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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1168.スクエア


 グフトマとホブゴブリンは再びラタトスクに、レイブはペトラ、テューポーンはギレスラに乗ってしばらく移動し、程無く一際広い場所、彼等の寝起きに使われている場所へと到着したのである。

 居室部とは言っても、勿論それらしい設備は無い。
 最長老の個室と比べれば広いだけで質素なものだ、まあ、あちらも干草のベッド以外はろくな物は無かったのだが……

 こちらは只広場状の空間に通路より狭い二つの洞窟。
 レイブが覗き込んだ所、どうやら男女別になった寝室、まあ、巣穴と言った方がしっくり来る穴ぐらであった。
 後はゴミ置き場だろうか? 端の方にうず高く積まれた雑草の山に、反対の端に掘られている大きな穴、これは近付いただけで判る、雪隠せっちん、トイレだろう。

 特筆すべきはだだっ広い空間の約半分が一段低い作りになっている事だ。
 人工的に掘り下げたにしては広過ぎるスペースが、仕切になっている垂直の壁から延長線上に伸びた塀で囲まれているのだ。

 塀は皆さんの時代のボルダリングで言う所のオーバーハングに反り返り、当然ながらホールドできる突起の類が無い滑らかな物である。
 ここ『小人の隠し穴』入り口周囲にあった、綺麗に磨き上げられた様な岩肌と同様と思って頂ければ良いだろう。

 塀に近づき、眼下に広がる下段の広場を不思議そうに見下ろしていたレイブに声が掛かる。
 大きな荷物を抱えたグフトマの物である。

「ゴブリンに飯をやってくるからちょっと待っててくれよ、これが終わったら俺達も、と言っても何も無いが、ははは、食事にしようや♪」

「あ、はあ、お構いなく」

 共に危機(最長老との謁見)を乗り越えたグフトマの口調は一層気さくな物になり、レイブも満更でも無い感じで頭を掻きながら答えている。
 バストロを挟んで間接的にとは言え、やはり一門の師と弟子、何か通じるものがあるのだろう。

 レイブが目で追っていると、段差のこちら側にある下りのスロープを降りた先でホブゴブリン達と合流したグフトマは、揃いの帽子? 木で出来た被り物を頭に装着している姿が見えた。
 二言三言言葉を交わしあった彼等は、隠し穴の入り口と同様にグフトマの針で壁を消し去ると下段の広場に入って行った様だ。

 彼等の姿が消えた辺りを何とはなしに目で追っていたレイブにギレスラの声が届く。

『レイブ、何か出てきたぞ』

「え」

『うん、緑色のニンゲン? ああ、あれがずっと話に出てるゴブリンなのよ、きっと』

「どれどれ?」



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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