【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1351.アリス
ちょっとキツイ言い方だったかな? そんな風に思ったのかダソス・ダロスがフォローを始める。
『いやあれですよ、悪い意味じゃなくてね、ペトラさんは、その、特別責任感が強い性格なのかなって! 勿論、良い意味でなんだけどね、良い意味ね』
『おーいおい? おいおいおい?』
ちゃんと聞いてはいるらしく泣き声の語尾が半疑問な事を見逃さず脇役陣も一気呵成だ。
「そうよ、ペトラちゃんは真面目過ぎるだけ! 全然悪く無いと思うわ!」
『だよね? ガトもそう思ったんだな、あー良かったー私と一緒だー』(棒)
『ひっく…… ひっく……』
ガトの加入でかなり泣き止んできたぞ、もう少しだ。
「ですよね、それにハタンガで起こった事の責任だったらあれでしょ? アリスでしたっけ? 女王様が原因なんでしょ? なあブロル?」
「ああその通りだよ、ここを含めて周辺で暮らす皆、みーんなが被害者だと思うよ? 俺は! ミロンの言う通り、悪いのは女王アリスだってば!」
『ああぁあぁあぁーっ! おーいおいおいおいっ! おーいっおーいっおいおいっ!』
「『「「えええっ?」」』」
脇役の頑張りも虚しく、一旦は泣き止み掛けたペトラは再び火がついたように激しい嘆きの声を再開してしまったではないか。
困惑し狼狽でワタワタしている面々に代わってペトラを諭すのは長兄であるレイブの役目だろう。
他人にまで手を焼かせたペトラを嗜める為かいつに無く厳しさ満面で大きな声だ。
「こらペトラ! いい加減にしないかっ! 皆もああ言ってくれてるじゃないか! 悪いのはアリス! もうそれで良いだろ、しつこいぞ!」
『ンガ? あっ、そうか……』ボソッ
『……だって、…………りす、……だもん』
小さく呟いたギレスラに続いたペトラの声は更に小さく消え去りそうである。
レイブは厳しさを維持したままで注意だ。
「は? 何だって? 聞こえないぞ、はっきり言えよ!」
『しょうがないじゃない、だってアタシが女王アリスなのよ! 皆が言ってる悪の権化、諸悪の根源なんだからーっ! うわああぁぁぁぁーんっ!』
「へ?」
『そういやそうだったな…… グガァ……』
なるほど、あれね。
初登場から結構ぷんぷん匂わせていたっけな。
流石に兄妹を名乗るだけあってギレスラは途中で気が付いていたみたいだが…… もう一人の兄はどうだろうか。
「う、嘘だろ? ぺ、ぺ、ぺ、ペトラが、あ、アリス? そ、そんな…… 有り得ない、だろ……」
全く、鋭いんだか鈍いんだか、やれやれ……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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