【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1251.結論
揃って考え込んでしまったスリーマンセルとバッタであったが、迷いの切欠を作った張本人、ヘビのシュカーラが突破口を切り開く言葉を聞かせる。
「それにしても大変だろうなぁ…… 確か三つ子だったよな? 一卵性の」
「そうなのよー♪」
ビックゥッ!
『う、嘘、でしょ?』
『ジーッ! ジーッ!』
『何だと…… 三つ……』
仲間達の反応を聞くまでもなくレイブの思いは揺るぎない物に変わっていた。
誰に図る事無く大きな声で堂々と決定事項を宣言する。
「決まりだっ! ステナ、いいやお母さん! 我々はチミの家を訪問させていただきたい! 三つ子ちゃんのご機嫌伺いをさせて欲しいと心から願っているのだよ!」
ステナの手が粘着力を失いスルリと巻き角から落ちたが、流石はゲッコーである、軽い体重を活かした自然極まり無い着地で全身を大地に添わせてダメージはすべて相殺したようだ、種族特性とは言え、これは見事と表現する他無い熟練度である。
「こ、光栄です! 獣人の里初めてのお宅訪問に我が家をお選び頂けるなんて…… こうなったら備蓄を全て放出するつもりで歓迎の――――」
「いや、まずは中央広場の迎賓館に向かって貰わねばいかんだろう? なにしろ神様、テューポーン様もご一緒なのだからな」
「え」
「ええぇぇっ! う、嘘だろっ?」
『ちぇっ!』
『無念……』
『ジ? ジジージジーッ!』
シュカーラよ…… 言いたい事は判るし、内容的に滅茶苦茶正論なのも理解できる。
出来るのだが、しかしだよ? お前さんここまで来てそりゃ無いんじゃねーのっ?
スリーマンセルとバッタも、私、観察者同様に感じたのだろう、揃ってショックを隠せ無いでいるじゃないか。
中でもステナの落込み様はどうだ……
普段大人しくて無口なタイプだったのが、ここ一番っ! 的に頑張っていたのかもしれない。
そしてぬか喜びからのご破算だからなぁ。
持ち上げてから落とす、所謂ブレンバスター効果でダメージも一入なのだろう…… 同情を禁じ得ない。
対して、彼女より少し先んじてぬか喜ばさせられた二人、虎と狼は揃って満面の笑顔を浮かべハイファイブなんか決めちゃったりしていた、友情や仲間意識の希薄さを感じる。
「さあさあ中央広場は真っ直ぐ行った所です、早く向いましょう」
無感情なシュカーラの表情を睨み付けながら歩き出したスリーマンセルとバッタはトボトボと迎賓館とやらを目指すのであった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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