【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1490.インフレ
ここ数日でのギレスラは精力的に狩りを行っていた。
ギレスラだけでなく、シドとの邂逅からこちら、彼と出会った面々の自己研鑽に向き合う克己心には目を見張るものがある。
与えられた役目のみならず、進んで他者を手伝う事は勿論、寸暇を惜しんではそれそれが思い思いの鍛錬に明け暮れ続けていた。
まるで上官の叱責でも受けているかの様な手加減無しの修練に必死に取り組む姿は、目にした者に倦む事を知らぬ自彊の真髄を感じさせたりしていた程だ。
具体的な努力の仕方はそれぞれだった。
他者との接触を避けなければならないメンバーの内、ミロンとブロルは互いを相手の模擬戦を、キャス・パダンパとダソス・ダロスは巨人化したガトに稽古をつけて貰っていた。
まあサイズ的にも当然と感じ入るかもしれないが、実の所、この組み分けの主な理由は強さ、である。
元々魔獣を率いる王を名乗り、若い頃ズィナミ達とパーティーを組んで冒険をしていたダソス・ダロスは滅茶苦茶強かった。
ペトラの鑑定で全数値が一万超えを叩き出したのだ。
レベルも同様で5000前後のキャップに対して半分位は成長済であったが、ロサエムの依り代となった事でキャップはミロブロ同様、一万以上に増えたらしい。
種族はヒルディスヴィーニとなり新スキルの『全身鎧』も入手した。
一方のパダンパは種族がベイグル、スキルは『琥珀』で周囲に溶け込む迷彩能力、能力は軒並み百前後でレベルは60/60であったがこちらもダソス・ダロスと同じく一万以上にキャップが解放された。
ガトが相手をしている理由はそれぞれに『偽神』で化けれるからである。
この段で判明した事だが、ガトのスキル『偽神』は化けた相手の力や防御力、スキルに至るまで丸々コピーする能力で目にした者の能力が低過ぎた場合には姿形まで同じ様に見えているそうだ。
『乱用』はコピー中の対象以外のスキルを行使できるという、中々チートな能力だったらしい。
理論上、ガトは過去に目にした最強のスペックになる事が可能な訳だ。
しかも使えるスキルは無尽蔵のオマケ付で……
それが原因なのかは定かではないが、ペトラの鑑定では二つのスキル以外、何一つ読み取れなかったのである。
自分と全く同じ実力の相手と実際に出会う事など奇跡に近い。
そんな理由でパダンパとダダ坊は毎日自分相手の充実した模擬戦に汗を流し続けていたのである。
この鍛錬方法には、能力値が上がり次第ミロブロも合流する事であろう。
それ程の効率で魔獣は両者ともグングン成長していたのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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