【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1481.刺殺の対象
――――こいつ等を殺める? それは…… 正しい事なのか?
考えながら見上げた巨体は揃って腹部を向けて屹立している。
赤と青の柔らかそうな腹を見せてレイブの刃を待っているのだ。
二匹ともチラリと見える目は真上を真っ直ぐ見つめたままで、覚悟を決めたのかどこかに泳ぐ事もなく微動だにしてはいない。
反して、目の後ろに並んだ七対の穴、ヤツメの名の由来となった鰓は忙しなく開閉を繰り返し続けており、内心の動揺や恐怖を顕わしているかの様である。
――――こんなのやっぱり駄目だな…… やっちゃいけない事だ! もう一度シドさんに話してみよう、うんっそうしよう!
「あのシドさん、こんなのって――――」
「どうしたのー? まさかそいつ等に同情したりして殺れなくなっちゃったとか? かなー? じゃあサッサとそこ退いてくれるかなー? 私がサクッと殺してあげるからー、ほら、早く退けよ! 君も一緒に死にたい訳じゃないんだろー?」
「うっ……」
どうやら既に選択肢は二つしか残されていない様だ。
一つはレイブ自身がナイフを振るって目の前で震えている二匹に引導を渡す事、そして今一つの手段と言えば、今回はケツをまくる事として殺戮の実行をシドさんに譲る事である。
但し、後者の場合は神器を使えない分だけ残酷な殺戮が繰り広げられるであろう事は想像に易い。
どちらも嫌だ、しかしグズグズしている時間も与えて貰えそうも無い。
一見、追い詰められたかに見えたレイブは持ち前の瞬発力で第三の選択肢を検討中である。
――――ぺトラの鑑定が正確ならスペック的に勝目は無い、だけどこっちには対悪魔の最終兵器、神器があるんだからな、掠れば良いんだ、不意を襲えば何とかなるだろう! うん! 問題はギレスラとペトラ…… は距離が空いてるしテューポーンさんが近くにいるから大丈夫だな! ミロブロはぁ…… 自分の眷属になろうって奴等を襲う事は無いだろ? 多分…… 強くなりたいって気持ちには悪いが、何にしろ今は目の前のランプリー、こいつら二匹を逃がす事が先決だからな! カーイソーだし! ミロブロ、あいつ等には後でガトの子分共でも紹介して貰おう、そうだそうしよう! 二匹位フリーの手下がいるだろうしな! 良し…… 殺ってやるぜぃ
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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