【1800話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1800.スパルタ
技の習熟には近道など無い、その事を身をもって体験中のレオニードに尻尾付近からギレスラの声が掛けられる。
『おーい、こっちに魔力が流れて来ていないのだが? ちゃんと回さないと憶えられないのだぞぉ!』
『プ? ププーッ! プーップーッ!』
どうやらそれ所では無い感じのレオニードは返事もままならない様だ、若しかしたら感謝が足りないのかも知れない。
仕方無さそうなギレスラの声は妹、ペトラに向かう。
『どうするのだ? 試しに少し吸い上げてみるか?』
『そうね…… うん! そうすれば弾みでそっちに流れるかも知れないわねっ! やる価値はあると思うわ!』
『了解なのだ、そっちからも押し出す様に魔力を送り込んでやるのだ』
『りょっ! 『鑑定』っ!』
『ププッ! プーップーップーップーッ!』
『頑張れ親父ぃ!』
根拠の欠片も見当たらない、子供みたいな思い付きでレオニードの頭は更に倍ほど膨らむ結果となり、反して下半身、尻尾に近い後ろ足と腹部は見る見る骨と皮だけの餓鬼っぽく痩せ細っていく。
バランス的な不自然さは勿論、素人目にも死ぬ直前な事が判り捲りである。
脆弱過ぎる下半身は巨体を支えられる筈もなくペタリと地に伏せ、同時に倒れ込んだ上半身側では重過ぎな頭が半分ほど地面にめり込んだ、うん、そろそろな感じだな。
辛うじて地上に露出している額部分、ペトラ曰く魔力の供給ポイントに黒豚のチョッパリ、死を呼ぶ二本指が容赦無く近付いて行く。
『さっ、そろそろ流さないと本気で死ぬわよ? 良い?』
『プ…… プ…… プ…… プ……』
特段の抗議は無い様だ、若しかして返事が出来ないだけかも知れない? ううん、そんな訳無いわ! だってかの有名な竜王魔獣軍団の偉大なる長なんだもんっ! そう勝手に判断を下したペトラは指先に魔力を集結させてトドメ、じゃなくて、仕上げの態勢へと入る。
深い意味があるかも知れない不敵な笑みをニヤリと浮かべた彼女は死の宣告、いや訓練の継続を告げる。
『怨むなら自分の不器用さを呪うのね、さらばよっ! 行っけえっ! 超濃縮魔力限界注入術式、『完全回復』うぅっ!』
「そこらで止めとけって、ペトラ?」
『れ、レイブお兄ちゃん! 何故? もう一息で終り、確実にくたばらせられるのよ?』
訓練開始当初は兎も角、現時点での殺意を隠す気すら失っている豚猪の前肢を掴んで止めたのはレイブであった、ってかこの場で止められそうな奴は他に残っていなかった…… 世界は残酷だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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