【2226話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2226.交渉
「じゃあ改めて…… おいバッタ、じゃなくて、アスタ先生! ここは一つお力をお貸しくださいっ! しゃーす! ほれ、さっさと行って来い!」
『ジ?』
丁寧なのかぞんざいなのか、幼少期に何かあったのだろうか? 単なるネグレクトじゃあここまで拗らせ無いだろ、普通……
そこはかとない失礼さに憮然とするバッタに代わりカメムシが説明を試みる。
『こっちはアスタロトじゃなくて孫娘の婿、テューポーンじゃぞい、アスタロトじゃったらそこの赤竜ギレスラと黒猪のペトラの方じゃよ』
「え? これ? このトカゲと豚が? えー! これかよぉ?」
取り敢えず嫌われ発言をぶちかましたペジオは周囲の敵視をガン無視して考える、この精神的なタフさは何だ? もしかして石仮面とか被ってるのでは無かろうか?
――――そうか、この自爆特攻しかしていないトカゲと豚がやけに全体の中央にいるな、おかしいな、とは思ってはいたけどアスタ先生だったのか…… そういや他のドラゴンやボアでは見慣れない不恰好な尖角と巻角が生えてらぁ、ちっ、醜いなぁ! そういやあの馬鹿、いやアスタ先生にも生えてたっけな、化け物モードの蛇神の時だけど…… まあ良いっ、こいつ等に突っ込ませて僕達が脱出する、大筋で計画に変更なしだ! 可哀想だが僕の役に立てるんだからっ! アスタ先生なら判ってくれるだろう!
「じゃあトカゲと豚、お前等行けよ」
言い方。
『嫌よ』
『断るのだ』
「は? 何でだよ?」
判らないのか?
『我にはこの地でやらなければならない事が残されているのだ』
『そうよ、その為にここまで来たんだから』
しすさんだね。
「チェっ! 何を青臭い事を…… 中身脳筋の馬鹿アスタの癖に生意気言いやがってぇ……」
そーゆーの本人の目の前で言うなよ。
「まあ良いや、おい豚、この群れのリーダーは誰なんだ? 幾ら脳筋馬鹿でも自分のボス位判るんだろ?」
そいつ賢い担当なんだが?
『何よ唐突に』
「良いから答えろよ豚」
『我々が所属する組織という事なら学院長はズィナミなのだ』
「何だそうか♪ じゃあズィナミ、お前から命令してくれよ、自分達を背負って敵の中、なるべく入り口から離れた場所まで死ぬまで走れ、ってね♪」
「する訳無いじゃない! それじゃあアタシ達だって死ぬじゃないの! それにギレスラやペトラは可愛い甥と姪なのよ? 死ねなんて命令、出来ないわよ!」
おぉ、ズィナミがまともに感じる。
ペジオは不思議そうに小首を傾げている、中身と違って愛らしい姿が逆に腹立たしい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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