【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1412.再会に向けて
搾り出すような一言の後、黙り込んだレイブの真剣な眼差しに、その場に集った一同は息を飲んで次の言葉を待ち続けるのであった。
レイブだけでなく、ギレスラとぺトラも又、表情を険しい物へと変えて視線を交し合っている。
無理も無い、十一年前、スターゲイザーと呼ばれる魔術師の大家、始祖とも言われる存在の命に従って、妻であるフランチェスカ共々、周辺の魔術師達とチームを組んでハタンガに向かったまま行方知れずになってしまったスリーマンセルの師匠達。
キャス・パダンパの気楽な口調によって齎されたハタンガの魔物、邪竜と人型モンスターの特徴は、その内の二者、紅竜ジグエラと魔術師バストロのそれを想起させるのに充分足りえたのだ。
魔神アスタロトが姿を消す前、その存命が示唆されていたとは言え、それから数日、まさかこれ程早く、それっぽい情報に辿り着くなんて…… そんなご都合主義風味も又、彼等スリーマンセルを思い迷わせる事になっていたのかも知れない。
周囲が見つめ続ける中、暫らくしてから漸く顔を上げたレイブは言う。
「良し行ってみるか、兎に角見てみない事には始まらないしな」
『お、おうっ! そうだぞ! ジグエラとバストロだったら連れて帰ればなんとでもなる! ズィナミやキャス・パリーグ、エンペラ達にも相談できる!』
『そうね! ヴノ爺だって一緒かもしれないわよ? ううん、きっと一緒にいるわっ! だってスリーマンセルなんだからっ!』
「ああ、だが余り期待しすぎるなよ? 間違いだった時に辛いからな! それに……」
一旦言葉を中断した後、弟妹の顔を見つめながらレイブは続ける。
「邪竜の方はメルルメノクの例も有るからな、何とかなるだろう…… 問題はニンゲン、バストロ師匠の方だが…… 果たしてどちらなのか……」
ん? どちら? って何の事だ?
傍観しか出来ない私、観察者が疑問を持ったのだ、当事者である赤竜と黒猪が当然の様に確認の声を上げる。
『元に戻す方法と言う意味なら確かに見当も付かないが…… どちら、とは?』
『うん、どう言う事なの?』
レイブは表情を一層厳しくして答える。
「ああ、モンスターになっているとしたらアレだろ? あの緑のさ…… ゴブリン型だったらどっかに隔離しておけば良いだろうが、問題はトロルっぽかった場合だよ…… あんまり実害は無さそうだったがアレはアレで不気味な感じだしなぁ、放し飼いって訳にもいかないんじゃないか? どうだ?」
…………え、そっち? それに放し飼いって…… 言い方……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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