【2263】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2263.迫り来る巨獣
そんな群れの中から飛び立つフィンチが一羽、既に暗がりはとっぷりと広がりろくに見えやしないだろうに何を考えているのやら……
と思った矢先、城門(瓦礫)の上からユーターンしてきたフィンチが一同の頭上を旋回しながら叫ぶ。
「広大無比! 重厚長大! 一望千里! 怪獣襲来! しゅっうっらっいぃーっ!」
大騒ぎの声はどうやら巨大な存在が近付いて来た事を告げているらしい。
全員の中でも巨漢の内、大鹿のエバンガと竜王グラム・ランド、更に鉄人ロボットのタロースが背を伸ばしてそちらを覗き込む。
『どれどれ? むほぉっ! 何ですのアレっ!』
『あ、あれがあのシュカーラ、か…… 想像以上に…… デカイな…… 十六年の間に一体何が……』
『むうぅ、ガト様、念の為に今少しお下がりあれぃ!』
三つ揃いで戦慄いているのも無理はない、彼等の視線の先には自分達の丈を遥かに越える巨体がこちらに迫り来る姿が映っていたからである。
つい今しがた、とんでもないカミングアウトってか己の悪行を自白したばかりのペジオが言う、ダソス・ダロスの頭上からだ…… やはり反省は皆無らしい。
「なんだ? 鯛男ったら化け物になったのかよ?」
お前が施した毒蛇人間の段で充分楳図作品の主役チックな感じではあったけどな。
パリーグは旦那のレオニードと倅のパダンパを守る様に前に立ち塞がり、全身に紫電の雷を纏い始めている、脅威に対しての本能的な反応なのか牙と爪も倍程に強化されている様だ。
まあ、戦闘に於いて彼等の反応は正しい種である事は間違いない、たとえ味方だと報されていたとしても、尚、である。
なにしろシュカーラだと特定された巨体のナリ、が異常なのだ。
巨漢三体を遥かに凌駕し天を衝く程の規格外なサイズ、しかもだ、どこでどうしたものか、全身が筒状に変化していて先端にして進んでくる箇所には巨大で見るからに原始的な丸い口、ギザギザとした鋭利な歯が幾重にも並んだ、如何にもな化け物風味が強烈な穴が、地上にある全ての物、人工物も植栽も岩や石やモンスターの死体までも、地面もろとも砕き、噛み千切り、咀嚼もそこそこに長い筒状の胴体へと飲み込み続けていたのである、加えてカラーはショッキングピンクと来た、いとビビット、ラスボス感丸出しであったのだ。
「だ、ダーリン! あれがシュカーラ君なの? あんなのが、弟弟子? えーやだよ……」
ラマス以外の誰でも同じ感想を抱くだろう、そもそもコミュニケーション自体が可能そうには見えないからな。
レイブは笑顔で答える。
「え? ああ、違うぞ! シュカーラはあっちだってば! ははは」
「え?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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