楽性、アートセンスの話なんかとは次元が違う。

 食べ物や吸気するガス、生存環境まで変化していた場合、大概の人間であれば、

「人それぞれ価値観に違いが有るものよぉ、我々の団体は多様性を尊重しまっす!」

なんて緩い事はほざいてはいられないだろう。

 ある日突然、お隣さんが灯油をがぶ飲みしだして口から火を吐きつつ、

「グギャァー! ここここ、呼吸が苦しいぃーっ! た、炭化水素ぉー! い、イソブターンっ!」

とか叫んで、背中に生えた翼で飛び去ったりしたら驚くだろう。

 夕方帰宅した時に、

「あらお隣のぉ! 今朝は大変でしたねぇ、驚いちゃったわぁ! ところで、充分なイソブタンは手に入りましたぁ?」

とは行かないのではなかろうか?

 ましてやイソブタンの供給源を差し出すなんて事は無いだろう。
 逆にエアコンや冷蔵庫を隠す人の方が大多数なのでは? でしょう?
 こんな感じが早すぎる進化である。

 そして人類含む哺乳類と鳥類はこの進化が環境の変化に対する唯一の対抗策なのだそうだ。
 理由は類、目、科、属毎に細分化され過ぎているからだという。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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