【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1635.救いの御業
カーミラは突然唸り声を上げたかと思うと、そのままブクブクと泡状に膨らんでしまい、それっきり意味が理解出来る類の言葉を返す事は無くなってしまったのだと言う、悲劇は突然に、そんな安っぽい物語の書き出しみたいな感じだったらしい。
そして自作のカスレが問題の原因かを確かめる為に、スプーンを運び続けて完食し切った自分の見つめる中、カーミラだった錫人形は膨らみ爆ぜ黒ずみ続け、今目の前にある無様な有様へと変貌を遂げてしまった、そうヨハンはサタンに対して涙ながらに伝えたのである。
話している最中、途中の丁度良い辺りで空腹っぽく腹の音が派手に鳴ってしまっていたが、決して自分が思ったより上手に出来たカスレの味を思い出した訳では無くて、あくまでも自然現象なのだろう、彼とカーミラを襲った悲劇には、未だ一点の曇りも無い、まだまだ全然大丈夫な筈だっ、頑張れ。
サタンは聖母っぽい微笑を歪ませて悪魔っぽく言った。
「兎に角、コレを救えば良いのよね? えーっと、グフングフンっ! あーチミチミ? 力が欲しい? ってか欲するの? どう?」
サタンからすれば生涯初の誘惑の言葉なのだ、ファーストテイクは、まあこんな物だろう、割と良くやったと言うべきだろう。
元錫のお人形で、現絶賛変態中でペスト状態なカーミラは答えた。
「ウ、ウゥウゥ~、ウブブブ、ウブブゥ~」
だそうだ。
眉を上げて上目遣いに見つめたサタンは言う。
「なるほど、錫のアルファ変態、所謂スズペストね、これじゃまともな返事も覚つかないわよね、どれ」
何気に化学知識の豊富さを匂わせると、徐にカーミラに歩み寄って無造作に手を伸ばす。
「あっ! 痛みますよ!」
「大丈夫よ♪」
「う、ウギュ~、ブ? ブブゥ~♪」
遂先程まで、救い主っぽい泥んこ坊やを抱いていた両手で、今度はカーミラのボコボコな金属を揉み始めたマリス・ステラのサタン。
揉まれているカーミラと言えば、最初こそ怪訝そうな声を発していたが、程無く心地良さそうな響きへと変化させているではないか、どうやらサタン君、いとテクニシャンだったらしいのだ。
揉むでは無く、揉みしだく? そうっ、しだいてしだいてしだき捲くったのである。
「フンフンフン、フンフンフン、フンフンフンギュッ! フンフンギュッ! アギュッ! ギュギュのギュ!」
「ブブブ、ブブブ、ブブッブキュッ! ブブキュッ! ブーキュッ! キュキュッキュ♪」
踏むでも無く噛むでも無い、揉みしだいたサタンはやがて満足気に告げる。
「ほれ、出来たわよ♪」
「お? おぉっ! カ、カーミラさんっ!」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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