【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1395.パス喉元
熊顔は当然戦士、かと思いきや、何と里長と彼を支える評議会メンバー、長老的な指導者達だと言う。
獣の熊と同様に、時に臆病と揶揄される事もある慎重さ、加えて本能的な物なのだろうか、突出した縄張り意識と獲物や財産に対する執着心から、意外に群れを率いる事に長けているようだ。
彼等、いわばバックアップ担当の代表者たちの前にも食事が準備されていたが、ガト率いる実働部隊に比べると甚だ質素、陶器に入った薄い果実水と僅かな木の実が置かれた木製の皿だけが申し訳みたいに置かれているだけであった。
そこからずっと下って下座の下座、ダソス・ダロスの巨体に背を預けて座っているのが我等がスリーマンセル、レイブ、ペトラ、ギレスラの三者である。
彼等の前には何も置かれてはいない。
厳密に言えば、自前の水袋がそれぞれの手元、地面に直接放置されているだけで、そこから里人たちの心情が判り易く伝わって来ていた。
少し前まで存在していた筈の、歓迎や尊敬は既に消え失せているのである、ゲンキンなものだ。
皆さんに判り易い例で言えば、人手が不足している時には、
「誰でも良いから手伝ってぇ!」
が、
「ま、まあ最初は誰でも素人だから…… じき慣れるでしょ」
になって、
「うーん? 何か問題とか抱えてる? 無い? 無いの? うーん、そうなのかぁ……」
を経て、程無く、
「もうっ! あんなのなら居ない方がマシじゃんっ! あーウザっ! 誰かローテ代わってくんないかなー!」
までテンプレみたいに繰り返し続ける人間の性、そんな所だろう。
自称ニンゲンである獣人達も思いっきり獣のキャス・パダンパも違いなく、そんな人間味溢れる生き物だったのだ。
一方、神様御一行としての来賓待遇から、今や白洲に引き出された下手人並の扱いへと爆下げされた現状を受けても、スリーマンセルは普段通りの風情を変えていない。
レイブは足を投げ出した姿勢のまま、『再生雨』と『結界』、『魔石充填装置』の金属板をしげしげと、どこか深刻そうな顔付きで眺め回しているだけだ。
隣ではギレスラが鳴り続ける腹の虫を抑えるように自らの腹部を擦り、ペトラはそこらに生えてる感じの雑草に何か調理的な仕草を施しては脇目も振らずに一所懸命だ。
因みに間断無く運び込まれる雑草は、バッタのテューポーンが小さな体をフル稼働、せっせと集め続けている、甲斐甲斐しい事この上ない、惜しみない忠誠心はスリーマンセル内部のアスタロトへ向けられたものだろう、泣ける。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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