【2262】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2262.横綱の帰還
ここまでのあらすじ。
太ったおばさんと金満主義な和尚は頑張った。
フナも仲間達も頑張った。
みなしご達もバタバタしながらなんとかやって来た。
努力も犠牲もウサギが台無しにした事が発覚。
悪びれる素振りも見せないウサギを前に、超実力者となったレイブ、縦綱、いや、ウルトラ縦綱アルティメットはどんな裁可を下すのだろうか?
ラマスの不貞疑惑の行方は?
ジョディは殺されるのか?
パダンパは賢くなれるのか?
でちっ子は熟睡中でハンペラお猿も再びウトウトし始める中、レイブの眼がキラリと輝きを放つ。
天空海部屋の仲間達が丹精込めて綯った、白麻製の注連縄の縦綱が尻に食い込み続ける中、全ての謎が一つの帰結を迎える……
さて、その顛末とは!
ペジオの長めな話は幹部の殆どを深い眠りに誘った。
起きているのはレイブとペトラ、ガトにラマス、それに犯人のペジオだけである、因みにハンペラは既に眠りに戻っている、タフさが羨ましい。
三頭寄り添ってスヤスヤしているトラと獅子、それに醜い倅のほのぼのとした姿を眺めながらレイブは呟く。
「さて、どうした物かな……」
ちゃんとしているペトラが返す。
『もう無視して良いんじゃない? 依り代とかさ、ほら、カメムシ寝てるし?』
確かにカメムシ熟睡中だ。
「うーん? 一応横綱に相談してみようぜ! そろそろ帰って来るだろうしな」
今更横綱?
『横綱? って誰なのレイブお兄ちゃん?』
「ん? シュカーラだよ、おっ、来たみたいだぞ、噂をすれば影、って奴だな!」
『え? あっ、ああっ!』
ズズズオッ! ズオズオズオオオオォッ!
レイブが言い終えると同時に地を這う様な響きが起こり、どうやら一同が避難中の神殿に迫って来ている様であった。
尋常では考えられない地面の蠢動に、眠っていた面々も即座に覚醒し次々に言葉を発する。
『な、何事でちかっ?』
『むむ! 又、モンスター共の襲撃かっ!』
「我が君、こ、これはっ?」
「こいつは大物らしい……」
『ええい落ち着け! レイブの兄貴の指示を聞くのだっ!』
『叔父さん、逃げるんすよね?』
「アァシはニンゲン、ニンゲンなのよぉ~、ウッウウウッ」
お猿だけは寝惚けていたがレイブは笑顔で全員に返す。
「大丈夫、シュカーラだよ、どうやらモンスター共を狩り終えたみたいだな」
「へ? シュカーラ、ですか?」
ミロンの声にレイブが頷く中、全身を真っ赤に染めたズィナミが額を角塗れにしながら割って入る。
「レイブ、あんたの仲間なのかい? 大丈夫なんだね?」
「ええ、俺の教え子の一人です、危険はありませんよ伯母、グフン、学院長」
「そうか、ほっ」
「「「『『『う? うおおぉぉぉぅっ!』』』」」」
災害級の地鳴りには幹部だけでなく獣人やドラゴンの群れも目を覚まし、レイブの身内発言に安堵の歓声を上げた。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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