【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1230.旗
一際甲高い叫びを残して飛び去って行くギレスラ。
森に向け飛び去る後姿を見上げながらレイブは溜息混じりで言う。
「あー行っちまった、仕方ない俺たちはぼちぼち向かおうぜ、ほれ、草食っとけよ」
この声に答えたペトラの表情はやや曇っている。
『う、うん…… でも大丈夫かな? 知らない森とかさ、モンスターの巣窟とかだったら危ないわよ』
「ん? あそこに見えてるのって森王だかの森じゃないのか? クラクラ=フルフルの森、だっけ?」
レイブの言葉に答えるペトラは残念な馬鹿を見る目つきである。
『クルン=ウラフの森ね…… 森王が支配しているのはもっと北の方よ、ここら辺も勢力圏の外れではあるけど変な魔物が入り込んでいても不思議じゃないのよー』
「へー詳しいじゃん」
『まあね』
「んでもアイツ飛べるから大丈夫なんじゃね?」
『うーん、そうよね…… でもいつに無く凄かったじゃない、空腹アピールがさ? 無茶しなけりゃ良いんだけどぉ……』
「今のセリフでフラグ立ったんじゃね?」
『えっ! あっ、そ、そうかっ! んじゃ今の無しでっ! きっと大丈夫だわっ!』
「あー完全に立ったぜー、どうする?」
『やめてよー』
「あはは、冗談冗談! そんなタイミング良く危険な目になんか会わないってぇー!」
『よね? 良かったぁー』
暢気な会話を交わしたレイブとペトラ。
徹頭徹尾完璧なフラグを立て捲りつつゆっくりと森に近付いて行くのであった。
のんびりとした歩みは小一時間も続いただろうか。
この間中、苦い雑草を食み続けたお蔭か、ペトラの足取りも力を取り戻しクラクラ=フルフルもとい、クルン=ウラフの森の南端に辿り着く頃には、シャキッと復活を果たした声を響かせたのである。
『レイブお兄ちゃん! やっぱりこの森おかしいわよ! 判るでしょ、この気配って?』
この言はレイブにも得心がいくに充分な物であった。
目前に広がる巨大な森林のそこかしこから、巨大な魔力の気配が色濃く感じられていたからである。
魔力の種類は前日に遭遇したタロースから感じた圧倒的な個の暴とは違い、集団独特の狂気を帯びた一層残忍な『群れ』の脅威が感じられる。
いつになく真剣な表情を浮かべたレイブは周囲を鋭く見回しながら言う。
「これは…… モンスター、いや、野獣かな? うーん、魔獣にも感じられるしニンゲンっぽい魔力も有る様な…… 一体?」
同感だったのか深く頷いたペトラも続く。
『あれじゃない? 幾つかの群れがごちゃ混ぜになっているとかじゃないの? きっとあれよ、群雄割拠の激戦地、ってやつなんじゃない?』
「それかモンスターと魔獣、ニンゲンの混成軍、とかかな? 有り得ないとは思うんだけどな……」
『うーん、確かに…… お互いに餌なんだもんねぇ~、普通は無いわよね~』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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