【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1577.論論論
マナナンガルは提案の可否が気になる様だ。
「それで如何でしょうか? 私達を山の向こう、ハタンガの更に西の果て、バアル様の元へとお連れ頂けますでしょうか?」
レイブの答えは既に決まっている様で、検討の種は可否ではなく方法論に移っている。
「ああ、それは構わないだろうけど色々問題があるかも知れないよな? なにしろあっちは仲間だけで数千年も森の結界に守られていた箱入り獣人だろ? んでこっちは同じく数千年穴ぐらに籠もっていた悪魔だからなぁ、価値観の相違とか半端無いだろうし……」
『どちらもヒッキーなのだ、意外に気が合うのでは無いか?』
「んな単純な物かな?」
『そうねぇ、それぞれ狭い世界しか知らないから何か軋轢が生じる可能性が高いわよね、それにアレ、同族嫌悪? とか、あるんじゃない? 目くそ耳くそ鼻くそ野ぐそだっけ? ねっ?』
慣用句の変化がもう何かね…… 汚いし……
『うむ、自分を上げるより他者を下げてご満悦になるきらいが強いのだったな、非常に非生産的な群れに変貌してしまう可能性が高いがぁ…… 良いのか、レイブ?』
「んーそうだなぁー」
何やら腐ったみかんの方程式っぽい話を論じ始めたスリーマンセル、いや腐ったみかんに腐ったりんごを混ぜたらどうなるか? 的な感じかも知れないが、兎に角マナナンガルは必死の形相だ。
「私達が辛抱しますっ! ドンな理不尽な要求にでも耐えられますよっ! もう、もうっ、尻に火が着いている状態なのですっ! それにお役にも立てますからっ! 考えてもみて下さい! 私達ってヘルヘイムの戦士なんですよっ? バアル様配下の地獄、これは色んな意味なのですけど…… そこで生き延びる為に努力した我々の戦闘力は凡百のそれとは一線を画しますよっ? レッサーですら魔王に迫る強さなのです! …………ヴラド達は、まあ、例外なんですけどぉ」
「恐縮です」
レイブの言葉が珍しく歯切れ悪く返される。
「うーん、ガトやダダ坊を連れて来れば良かったなぁ、俺達だけで勝手に決める訳にもいかないからさぁー、だろ? それはそれとして、だ! ま、取り敢えず話の最後にヴラドを論うのは止めようか? ってか止めろっ! それ何かむかつくからさっ!」
『うむ、止めろ!』
『うん、それ付け足す意味無くない?』
「恐縮です」
「まあっ! そうですか? でも何故? 何故?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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